時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

クロアチア旅行+α2011-20~ローマ遺跡が残る町 ザダル<朝方編>

2011-07-31 19:11:10 | クロアチア
 ザダル(Zadar)におけるクロアチア(Hrvatska)での第1夜はワクワクして寝付けないかと思いきや、やはり無自覚の疲れが溜まっていたのか、あっという間に爆睡してしまい、気持ちの良い目覚めの朝を迎えました(^o^)

 いよいよこれから楽しみにしていたドゥギ島(Dugi otok)へフェリーで渡るのですが、その前に少しだけ時間が空いていたので、朝方のザダル旧市街の散策へと出かけました。

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 ホテル・バスティオン(Hotel Bastion)の部屋からの眺め。
 木々の向こうに、フェリー港へと続く水路を進むフェリーが見えています。
 水路の手前の石垣は城壁で、部屋からは見えませんが、城壁と水路に挟まれて海岸通りの道路が走っています。

 開け放った窓からは、フェリーの汽笛に乗って、目覚めつつある朝の港の慌ただしさや活気までが伝わってくるかのようでした♪



 まずは腹ごしらえです。
 朝食はバイキングで、ハムの種類の多さにビックリ!
 小魚のマリネと一緒に、美味しくいただきます♪
 クロワッサンの中にはママレードが仕込んであり、本当にこのホテルのレストラン、カシュテル(Kaštel)は色々考えて工夫する姿勢が感じられ、好感が持てました^^
 …野菜が少なく見えるのは、別に昨日までのトラウマという訳では決して!なく、きっと…気のせいです…;;



 朝食を終えて、散策へと出発。
 ホテルの部屋からは城壁に隠れて見えなかった、リブルニア海岸通り(Liburnska obala)に出ました。
 この通りはザダル旧市街の半島北側を海沿いに走り、フェリー港への入口にもなっています。
 通りからフェリー乗り場への案内標識が立っていました。
 「島への車は左へ」と誘導しています。
 ザダルから渡れる島の名前も記載され、私がこの後目指すドゥギ島 "Dugi otok" の文字もひときわ大きく記されていました。
 通りの左には、フェリー待ち用の駐車スペースが広くとってあります。

 リブルニア(Liburnija)というのは、紀元前9世紀頃からこの地に住み着いていた先住民族の名です。
 その後紀元1世紀にローマがこの地を征服し、現在のザダルの元となるローマ都市を築き、ダルマチア(Dalmacija)における拠点としました。



 朝のシロカ通り(Široka)です。
 閑散としています。
 やはり夜の方が雰囲気が出ますね。
 建物の色あせた壁の色と、クロアチア国旗とザダル市旗とのコントラストが鮮やかでした。



 初めて拝む、聖ストシャ大聖堂(聖アナスタシア大聖堂)(Katedrala sv. Stošije)の正面。
 ローマの列柱を模したような装飾が美しいファサードです。
 2つのバラ窓も直線的な装飾の中心にあって、優美な曲線を美しく描いています。

 聖ストシャ大聖堂は、12世紀にロマネスク様式で建築が始まりましたが、1202年の第4次十字軍によるザダル攻撃(十字軍の資金繰りとヴェネツィアの領土的野心との利害の一致で生じたキリスト教徒によるキリスト教徒に対する攻撃)で工事が中断、その後再開されて1324年に再開後の工事部分をゴシック様式で建てられて完成しました。

 聖ストシャ大聖堂は、ダルマチア最大の教会建築です。

 聖ストシャ(聖アナスタシア)(Sv. Stošija / Sv. Anastazija)は、ザダルの守護聖人です。



 フォルム(Forum)に唯一残っている、ローマ時代の列柱の1本。
 ローマの時代からここに立ち続けると思うと、感慨深さがこみ上げてきました。
 当然、その長い歴史を閲した感触も確かめました!

