深まりつつある秋の、松原湖の湖畔へ、少しだけ寄り道しました。
<<長野県小海町の高原へ-03>
松原諏方神社の参道の小径は、木々の間から湖面を覗かせていた松原湖を横目に、湖畔へと続いています。
辿り着いた湖畔からは、静かな佇まいで湖水を湛えた松原湖と、その青い湖面を錦色の彩りで囲むように、対岸の斜面を覆う色付いた木々とが、素晴らしいコントラストの美しさを堪能することができました!
青空を映した湖面にも、対岸の錦の光景が滲み込むように映っている様子を、感激しながら見つめていました。
<松原湖>
記事中の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
松原湖(猪名湖/いなこ)畔へと続く小径は、松原諏方神社(まつばらすわじんじゃ)の社殿前を過ぎると、足元へ湖面が近付いてきます。
木々の間から垣間見える湖面を横目に、落ち葉の敷き詰められた小径を、進んでいきます。
JR小海線の松原湖駅から2km強、10%の上り坂を40分程歩きどおしで、体はオーバーヒート気味;;
木陰を歩いていても、滲み出る汗が止まりませんでしたが、目に入る美しい風景は、そんな不快な感覚を和らげてくれました。
湖畔へと、出てきました。
小径が行き着いたのは、湖に突き出た突先から石の橋を渡された、小さな島に鎮座していた、これまた小さなお宮、「弁才天宮」。
お宮の傍らにあった案内には、女神「弁才天」を宿し、その建立の由来は、鎌倉時代初期の武将、畠山重忠の母の深い愛情に縁るとのこと。
嘉永四年(1851年)に再建、とあったので、小さいながら、とても歴史のあるお宮です。
松原湖畔には、このような小さな神社が9つあるそうです。
弁才天宮のある島によって、入り組むような湖畔となっているこの辺りからは、当然に見栄えのする眺めが広がります。
対岸には、自然に生えたものなのか、人工的に植えられたものなのか、木々の根元の枯れ色をした草の群生が鮮やかなアクセントとなって、カラフルな景観をシャープに引き締めていました!
湖の、西側の対岸を一望。
南中した、お昼時の明るい日差しを余すところなく浴びて、葉を色付かせた木々が輝くような錦色を放ちます。
目を凝らすと、木々それぞれに、葉の色付きが盛りのものや、枯れ始めているもの、既に葉を落としたもの…等々、紅葉の進み方にバラつきがみられて、それが精緻なグラデーションとなって、魅力的な秋の風景を演出しています。
紅葉しない、緑の葉を付けた木々もまた、色彩豊かな景色に、美しく彩りを添えています。
対岸を錦色に染め上げた絵の具を溶かし込んでいるようにも見えた、対岸を逆さに映す湖面の、細かな揺らぎに滲む情景にも、見とれてしまいました。
素晴らしい快晴に恵まれたこの日、青空を映しこむ湖面もまた、空に劣らない素敵な紺碧でした!
湛えられた湖水の表面には、細かな波紋で揺らぎながらも、錦の色彩は忠実に反映させた、逆さの対岸の眺めが、途切れることなく映り込んでいます。
手前の上方から垂れ下がるように伸びる松の木の枝が、いい味出していますね^^
私が訪れた時には、周囲に人影は全くなく、とても静かな佇まい。
心安らぐ美しい秋の景色を独り占めしていた、贅沢なひと時でした♪
錦に彩られた湖の風景を、パノラマ撮影してみました。
パノラマモードだと、湖水までもが錦に染まっているかのように見えますね!
