時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2015 バスク・バルセロナ紀行-32~ビルバオ→バルセロナ 人生初のLCCフライト

2016-08-28 13:33:05 | スペイン
 バスクと共に、今回の旅行のもう一つの目的地であるバルセロナへ向けて、いよいよビルバオから飛び立ちます。

 <<2015 バスク・バルセロナ紀行-31>

 直線距離でも400kmを優に超える、ビルバオとバルセロナ。
 陸路ですと、直通の高速列車でも所要時間は5時間台…;と、移動だけで1日を費やしてしまいそうなので、ここは所要1時間台でバルセロナへ到達することのできる、空路を選択。
 バルセロナを拠点に、ヨーロッパ中にネットワークを広げる大手LCC、ブエリング(vueling)のバルセロナ行のフライトに搭乗します。

 そぼ降る雨のバスク・ビルバオから、晴天のカタルーニャ・バルセロナへ!
 およそ1時間の、人生初LCCフライトでした。

 <vueling>


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 ビルバオ空港(バスク語:Bilboko aireportua スペイン語:Aeropuerto de Bilbao)の、搭乗ゲート。
 ビルバオ(バスク語:Bilbo スペイン語(公式名称):Bilbao)からバルセロナ(Barcelona)への空の旅は、ここから始まります!

 搭乗するのは、LCCのブエリングが運航する、バルセロナ行のVY1425便です。
 時刻は、ちょうど14時頃。
 フライトの出発予定時刻は、14時45分です。



 旅行前に自宅PCからプリントアウトした搭乗券には、出発時刻の30分前の、14時15分が搭乗開始時刻となっていましたが、折り返しVY1425便となるエアバスA320の機体が少々遅れて、その14時15分頃に到着しました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 それでも、LCCの折り返し出発準備の驚異的なスピードは、世界共通ですね…14時40分になる頃には、既に搭乗が開始されていて、機内後方座席の乗客からテキパキと機内へ。



 大まかな座席位置ごとに、搭乗ゲートで整列させていた乗客を一気に呑み込んだVY1425便は、定刻より10分程遅れて、14時55分頃にドアクローズ(=出発)。
 慌ただしくプッシュバックされて、動き始めました。

 ビルバオ空港のターミナルビル、機内からの眺めが、一番見栄えがしますね。



 VY1425便は、ビルバオ空港をテイクオフ!
 ビルバオ市街を横目に、別れを告げます。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 前の日に、悪天候で訪問を断念した、アスレティック・ビルバオ(Athletic Club)のホームスタジアムである、サン・マメス(バスク語:San Mames スペイン語:San Mamés)を判別することができました。

 いつになるか分からないけれど、再訪の日まで、さようならビルバオ!



 離陸後すぐ、ビルバオ市街に続いて、ビスカヤ橋(バスク語:Bizkaiko Zubia スペイン語:Puente de Vizcaya)も、眼下に眺めることができました^^

 ネルビオン川(バスク語:Nerbioi スペイン語:Río Nerbión)の対岸に見えている、画像上方の市街地が、ビルバオから近郊電車で到着したポルトゥガレテ(Portugalete)側で、画像下方の市街地が、ビルバオへ戻った地下鉄駅(アレエタ/Areeta)のあるゲチョ(バスク語(公式名称): Getxo, スペイン語: Guecho)側となります。

 この直後、飛行機は低く垂れこめていた雲の中へ突入。
 地上の様子は、全く見えなくなってしまいました。



 雨雲を突き抜けて、蒼天の雲海上を飛行します。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 それまでの悪天候が嘘のような、穏やかなフライトとなりました。
 上空からの陽光を受けて、雲海にリング状の虹が、見えています。



 それまで、びっしりと下界を覆っていた雲海も、バルセロナへと進むにつれて姿を消していき、飛行時間が40分程経過した頃には、すっかり地上を見渡せる位に晴れわたっていました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 その地上の様子も、それまでの潤いを感じる景観から、徐々にカラッとした明るい景観へと変化しつつあります。

 画像奥の方向は、フランスとの国境でもある、ピレネー山脈(スペイン語:Los Pirineos カタルーニャ語:Els Pirineus バスク語:Pirinioak)が連なっているはずです。



 空に浮かぶ雲が立体的に描き出す、日差しと影との幻想的な美しさに魅せられて、視線は釘付け状態。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 雲と同じ高さから眺める、不思議な情景…地上を覆う青みの掛かった影が、とりわけ印象深い眺めでした。



 VY1425便は、バルセロナ到着を前に、一旦海上へと出てから、南へと向きを変えます。

 すっかり晴れわたった青空を映すが如く、素晴らしい紺碧の海面で出迎えてくれた、地中海(カタルーニャ語:Mar Mediterrània スペイン語:Mar Mediterráneo)です♪



 何処までも紺碧な、美しい地中海の海原を眺めながら、VY1425便はバルセロナ到着へ向けて、高度を徐々に下げつつあります。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 地中海を望む私の座席とは反対側の窓側からは、バルセロナの市街地を既に眺めているはずです。



 バルセロナ・エル・プラット空港(カタルーニャ語:Aeroport de Barcelona-el Prat スペイン語:Aeropuerto de Barcelona-El Prat)へ、タッチダウン!