 ローマ時代には、このあたりには神殿が建てられていました。
 中世になると、この柱に軽犯罪を犯した者が縛り付けられ晒されたという事で、柱は悪くないのに気の毒にも、恥の柱(Stup srama)と呼ばれています。。。



 ザダルのニャンコ^^
 威嚇されるでもなく、「何か用?」とでも言いたげな、訝しむような視線で凝視されましたw

 クロアチアのネコはどこか動きも悠然としていて、結構おっとりさんが多いのかなぁ。。。



 ザダル旧市街の半島(Poluotok)西端部には、不思議な音色を奏でる、シーオルガン(Morske orgulje)というモニュメントがあります。
 寄せる波や海風によって音を出す仕組みで、波や風の加減で音色も自在に変化するので、その時々で異なる音色を聴くことができます。

 動画では波音が大きく、シーオルガンの音色が今ひとつ不鮮明になってしまいました;



 旧市街の半島の突先に行き着き、岸壁に出ました。
 ちょうど島からの朝の便でしょうか、1隻のフェリーが入港してきました。

 船体に社名が記されている「ヤドロリニヤ(JADROLINIJA)」は、クロアチアの大手フェリー運航会社で、ダルマチア沿岸の島や、イタリアへのフェリーを運航しています。
 「ヤドロリニヤ」を直訳すると、「アドリアライン」でしょうか(クロアチア語で「アドリア海」は "Jadransko more(ヤドランスコ・モーレ)"、または縮めて "Jadran(ヤドラン)" といいます)。



 普通の市街地(道路の右は住宅)にある普通の道路のすぐ先に、いきなりフェリーの大きな船体が現れ目の前をゆっくりと通過して行く…海のない京都市内在住者には、どこか不思議な風景でした(^^;



 朝の発着時を迎えたのか、何隻ものフェリーが決して広くはない水路を行き交います。
 接岸時も、僚船の脇に巨体を割り込ませるように方向を変えています。



 私も散策を切り上げてホテルへ戻り、チェックアウトする事にします。
 若くて親切なスタッフが頑張る、気持ちの良いホテルでした!

 所要40分、気持ちの良いザダルの朝のミニ散策でした♪

 ザダルは、ユニークな長い歴史を感じる旧市街と共に、旅人が行き交う海や港の雰囲気が素敵な町でした!
 訪れる町という町が皆是非とも再訪したい町になっていきます…(^^;



 世界3大テナーの一人、ホセ・カレーラス氏(Josep Carreras i Coll (カタルーニャ語) / José Carreras (スペイン語))のサインらしきものが額に収められていました!
 カレーラス氏もここを訪れたか、滞在したのでしょうね。
 何故カレーラス氏と分かったかというと、サイン紙の左下に "José Carreras" とあったから;



 散策中に購入した、レシートのようなドゥギ島・ブルビニ(Brbinj)行のフェリーのチケット。
 乗船時に切れ目をちぎられ、半券を返されます。
 運賃は、ドゥギ島まで1時間20分の航海で、大人1人の乗船料25クーナ(≒375円)と乗用車航送料147クーナ(≒2,205円)とで合計172クーナ(≒2,580円)です。



 乗船を待つ車列に車を駐めて待機です。
 どうやら、先程入港して来るのを眺めていた船のようです。
 「スペタル(SUPETAR)」という名のようです。
 外国でカーフェリーというのも初めてで、心が躍りますw

 出発は10時ちょうど、あと25分程です。



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2 コメント

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懐かしいです (kiki)
2011-08-01 21:11:30
こんばんは。
コメント頂きありがとうございました。
早速こちらのブログにお邪魔させて頂きましたらたくさんの素敵なお写真と長~いクロアチアまでの道中、最初から楽しく一気読みさせて頂きました!
これからDugi島へ渡るのですね。今から続きがとっても楽しみです。
ご迷惑でなければ私のブログにリンクを貼らせて頂いてもよろしいですか?
これからもお邪魔させて頂きますので今後ともどうぞ宜しくお願いします。
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kikiさん。 (taろう)
2011-08-01 23:00:40
こんばんは、当ブログ初コメントありがとうございます!
簡潔にまとまらず、開き直ってのダラダラ旅行記ですが、気長にお付き合いくだされば嬉しいです^^
あと1,2回でドゥギ島へ渡れるはずですw

今回のクロアチア旅行は、本当にkikiさんのブログの情報のお蔭で成功したようなもので、本当に感謝しています(カーナビ、フェリー、ドゥギ島情報etc.)。

リンクの件、もちろん喜んでOKです!!
こちらこそ、拙いブログですがどうぞよろしくお願いしますねm(_ _)m
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