湖面の状態は、場所によって波紋の立ち方が微妙に異なっていて、その波紋自体が描き出す水面の様子や、逆さに映り込む対岸の見え方の違い等もまた興味深く、ついつい時間の経つのも忘れて、眺め続けていました。
手前半分程の湖面は鏡のようになっていて、青空に浮かぶ雲までもが綺麗に映り込んでいます♪
湖面の様子は常に変化し、それに伴い、映り込んでいる逆さの景色も、その見え方を止むことなく変えていきます。
動くことのない、実際の対岸の眺めと、変化し続ける「逆さ対岸」…同じものでありながら同じに見えない、不思議な景色です。
それにしても、紅葉の盛りを過ぎても、この美しさ…見頃と比べて、恐らく人手も少なくなっているこの時期、静かな雰囲気を求めて訪れるには、却っていい時期なのかもしれませんね。
ひとしきり、錦秋の湖の風情を楽しんで、再び落ち葉の小径を戻ります。
地上へ落ちた枯葉もまた、明るい逆光のアングルでは、綺麗な朱色の輝きを放っていました。
一段高い場所に建つ、松原諏方神社の社殿の足元には、石垣が築かれていますね。
こうして眺めてみると、城跡のようにも見えてきます。
平安時代以降、1,000年もの長い歴史を確かに経てきた息遣いを肌で感じ取ることのできた、松原湖畔でした。
晩秋の色彩豊かな風情を静かに味わいながら、歩を進めます。
<長野県小海町の高原へ-05>>
<<長野県小海町の高原へ-03>
松原諏方神社の参道の小径は、木々の間から湖面を覗かせていた松原湖を横目に、湖畔へと続いています。
辿り着いた湖畔からは、静かな佇まいで湖水を湛えた松原湖と、その青い湖面を錦色の彩りで囲むように、対岸の斜面を覆う色付いた木々とが、素晴らしいコントラストの美しさを堪能することができました!
青空を映した湖面にも、対岸の錦の光景が滲み込むように映っている様子を、感激しながら見つめていました。
<松原湖>
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松原湖(猪名湖/いなこ)畔へと続く小径は、松原諏方神社(まつばらすわじんじゃ)の社殿前を過ぎると、足元へ湖面が近付いてきます。
木々の間から垣間見える湖面を横目に、落ち葉の敷き詰められた小径を、進んでいきます。
JR小海線の松原湖駅から2km強、10%の上り坂を40分程歩きどおしで、体はオーバーヒート気味;;
木陰を歩いていても、滲み出る汗が止まりませんでしたが、目に入る美しい風景は、そんな不快な感覚を和らげてくれました。
湖畔へと、出てきました。
小径が行き着いたのは、湖に突き出た突先から石の橋を渡された、小さな島に鎮座していた、これまた小さなお宮、「弁才天宮」。
お宮の傍らにあった案内には、女神「弁才天」を宿し、その建立の由来は、鎌倉時代初期の武将、畠山重忠の母の深い愛情に縁るとのこと。
嘉永四年(1851年)に再建、とあったので、小さいながら、とても歴史のあるお宮です。
松原湖畔には、このような小さな神社が9つあるそうです。
弁才天宮のある島によって、入り組むような湖畔となっているこの辺りからは、当然に見栄えのする眺めが広がります。
対岸には、自然に生えたものなのか、人工的に植えられたものなのか、木々の根元の枯れ色をした草の群生が鮮やかなアクセントとなって、カラフルな景観をシャープに引き締めていました!
湖の、西側の対岸を一望。
南中した、お昼時の明るい日差しを余すところなく浴びて、葉を色付かせた木々が輝くような錦色を放ちます。
目を凝らすと、木々それぞれに、葉の色付きが盛りのものや、枯れ始めているもの、既に葉を落としたもの…等々、紅葉の進み方にバラつきがみられて、それが精緻なグラデーションとなって、魅力的な秋の風景を演出しています。
紅葉しない、緑の葉を付けた木々もまた、色彩豊かな景色に、美しく彩りを添えています。
対岸を錦色に染め上げた絵の具を溶かし込んでいるようにも見えた、対岸を逆さに映す湖面の、細かな揺らぎに滲む情景にも、見とれてしまいました。
素晴らしい快晴に恵まれたこの日、青空を映しこむ湖面もまた、空に劣らない素敵な紺碧でした!
