時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

上賀茂神社×映画「HELLO WORLD」コラボ 特別拝観&プチ聖地巡礼

2019-10-29 23:39:17 | 京都
 京都の上賀茂神社と、京都を舞台としたアニメ映画「HELLO WORLD」とのコラボレーションが実現し、普段では立ち入ることのできない場所にも入れる体験もできるという話を耳にし、上賀茂神社へ久々に参拝してきました。

 せっかくの機会なので、国宝の「本殿・権殿」を眼前にお参りできる特別参拝を申し込みました。
 檜皮葺の屋根を葺き替え中であった社殿の工事の様子も見学した後、コラボ特典の1つである、映画の舞台にもなった社殿での記念撮影にもチャレンジ。

 参拝後は、門前の社家を眺めながらの散策から、上賀茂神社にほど近い下鴨エリアで、映画の舞台となったスポットを見て回りました。

 <賀茂別雷神社(上賀茂神社)>

※ この記事には、映画「HELLO WORLD」の内容に関する記述も含まれておりますので、ご注意ください。


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 京都市街の北の端近くに位置している、「上賀茂神社」の通称で広く知られている、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)の一の鳥居。

 その名のとおり、賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を御祭神にお祀りする神社です。



 一の鳥居をくぐり、参道を進むと、続けて二の鳥居へ。
 この鳥居より先が、実質的に神社の核心となっているようです。

 上賀茂神社は、世界遺産に登録されている、「古都京都の文化財」の1つです。



 二の鳥居をくぐって、境内を進んだ先にある楼門。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 鮮やかな朱塗りの柱が印象的であった、堂々たる楼門です。
 この楼門の奥が、御祭神をお祀りしている本殿と権殿になります。



 京都を舞台に、現実世界と仮想世界、未来と過去とを登場人物が遷移するストーリーのアニメ映画「HELLO WORLD」とのコラボレーション企画の第1弾である、絵馬です。
 右上の絵馬は映画のキービジュアル、左下の絵馬は作中の一場面で、上賀茂神社境内にある細殿と立砂です。

 この絵馬にも、特典が幾つか付いていました。



 その、諸々の特典がこちら(コラボ第2弾)。

 コラボ絵馬を受けると、本殿・権殿前の特別参拝が通常500円のところ400円となる優待券と、通常は立ち入りできない立砂内へ入って記念撮影してもらえる撮影券に、三本脚の八咫烏(やたがらす)をあしらった特製ステッカー(先着300名限定)を、いただきました!



 八咫烏みくじも、授かりました。

 人々を目的地へと無事に導くと言い伝えられている、三本の脚を持つ八咫烏。
 そこから、将来への良き導き手として、おみくじにもなりました。

 ちゃんと、三本の脚となっていますね。
 胸にある「二葉葵」は、上賀茂神社の神紋です。

 この「八咫烏みくじ」も、「HELLO WORLD」中で登場するアイテムです。




 おみくじは、赤い紐を引っ張って取り出します。

 おみくじを引いた後は、可愛らしい文鎮にもなりますね♪




 特別参拝を20%も割り引いてくれる特典を有難く利用させてもらい、特別参拝を申し込みました。

 本殿・権殿等の特別参拝中は、この浄掛を首に掛けていました。
 この浄掛には、修復中であった社殿の屋根の檜皮古材が含まれているとのことです。

 1863年(文久三年)造替の本殿と権殿は国宝に指定され、21年毎に執り行われる式年遷宮の間は、本殿にお祀りされている御祭神は権殿にお移りいただき、権殿が仮の本殿となるそうです。

 特別参拝は撮影禁止のため、画像はありません。
 (上賀茂神社公式サイト)

 また、ちょうど屋根の檜皮を葺き替え中であった高倉殿の檜皮葺きを間近に、見学させていただきました。
 この見学は、葺き替えが完了するまでの期間限定であり、間もなく完了するとのことで、終了直前の幸運に浴しました^^



 特別参拝を終えて、今度は映画の舞台にもなった、細殿の前へ。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 細殿の前には、神社の北北西にあり、神様が降臨したとされる神山を模ったとされる立砂の2つの円錐が、目を引きます。



 ということで、コラボ特典の「記念撮影」に臨みました。
 怪しげな人影は、とりあえずスルーで(爆)
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 普段は立ち入ることのできない、立砂のすぐ近くに立ち入らせていただいております。
 注連縄の内側へ立ち入る、貴重な体験をさせていただきました。

 貴重な体験ができるということで臨んだはずでしたが、いざ「どうぞ」と撮影してくださる神社の方に促されると、神聖な場所へ土足で立ち入る罪悪感が…;;
 思わず、「本当に入っても宜しいのですか?」と尋ねてしまいました(^^;)

 京都最古の神社での、貴重な体験でした。
 コラボ企画とはいえ、異例にも思える位の上賀茂神社の協力姿勢は、いささか(嬉しい)驚きでした。
 賀茂別雷大神様、ありがとうございました。



 細殿のすぐ横にテントを張り、コラボ第3弾の特別展示設営も、完成直前!
 記念撮影にも用いたボードや、登場人物の等身大立像(これも希望すれば、記念撮影に使えるとのこと)に出迎えられてテントへ入ると、劇中シーンのパネルが展示されています。

 歴史ある神社とアニメ映画との、一見不思議なコラボレーション…思いの外、互いにマッチし合っていて、新鮮な体験をさせていただきました!

