
平成23年のもみじ狩り、見納めは京都市街の北の端近く、岩倉の実相院となりました。
言うまでもなく、ここももみじの名所ですが、12月になってもう6日も経っている…まだ見頃かどうかが気がかりでした。
腹を括ってw拝観料を払い客殿へ歩を進め、どうなったかといえば…以下の記事をご覧ください(^^;
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質素ながら気品を感じさせる、実相院の門。
門に掛かっている寺号表札には「實相院門跡」とあり、実相院が門跡寺院(皇族方が住職をお努めになってきた寺院)であることを示しています。
現在はここ岩倉の地にある実相院ですが、寛喜元年(1229年)の創建当時は異なる場所にあって、応仁の乱(1467年~1477年)を避けて岩倉へと移転しました。

拝観の場である客殿に入ってから、まず最初に目にするのが客殿西側の庭園です。
いきなり庭園のど真ん中、既にほとんど全ての葉を落とし終えた大きなもみじが1本。
周囲でまだ色付いている木に取り囲まれて、ナイーブそうに細かく枝垂れ伸びた白い枝が逆に浮き上がるような異彩を放っていました。

客殿縁側に最も近い一角で、辛うじて葉を残す小さな1株。
色付きは今ひとつでしたが、メインの大きなもみじが落葉した中、この庭園で1人気を吐いて頑張っているような姿を見て、応援のつもりで撮らせてもらいました^^

順路を進み、客殿北側の縁側に出ました。
先程の西側とはうって変わって、鮮やかな彩りの競演が目の前に飛び込んできました。
色付きの異なる木々が重なり合ってそれぞれの色が混じり合う、素晴らしい光景です!
もみじの根元を紅絨毯の如く染め上げる散りもみじも見事です。
これ程色彩豊かな光景の中では、西側の庭園と同様、既に葉を落とした枝もまたその白さでこの色彩美を一層引き立てていました。

散りもみじの密度の変化が、苔むした庭園の上で美しいグラデーションとなっています。
影になっているとはいえ、ここまで濃い紅を落葉してなお保っているのには驚きです!
このもみじを客殿の中から眺めると、滝の間という部屋の床板に紅葉が映り込む幻想的な「床もみじ」が楽しめます。
残念ながら客殿内部は撮影厳禁(カメラで監視されています;)なので、公式サイトでご覧ください。

縁側伝いに、客殿東側の石庭を望みます。
こちら側のもみじは、かなり見頃を過ぎているように見えました。

客殿東側まで回り込んで石庭を眺めると、見頃を過ぎてくすんだもみじも石庭の傍らにあるもみじの一群の中では、その色彩豊かな様子に充分一役買っています^^
それにしても、同じ場所に生えているのにどうしてここまで色付く時期に差が出るのか、実に不思議です;
まぁ、そのおかげで豊かな色彩美を楽しめている訳ですが/(^0^;)

石庭の白ともみじの紅が、素晴らしいコントラストとなっています!
もみじの木の根元で落ち葉によって真紅に染まっている部分も、元々はもみじの右にある塀に沿った部分と同じ緑色をしていたのでしょう。
石庭の枯山水を刻んでいる溝にも落ち葉が積もって、くすんだもみじ色に染まった水流紋様という、何とも風雅な眺めを堪能しました。

寺号表札の掛かっていた門のすぐ内側にも、このような見事な紅葉で目を楽しませてくれます。
綺麗な紅葉が見られるかどうか気がかりだった実相院でしたが、辛うじて最後の見頃を保っていてくれていたもみじが多彩な色合いで迎えてくれました。
これだけの紅葉をゆったりと眺めることができた(少し時期遅れだったのと平日ということもあったのでしょう)ので、とても満足した気分で実相院を後にしました。
光を浴びて燃え上がるように輝くもみじと、絨毯を敷いたかの如く地面に降り積もった散りもみじの美しさが殊に印象的だった、平成23年のもみじ狩りでした。
言うまでもなく、ここももみじの名所ですが、12月になってもう6日も経っている…まだ見頃かどうかが気がかりでした。
腹を括ってw拝観料を払い客殿へ歩を進め、どうなったかといえば…以下の記事をご覧ください(^^;
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質素ながら気品を感じさせる、実相院の門。
門に掛かっている寺号表札には「實相院門跡」とあり、実相院が門跡寺院(皇族方が住職をお努めになってきた寺院)であることを示しています。
現在はここ岩倉の地にある実相院ですが、寛喜元年(1229年)の創建当時は異なる場所にあって、応仁の乱(1467年~1477年)を避けて岩倉へと移転しました。

拝観の場である客殿に入ってから、まず最初に目にするのが客殿西側の庭園です。
いきなり庭園のど真ん中、既にほとんど全ての葉を落とし終えた大きなもみじが1本。
周囲でまだ色付いている木に取り囲まれて、ナイーブそうに細かく枝垂れ伸びた白い枝が逆に浮き上がるような異彩を放っていました。

