時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

過去旅 長崎-02~出島にて

2015-09-10 20:37:36 | 九州/日本
 長崎で1泊した翌日は、朝から長崎の街を巡って、半日程を過ごします。

 宿泊したホテルからすぐ近くの出島へと、まずは赴きました。
 年末、人通りの少ない、早い目の時間帯…清々しい空気を吸いながら、出島散策を楽しみました。

 <出島>


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 1夜明けた、ホテルの部屋からの眺め。
 前の晩に眺めた夜景からは分からなかった、街の様子を、改めて見渡します。

 流石に街中、ビルが多いですね。
 手前から一直線に延びている通りの突き当たり附近に、出島があります。
 正面に見えている、街の背後の山肌は、長崎港を挟んだ対岸となります。



 9時にはホテルをチェックアウト、長崎の街巡りを始めます。

 年末ということもあるのでしょう、街中の表通りも、まだ車の通行は少なく、路面電車が一際気持ち良さそうに快走していました。



 ホテルの部屋から見えていた、出島方向へ真っ直ぐに延びていた通りへ。
 この通りは、道路の大部分が、路面電車の軌道で占められていました。



 ホテルから数分も歩けば、出島の敷地を囲っている塀が現れてきます。
 もちろん復原された塀ですが、資料に基づいて忠実に復原されたものでしょう。

 塀と通りとの間は、狭いながら水路となっていました。
 ここは、出島の南側にあたり、江戸時代には、私が立っていた通りを含む周囲の市街地は、海でした。
 今日では、想像もできない程に変貌していますね;



 今日、出島(史跡 出島和蘭商館跡)の入口となっている、水門。
 出島の西の端に位置しています。

 その名のとおり、この門もかつては海に面して、歩道を斜めに横切って引かれている黄色いライン(点字ブロックと斜交しています)が、元々の出島の敷地であったのでしょう。

 この日も、ここから出島へ入場しました。
 出島の中の様子等は、こちらの記事(<1><2><3>)で、とり挙げています。



 現在の出島を上空から眺めた画像。
 赤い点線で囲った、19世紀初頭の出島の敷地と比べると、北側と西側が、かなり削られてしまっていますね。。。

 北側は中島川の流路となり、西側は大きな通りの一部となっています。



 長崎市は、平成8年(1996年)から本格的に、出島の本格的な復元のための事業に着手、最終的に四方を水面で囲まれた出島の完全復元を目指しています。

 土地を買い上げたり、道路や川を付け替えたり等、非常に時間を要する長期的な構想のようですが、鎖国時代の日本で唯一外国へ開かれて賑わっていた、19世紀初頭の出島の姿を、是非目にしてみたいですね!



 かつての出島の様子。
 大きなオランダ国旗が翻っています。

 長崎の街とは、北側に渡してある小さな橋で、唯一結ばれていたようですね。
 その橋へと至る通りの端にも、関所のような門が描かれていて、誰でも通れる訳ではなさそうなことが分かります。

 私がホテルから歩いてきた通りは、この橋の反対側の扇形の外縁に沿って走っていることになります、
 出島の右端にある門が水門で、船着き場が設けられています。

 在りし日の、四方を水面で囲まれていた過去の姿が蘇った未来の出島を想像しながら、人の姿も疎らな出島の中を散策していました。



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2015-09-13 07:17:59
出島が昔の姿になったら是非見てみたいですが、現在存在している建物を全て壊し、水路を掘るという気が遠くなるような計画ですね。
市長が変わって、計画が変更されることもあるでしょうし、住民や商店の立ち退きも難航しそう。
最初から出島が歴史的に重要な場所であることを認識して、周囲を埋め立てなければ良かったのに…と思うと同時に、元の姿に戻すことで、長崎の発展の歴史の一幕が無に帰してしまうのも寂しく、複雑な思いです。
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タヌ子さん。 (taろう)
2015-09-13 15:41:15
漠然と、「出島が元の姿に完全に復元されたらいいなぁ…」と思っていましたが、長崎市が完全復元のための長期構想を本気で策定していたとは、正直驚きました。
確かに、これまでに築き上げた出島周囲の全てが、根本から作り替えられる話であり、周辺にお済みの方々の生活にも影響が及ぶことから、本当に実現するかどうか分かりませんが、何とか円満な形で、全ての人から祝福される形で、出島の完全復元が叶うといいですね。
それにしても、約100年のうちに、周辺が海に囲まれていたとは想像もできない程の変貌振りには、本当に驚かされました!
また訪れる機会に、少しずつ復元が進んで姿を変えつつあるであろう出島に、期待していきたいですね。
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