時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

京都紅葉2011-2~真如堂

2011-12-15 06:51:08 | 京都
 紅葉が今ひとつといわれた今年(平成23年)の京都…この目で確かめるべく、先週の6日に所用で有休を取得したので、所用を済ませた後、京都市内に数多くある紅葉の名所といわれるお寺のうちの2箇所程を巡ってきました。

 近場から、と、まず訪れたのは真如堂。
 12月になって既に1週間近く経過していましたが、例年より遅めの見頃だったのが幸いして、まだまだ燃え立つような紅葉を楽しむことができました!

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 真如堂の総門。
 赤いことから、赤門と呼ばれています。
 赤門と共に、真っ赤に色付いたもみじが訪れる人々を出迎えてくれます。

 公式サイトによると、真如堂は、正式には「鈴聲山 真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)」という天台宗のお寺で、永観2年(984年)に比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来がこの地にあった東三條女院(一條天皇の生母)の離宮に安置されたのが始まりとされ、本堂は元禄6年(1693年)から享保2年(1717年)にかけて建立されたとのことです。



 撮影する角度によっては、垂れ掛かるようなもみじの枝が赤門の代わりに自然の門となっているように見えます。

 偶然ながら、赤門の許に立つ女性のお三方(知らない方々です(^^;)がまた揃って真っ赤な上着をお召しで、もみじと赤門と共に鮮やかな紅の彩りを景色に添えていました^^



 この日は雲の多い日でしたが、日が差し込むともみじの紅が燃えるような輝きを放ち始めました!
 根元に散った落ち葉も真っ赤な絨毯となって、とても印象的な、絵になる門前です。



 赤門をくぐると、色付いた木立の奥に本堂が見えます。
 木の種類によって様々な色の葉を纏った木立の枝振りが、とても魅惑的です!

 その枝振りもさることながら、緩やかな石段を落ち葉が仄かに紅く彩る美しさに、しばらく目を奪われていました。



 赤門と本堂の中間あたりに建つ三重の塔(法華塔)の近くでも、紅のもみじが参道の上から魅力的にその枝を伸ばしています。



 緩やかな石段を登りきり本堂の前に来ても、見事な紅葉が迎えてくれます!

 もみじという木は、紅葉はもちろんのこと、その特徴的な枝振りも見応えがあります。



 赤門同様、本堂ももみじを強調するアングルにするともみじに隠れてしまいます(-_-;)
 仕方ないので、石灯籠でバランスをとってみました。



 本堂の裏へ回り込むと、そこには素晴らしいもみじの木立が!

 日の光をいっぱいに浴びて燃え立つ紅葉が、大迫力で雪崩れ落ちてくるかのようです!!
 手前で垂れる小枝の、色とりどりな葉もまた華やかな彩りを加えています。



 空を覆うもみじの葉。

 完全逆光状態の状態でもみじの葉の形を紅く写し出す(コンデジで)のは、やはり無謀でした…;



 日差しに照らされて、紅葉の部分だけライトアップされたかのような物凄い光景。
 あまりの美しさに、ただため息ばかりついていました。。。

 逆光の中、明と暗とのコントラスト…光と紅葉とをバックにしてグッと浮き立つもみじの複雑な枝振りが影絵のように幻想的で、目を離すことができませんでした!



 もみじというのは、本当にどんな角度から撮っても絵になる木ですね^^

 それだけに、アングルを考える際に色々と欲張ってしまって、かえって中々思うように印象的な写真が撮れません(TT)



 葉の色が緑、黄、紅の木々が重なり合い、それぞれの色が混じるように変化していく不思議なグラデーションが美しかった1枚。



 樹上と地面の両方で美しい紅葉を楽しめます♪

 手前の現代構造物(消火設備)の上に散り積もった落ち葉も、趣があります。



 まるで敷き詰められたかのように綺麗な落ち葉の絨毯!



