時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

西九州の旅ふたたび-6~田園風景の車窓 唐津線で佐賀へ

2013-10-25 08:27:20 | 九州/日本
 美味なるイカを主体とした海の幸ランチを堪能した後、唐津駅まで戻り、そこから佐賀へと赴くべく、唐津線の列車に乗り込みました。

 佐賀までの1時間強の列車の車窓からは、西に傾き始めた陽光に実り始めた穂を黄金色に照らされた田園という、素朴で美しく、どこか郷愁を誘う「日本の風景」が広がり、流れていきました。

 沿線にはこれといった名勝旧跡もない路線、という印象を受けた唐津線、地元の方々の生活路線というイメージが、却って飾り気のない風景の美しさを引き立たせているように思えました。
 穏やかな景色をただ見つめながら、ノンビリと走る列車に揺られる旅…ローカル線の旅の醍醐味を堪能した、唐津線の旅でした。

 <唐津→佐賀>
 (クリックのタイミングで唐津線以外のルートを表示する場合があります)

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


 眩しい午後の日射しに包まれた唐津駅のホームに、お隣の西唐津駅始発の佐賀行唐津線の列車が入線しました。

 この列車は唐津に6分停車、博多方面からやって来た筑肥線の電車からの乗り換え客を待ってから出発しました。

 唐津線に乗車するのは、もちろん初めて。
 いい年になっても、初めての路線というのは、ワクワクするものですね^^



 唐津を出て少しの間併走する筑肥線と別れてからは、唐津線は唐津で玄界灘(唐津湾)に注ぐ松浦川に沿って走ります。

 河口に近い松浦川の下流は川幅も広く、遅い午後の陽光に映える対岸の緑や、なだらかに連なる山々の遠景とも相俟って、開放感のある穏やかな景色が目に優しく語りかけてくるような心地良さを覚えました♪



 地図を見ても、これといった景勝地がある訳でもなく、正直期待していなかった唐津線の車窓風景でしたが、眩しい太陽光線を浴びて黄金色に輝く稲穂の実り始めた水田の美しさに、目が釘付けとなりました。

 整備の行き届いた美しい水田と、背景の山…自然の中での人の営みが作り出した風景に感激です!



 途中の駅に掲げられていた、JR九州の真新しいポスター。
 どちらも行きたいですねw

 すっかり熊本県のキャラクターに席巻されている、九州でした(^o^)



 田んぼを区切っている畦が印象的なアクセントとなっている、素敵な田園風景です。

 畦に咲く彼岸花の鮮やかな赤も、日を浴びて益々鮮明の度を強めていました。



 九州の駅名も、難読なものが結構あります。。。
 この駅も仮名が振られていなければ、ちょっと読めません;



 厳木(きゅうらぎ)駅の傍らに建っていた、煉瓦造りの建物が目を引きました。
 唐津線に関連する、古い時代の遺構なのでしょうか。



 唐津線の沿線は広大な平野部という訳ではなく、標高の低いなだらかな山間に開けた里山の中を走る路線のような感じでしたが、西日を浴びて大地を一面黄金色に輝かせたような水田の稲穂の、背後の山々の濃い緑とのコントラストの美しさには、見とれるばかりでした!

 黄金色の稲穂の絨毯を一直線に区切る畦の所々に密生している彼岸花も、ちょうど花盛りの頃合いでした…まぁ、お彼岸なので当然ですね…花の名前のとおり(^^;)



 時間と共に太陽が西へと傾いていく程に、田園の黄金色の輝きは益々鮮やかさを増していきました。

 山々の緑も明るい日射しで、個々の木々の茂っている様子が車窓からでもクッキリと判別できます♪

 気が付けば、この輝く田園風景にすっかり魅せられていた私でした!



 佐賀へと近付いてゆくにつれて、徐々に山々が遠ざかり、開けた景色となってきました。

 非常に緩やかながら、傾斜に合わせて段状となった田んぼの連なりも見事な眺めです!
 小さく千切られたように、空に点々と浮かぶ雲もイイ感じ♪

 遠くに離れていった山々が幾重にも重なるように連なる景色が、私はとても好きです。



 唐津から1時間12分掛けて、列車は終点の佐賀に到着しました。

 車窓を流れる田園風景に感動した1時間強の旅路、飾らない風景がとても魅力的であった唐津線でした。



 完全に西日となった日射しの下に佇む佐賀駅。
 約1年ぶりの再訪に、変わらぬ穏やかさで迎えてくれました^^

 時刻は17時頃…この日は佐賀で宿泊し、翌日に備えます。

 この日の予定…あとは食べて寝るだけですw



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プー太郎)
2013-10-25 22:56:05
今のところ、もし日本に住むのなら北海道が第一候補なのですが、taろうさんのブログを拝見していると九州もいいなっと思ってしまいます。黄金色の田園風景はみごとでね。
来年11月末に関西と岡山へ行く予定なのでその折、九州まで行ってみようかなっ、それともtaろうさんが以前いらっしゃったことのある富山と秋田へ行って冬の魚介類を楽しもうかと難しい選択です。
返信する
プー太郎さん。 (taろう)
2013-10-26 00:17:52
北海道は広大な土地に、美味しいものもいっぱいで、とても魅力的な土地だと私も思います!
同時に、九州もまた温暖な気候と、北海道に負けない位にどこでも山海の幸に恵まれた、何度も訪れたくなり、去り難い魅力に溢れているのも事実です^^
秋は実りの季節、たわわに実る作物が風景にも華を添えてくれているようで、食欲も増進ですw
関西と岡山…どちらも美味しい土地ですよね~♪
周辺の山陰や四国もお薦めしたい…こうして見ると、日本て国中グルメ大国だなぁと、つくづく実感します。
プー太郎さんの選択を益々難しくさせるようなコメントでスミマセン(^^;)
返信する
Unknown (タヌ子)
2013-10-27 19:14:45
日本の水田は美しいですね。
ノルマンディでも緑一面の麦畑を見慣れているけれど、水田の緑と麦畑の緑はどこか違う。
葉の色の違いもあるけれど、きっと空気中の湿度のさもあるんでしょうね。
ちゃんとトラクターが入れるように細かい区分がしてあるし、麦を押し倒してどこからでもトラクターを入れてしまうフランスとは植物への思いやりも違う気がします。
緑の中に一直線に咲く彼岸花の赤が目に鮮やかですね。
後は食べて寝るだけ、まだまだ家事が残っているお昼前。
早くその瞬間を迎えたい(笑)
返信する
タヌ子さん。 (taろう)
2013-10-27 20:42:24
山に囲まれた、こぢんまりとした低地いっぱいに水田が広がっている景色…美しい田んぼの風景を、私も久々に目にしたと感じた、唐津線の沿線風景でした。
麦畑も、穂が実る頃には、一面黄金色に輝いて、風に揺れる様子が実に素晴らしいと思います。
田畑もきめ細かく整然と区画するのは、やはり日本人の国民性から来るものなのでしょうかねぇ。。。いずれにせよ、美しい田んぼからは、農家の方々がいかに愛情込めてイネを栽培しているか、その思いが伝わってくるような眺めでした^^
畦道に咲く彼岸花の一団を見て、そういえば彼岸だったなぁ、とようやく気付きました(^^;)
今年の夏はいつ終わるとも知れぬような記録的な猛暑でしたが、季節は確実に進んでいて、気が付けばこうして秋の気配を感じ取って、ほっと気も休まります。
一日の家事を終えた時の解放感は格別ですよね!
こちらは「寝るだけ」まであと少し。
タヌ子さんファイト!!
返信する

コメントを投稿