客殿縁側に最も近い一角で、辛うじて葉を残す小さな1株。
色付きは今ひとつでしたが、メインの大きなもみじが落葉した中、この庭園で1人気を吐いて頑張っているような姿を見て、応援のつもりで撮らせてもらいました^^

順路を進み、客殿北側の縁側に出ました。
先程の西側とはうって変わって、鮮やかな彩りの競演が目の前に飛び込んできました。
色付きの異なる木々が重なり合ってそれぞれの色が混じり合う、素晴らしい光景です!
もみじの根元を紅絨毯の如く染め上げる散りもみじも見事です。
これ程色彩豊かな光景の中では、西側の庭園と同様、既に葉を落とした枝もまたその白さでこの色彩美を一層引き立てていました。

散りもみじの密度の変化が、苔むした庭園の上で美しいグラデーションとなっています。
影になっているとはいえ、ここまで濃い紅を落葉してなお保っているのには驚きです!
このもみじを客殿の中から眺めると、滝の間という部屋の床板に紅葉が映り込む幻想的な「床もみじ」が楽しめます。
残念ながら客殿内部は撮影厳禁(カメラで監視されています;)なので、公式サイトでご覧ください。

縁側伝いに、客殿東側の石庭を望みます。
こちら側のもみじは、かなり見頃を過ぎているように見えました。

客殿東側まで回り込んで石庭を眺めると、見頃を過ぎてくすんだもみじも石庭の傍らにあるもみじの一群の中では、その色彩豊かな様子に充分一役買っています^^
それにしても、同じ場所に生えているのにどうしてここまで色付く時期に差が出るのか、実に不思議です;
まぁ、そのおかげで豊かな色彩美を楽しめている訳ですが/(^0^;)

石庭の白ともみじの紅が、素晴らしいコントラストとなっています!
もみじの木の根元で落ち葉によって真紅に染まっている部分も、元々はもみじの右にある塀に沿った部分と同じ緑色をしていたのでしょう。
石庭の枯山水を刻んでいる溝にも落ち葉が積もって、くすんだもみじ色に染まった水流紋様という、何とも風雅な眺めを堪能しました。

寺号表札の掛かっていた門のすぐ内側にも、このような見事な紅葉で目を楽しませてくれます。
綺麗な紅葉が見られるかどうか気がかりだった実相院でしたが、辛うじて最後の見頃を保っていてくれていたもみじが多彩な色合いで迎えてくれました。
これだけの紅葉をゆったりと眺めることができた(少し時期遅れだったのと平日ということもあったのでしょう)ので、とても満足した気分で実相院を後にしました。
光を浴びて燃え上がるように輝くもみじと、絨毯を敷いたかの如く地面に降り積もった散りもみじの美しさが殊に印象的だった、平成23年のもみじ狩りでした。
数年前夫が京都で3ヶ月仕事をするというお話を頂いたことがあるのですが、イギリスでの仕事の調整が難しいと言ってお断りしてしまったのです。私に一切相談しないでです。
本当の理由は日本での仕事に興味が持てなかったからなのですが、私はtaろうさんの京都に関しての記事を拝読するたびに私が歩けたであろう町並みを想い残念で仕方がありません。
バルサの勝利のニュースを知って真っ先にtaろうさんのことを思いました。おめでとうございます!
記事でリンクした実相院公式サイトにある、石庭のライブカメラを今朝見ましたが、見事な紅葉が嘘のように、完全に落葉していました。
落葉後のもみじは、実に寂寞とした情感たっぷりに佇んでいるように見えました。
ご夫君の京都でお仕事の件は残念でしたね。
こうなったら、プー太郎さんが日夜日本や京都の素晴らしさを吹き込んで、ご夫君が自ずと訪日したくなるよう仕向けるしかありませんねw
バルサ祝勝ありがとうございます!!
絵に描いたようなバルサのファンタスティコなプレイを日本で生で酔いしいれることができ、本当に幸せでした^^
オレンジがかった赤、ピンクがかった赤。
それぞれ木の種類が違うのでしょうか。
すっかり葉を落としたモミジの木、老木なのか、凄い存在感ですね。
枯山水の庭は江戸時代以降になると思いますが、15世紀の人々もこの素晴らしい紅葉を眺めていたでしょうか。
美しい写真の数々、じっくり堪能させていただきました。
大きさや枝振りからして異なる種類には思えず、実に不思議な色付き方です。
恐らく、個々の木の個性のようなものなのでしょうね。
これらの様々に色付いた葉が重なり合い、互いの色が溶け合って微妙に色合いの異なる中間色を生み出していた、素晴らしい光景でした!
庭園中央のもみじの木は、紅葉時は真っ赤に色付き落ち葉を手前の池に浮かべるという見事な風情を演出するようですが、落葉後の姿も周囲の紅葉をすっかり引き立て役にしてしまう貫録を感じさせ、名木だと思います。
応仁の乱で荒れ果てた都の街中から逃れた人々は、きっとこの地の彩り豊かな紅葉に心を癒されたのでしょうね。