 北側へ下る坂道に入り、真如堂を後にしました。

 少し下った所から、坂の上の紅葉を振り返った1枚。
 微妙な色合いの違いから、個々の木の色付く時期の差が分かります。

 今ひとつの年といわれながら、流石に京都でも名高いもみじの名所の1つであるここ真如堂は、特に日差しとの共演が私には印象的で、その今秋最後の見応えある色彩の美に酔いしいれていました。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プー太郎)
2011-12-15 19:24:59
真紅のレースが空と地上に広がっているみたいです。
フランスのAlenconという所を通る度にそこの町にあるレース博物館に立ち寄ってみたいなっと思うのですが、時間がなくいまだ実現していません。ただその付近にあるサービスエリアに博物館に展示されている作品の見本や写真などが入った小さな硝子ケースが置かれていて私は毎回うっとり見入っています。
真っ赤なジャケットの三人の女性の方たちは紅葉を意識なさってお洋服を選ばれたのかもしれませんね。赤も素敵だけれども紅葉の時にはグリーンそして雪景色の中で真紅の洋服を着てみたいなっとがらにもなく思いました。
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プー太郎さん。 (taろう)
2011-12-15 22:05:50
真紅のレース…確かにそういう感じに見えますね!
なにぶん散文的な性分なもので、こういう素敵なフレーズに思い至らない貧困な語彙力をカバーしてくださり、ありがとうございます^^
レースというのも、人の手によって編み出されたとは俄に信じられない、小宇宙のような緻密な紋様が素晴らしいですよね。
赤いいでたちのお三方は、きっと紅葉との一体感を求めていらっしゃったのでしょう、溶け込み具合が見事で、ついアングルに入れてしまいました(^^;
シチュエーションに応じてのカラーコーディネイトも、お洒落な身だしなみの1つですね…この日そのことにも全く無頓着だった私…やはり哀しい位に散文的でした;
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Unknown (kiki)
2011-12-15 22:12:08
燃えるような真っ赤なもみじ、さすがに綺麗ですね。
今年は何だか紅葉の時期はバタバタと忙しく、結局どこの名所にも見に行かずじまいでした。
車から見る大通りの街路樹、黄色の銀杏ばかりを見ていた気がします。
taろうさんのこの記事で今年の紅葉を見に行った事にさせて頂きました^^
落ち葉の絨毯、これは本当に綺麗ですね~。
この上を歩くのはちょっと残念な気になりそうで端っこ歩いてしまいそうです。
綺麗な紅葉写真を見て「やっぱり京都はいいな♪」と再度思いました^^
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kikiさん。 (taろう)
2011-12-15 23:13:10
今年は冷え込みが足りないから色付きが今ひとつとか言われていましたが、いざ見に行けば、時期が少し遅かったおかげで、12月に入っても綺麗な紅葉を楽しめて、流石に名所だけのことはあると感心しました。
京都のもみじは、小ぶりな葉が重なり合う緻密さがとても美しいと思います。
差し込む日差しで赤く透けるもみじの葉を見上げたアングルがとても好きなのですが、完全な逆光なので綺麗に撮るのは至難の業です(TT)
そして落ち葉の絨毯、もう溜め息交じりに見とれる他はありませんでした…!
こうした景観と同じ街に暮らす幸せを噛みしめるのは、京都在住者の特権ですね^^
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Unknown (タヌ子)
2011-12-16 19:50:45
美しい写真の数々にため息の連続です。
まさに日本の美ですね。
ヨーロッパでは紅く紅葉するものはほとんどなく、良くて黄色で、ほとんどがそのまますぐ茶色くなってしまう木ばかり。
カナダでは楓が赤く染まりますが、どちらかというとオレンジがかった赤で、こんなに深い紅は見られません。
モミジの紅には情念がこもっていそうなところが能の文化を持つ日本人に好まれる所以なのかも知れません。
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タヌ子さん。 (taろう)
2011-12-16 23:17:55
確かに赤はとてもインパクトのある色なので、赤く染まる木の存在の有無で、木の葉の色付きに対する思い入れの強さも違ってくるのかもしれませんね。
紅葉の頃に真如堂を訪れるのは初めてではありませんが、訪れる度に感動を新たにする、美しいもみじ達です!
日本人は、紅く萌えるような美しさのもみじに、枯れ行く寸前の一瞬、もの哀しさを孕んだ儚げな風雅を感じてきたのかもしれません。
京都のもみじ狩りの醍醐味は、長い時をかけて美しく磨きをかけられてきた空間の中で、もみじの精緻で微妙な表情を堪能することなのだなぁ…としみじみ感じた今年の真如堂訪問でした^^
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