湛えられた湖水の表面には、細かな波紋で揺らぎながらも、錦の色彩は忠実に反映させた、逆さの対岸の眺めが、途切れることなく映り込んでいます。
手前の上方から垂れ下がるように伸びる松の木の枝が、いい味出していますね^^
私が訪れた時には、周囲に人影は全くなく、とても静かな佇まい。
心安らぐ美しい秋の景色を独り占めしていた、贅沢なひと時でした♪
錦に彩られた湖の風景を、パノラマ撮影してみました。
パノラマモードだと、湖水までもが錦に染まっているかのように見えますね!
湖面の状態は、場所によって波紋の立ち方が微妙に異なっていて、その波紋自体が描き出す水面の様子や、逆さに映り込む対岸の見え方の違い等もまた興味深く、ついつい時間の経つのも忘れて、眺め続けていました。
手前半分程の湖面は鏡のようになっていて、青空に浮かぶ雲までもが綺麗に映り込んでいます♪
湖面の様子は常に変化し、それに伴い、映り込んでいる逆さの景色も、その見え方を止むことなく変えていきます。
動くことのない、実際の対岸の眺めと、変化し続ける「逆さ対岸」…同じものでありながら同じに見えない、不思議な景色です。
それにしても、紅葉の盛りを過ぎても、この美しさ…見頃と比べて、恐らく人手も少なくなっているこの時期、静かな雰囲気を求めて訪れるには、却っていい時期なのかもしれませんね。
ひとしきり、錦秋の湖の風情を楽しんで、再び落ち葉の小径を戻ります。
地上へ落ちた枯葉もまた、明るい逆光のアングルでは、綺麗な朱色の輝きを放っていました。
一段高い場所に建つ、松原諏方神社の社殿の足元には、石垣が築かれていますね。
こうして眺めてみると、城跡のようにも見えてきます。
平安時代以降、1,000年もの長い歴史を確かに経てきた息遣いを肌で感じ取ることのできた、松原湖畔でした。
晩秋の色彩豊かな風情を静かに味わいながら、歩を進めます。
<長野県小海町の高原へ-05>>
当初は、オールナイト明けの朝早々に、京都へとんぼ返りすることを考えていたのですが、折角東京まで出てきて、そのまま帰るのも勿体ないと、貧乏性の地が出てしまい(^^;)、「君の名は。」を開催している、新海監督の故郷の町の高原へと足を延ばす、無謀な賭けに出ましたw
いい年になっても、人間、好きなことに係わると、通常時ではありえないパワーと根性を発揮できるものですね…今回正に実感しました!
睡眠不足と疲労困憊していた筈なのですが、不思議なことに、この道中ずっとそれらを感じることがありませんでした。
松原湖の素晴らしい景色にすっかり魅了されて、他のことへ気が全然回らなくなっていたのでしょうねw
時間は掛かるし、体力も使う徒歩ですが、バスに乗っていたら、これ程この絶景を堪能することは叶わなかったでしょうから、美術館への後半の上り坂も、上機嫌で挑むことができました♪
プリトヴィツェ程の華はありませんが、素朴な静けさに満ちた、心安らぐ風景が印象的であった、松原湖でした。
ブログは拝読していたけれどコメントは残せませんでした。
私は最近2時間の映画でも途中で数分ウトウトしてしまうので、オールナイトだったら熟睡してしまうかもしれません。
青空と紅葉が映る湖面、美しいですね。
40分以上の上り坂、おまけに睡眠不足状態(と言うか眠ってないんですよね?)では更にキツイですね。
それでも徒歩を選択したtaろうさんはまだまだ若者には負けません!
でも、タクシーやバスを利用していたら感動はもっと薄いものになっていたはず。
私も長い坂を上って上から見下ろしたプリツヴィツェの湖の美しさを未だに鮮明に覚えています。
努力した後のご褒美は忘れられない物ですよね。