 正味の飛行時間は50分程であった、VY1425便のフライトでした。



 ターミナルへと、タキシング中。

 流石にスペイン第2の大都市の空の玄関だけあり、ガラス張りの現代的なターミナルビルの規模の大きさは、機中からの眺めでも、実感することができました。

 青空の良く似合う、空港ですね^^



 定刻15時50分の到着時刻のところ、10分程遅れて16時ちょうど頃に、VY1425便はターミナルへ到着。
 ビルバオ空港出発からの総所要時間は、1時間5分でした。

 雨模様でとても寒かったビルバオとは打って変わって、動いていたら汗ばむ程にポカポカ陽気のバルセロナ。
 空港からホテルまで利用したタクシーの運ちゃんに、「ビルバオは嵐で、滅茶苦茶寒かった!」と話したところ、「ビルバオは雨も多いし、スペインでも一番北の方にあるから、寒くて当たり前だよ」との返事。
 スペインの人にとって、バスク地方は「寒い」というイメージのようです。

 人生初のLCC搭乗となった、このフライトですが、フライト時間が1時間程度でもあり、特段窮屈な思いもせずに機内で過ごすことができました。
 LCCなので、格安な運賃で迅速にビルバオからバルセロナまで移動することができ、本当に助かりました!

 乗り入れるヨーロッパ各地の空港も、フルサービスのレガシーキャリアと同じ空港が多いブエリング、スペインへのアクセスにも便利なエアラインです。
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 バルセロナでもビルバオ同様、空港内の標識は3言語の表記となっています。
 ここバルセロナでは、上から、カタルーニャ語、英語、スペイン語の順。

 バルセロナのあるカタルーニャ州(カタルーニャ語:Catalunya スペイン語:Cataluña)は、これまで滞在していたバスク州(バスク語:Euskadi スペイン語:País Vasco)同様、スペイン(スペイン語:España カタルーニャ語:Espanya バスク語:Espainia)において独自の言語や文化を誇る、独立志向の強い地域。
 フランコ(Francisco Franco y Bahamonde)の時代には話すことも禁じられていたカタルーニャ語ですが、今日ではカタルーニャの公用語となっています(カタルーニャ自治憲章ではカタルーニャ語とスペイン語がカタルーニャの公用語と定めていますが、カタルーニャ語カタルーニャの公用語であると同時にスペイン語公用語である、というニュアンスの条文となっている気がします)。

 このブログを始める以前にも、バルセロナを訪れたことがあるのですが、その時の空港の表記は、一番下に表記されたスペイン語だけが、カタルーニャ語と英語よりも小さなフォントでした。
 サッカーはもちろんのこと、何かと角突き合わせるカタルーニャとカスティージャ(≒スペイン、カスティーリャ/Castilla:首都マドリー(Madrid)を中心とするスペイン中央部の地域)だけに、わざわざ大きさを変えた表記にさせた「意図(「意図などない!」風を装いながら、シレッとあからさまに表す大人げなさが、可笑しいところw)」を色々と勘ぐって、クスッとしてしまったことを思い出していました(^^;)

 今日の標識では、スペイン語のフォントは、他の2言語と平等の大きさとなっていますね…感慨深く、しばし見つめていた標識です。



 空港内の、FCバルセロナ(FC Barcelona)公式ショップ。
 セキュリティエリアから出てきた真正面の、一番良い位置に陣取っていましたw

 「あるだろうな…」と予想していましたが、まさかここまで目立つ位置にショップを構えるとは…!
 どうあっても、視界に入ります。

 翌日に、バルサのホームスタジアムへ赴く予定なので(当然ショップもあります)、ここでは店内を軽く回ったのみで(入店はしましたw)、バルセロナで宿泊するホテルへと向かうべく、タクシー乗り場へと急ぎました。

 <2015 バスク・バルセロナ紀行-33>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2016-08-31 07:02:14
taろうさんは機上からちゃんと名所が見つける特技をお持ちですね。
バスク地方は本当に雨が多く緑豊かで、スペインにいるということを忘れてしまいそうですよね。
私が訪れた7月初旬、サン・セバスチャンは18℃でした。
フランスで暮らすようになってからは、スペインにはいつも車で行くので、最後にスペインの空港を利用したのは既に20年以上前。
どこの空港を利用したのかも忘れてしまいました(汗)
CDG空港にもPSGのショップがあるはずですが、こんなに立派なものではなかった気がします。
スペインの方がサッカー熱は高そうですね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2016-08-31 22:00:58
私は乗り物に乗ると、外の景色を見ずにはおれない性質で、ビスカヤ橋も何とか見ることができないものかと考えて座席を指定し、目を皿のようにして地上を眺めて、橋の姿が見えた時には、グッと拳を握りしめたものでしたw
仰るとおり、「スペインらしくない」気候のバスク、起伏に富む緑の大地は、つい日本にいるかのような安堵感がありました。
私は11月下旬の滞在でしたが、ビルバオは10℃になるかどうかで長袖でも肌寒かったのに、到着したバルセロナは20℃以上で、半袖でも汗ばむ暑さでした;
都市間移動には、公共交通機関は便利ですが、行きたい場所へダイレクトに直行するには、絶対に車が便利ですよね。
私も、レンタカー利用が多くなりました。
流石にバルサのおひざ元のプラット空港、一番目立つ良い場所にあった、オフィシャルショップは、ビルバオの免税店の一角のスペースとは段違いの規模でした!
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