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 上賀茂神社の門前には、代々上賀茂神社の神職を務めてきた氏族の屋敷が建ち並ぶ、社家町の佇まいが残っています。
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 上賀茂神社の境内から流れ出たせせらぎ(明神川)に沿って、独特の塀で囲った社家の家々が建ち並んでいる、落ち着いた風情を、今日に伝えている風景です。

 この社家町の一角(画像左端)に、「すぐき」で有名な漬物店があります。



 上賀茂の社家町を散策しながら、南の方向へと歩き、京都市営地下鉄烏丸線の北山駅前に店を構えている、こちらの「よしむら 北山楼」で、遅めの昼食をいただきました。

 「新そば入荷しました」の文字が、堪らなく魅惑的で抗うこともできず、気付けば店内へ足を踏み入れていましたw




 純粋にそばを味わいたい気分であったので、シンプルにざるそばを注文。

 そばは、十割、二八、田舎からの三択から、選ぶことができます。
 この時は、十割そばにしました。

 国産の蕎麦の実を挽き、お店の職人さんの手打ちによるそばの、豊かな風味とシッカリとした食感を、美味しく堪能しました^^

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 そばを食べ終え、北山通の南側、下鴨のエリアへ。
 映画「HELLO WORLD」の舞台となった、下鴨地区のスポットを、幾つか見て回りました。
 まずは、主人公の堅書直実(かたがきなおみ)とヒロインの一行瑠璃(いちぎょうるり)との距離が一歩縮まる出来事の発生した、北園町バス停の北行停留所です。
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 作中では、このバス停は、瑠璃の自宅の最寄り停留所である模様。
 実際の風景を、忠実に再現していますね。

※ この画像以下、聖地巡礼の画像は、後日再訪し撮影し直したものです(当初撮影したものが、今ひとつな出来映えであったため)。



 通り名の標識は、こちらでしょうか。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 先程の北行停留所とは道路の反対側の、北園町バス停の南行停留所近くの分離帯にありました。

 この下鴨本通を道なりに南下すると、下鴨神社を経てそのまま河原町通となり、京都市役所、四条河原町といった、京都の都心部へと至ります。
 道中、東西の通りである今出川通との交差点(河原町今出川)附近の出町柳駅(上記地図参照)に隣接している鴨川デルタも、舞台として登場しています。

 また、上記地図にも表記されている(河原町通からは少し西へ離れていますが)、京都第二赤十字病院やそのすぐ北隣にある京都府庁、更に西の二条城附近にある二条駅前等も、この映画の舞台となっています。
 因みに、地図中で京都第二赤十字病院と京都御苑との間を南北に貫いている通り(黄色い筋で表記)が烏丸通(山場で直実が瑠璃と共に京都駅へと駆け下りました)で、この通りをまっすぐ南下すると、京都駅(ここも、クライマックスの舞台です)へと突き当たります。


 

 

 バス停で繰り広げられた、「二人の距離が一歩縮まる出来事」の一部始終w
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 この停留所まで乗ってきた市バスの車内でのアクシデントが原因で、直実が瑠璃からビンタを喰らわせられる場面ですが、当然ながら、実際の風景とのシンクロ率も素晴らしいです。
 この場に立ちつつ、脳内では映画の場面が現実とシンクロしていましたw


 

 北園町バス停から少し西へと入った場所で、疎水に架かる北園橋。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 瑠璃の自宅の蔵書を、直実と瑠璃が学校(モデルとなった市立高校が実在します)へと運ぶシーンで、蔵書を載せたリヤカーを引きながら、この橋を渡っています。
 疎水の両岸に植えられた桜並木の枝振りが、かなり成長していました。。。

 時間の関係で、聖地巡礼はここで終了。
 下鴨エリア限定の、プチ巡礼でした。



 再訪時のお昼も、先日と同じ「よしむら 北山楼」へ。

 快い喉越しの美味しいそばに、すっかり魅惑されていましたw




 再訪のこの日は、二八そばのざるをいただきました!

 二八は、そばの太さもチョイス可能♪
 そばの食感をシッカリ感じたかったので、太麺で注文しました。

 噛み応えのある、強いコシを愉しみながら、風味豊かなそばに舌鼓を打ちます。

 撮影していませんでしたが、ざるそばにはもれなく、そば湯も付いてきます。
 食後に味わうこのそば湯、一息つきながらの美味しいひと時を過ごすことができますね。



 この日は、ミニとろろ丼のセットにしました。

 円やかで上品なとろろの旨味が、ワサビの爽快な辛みで引き締まる組み合わせもまた、魅力的な美味しさでした。
 ご飯は、米と蕎麦との二穀米。
 蕎麦の実の風味と、固めの食感がいい味を出していました。

 …と、再訪の日も、美味しくお腹を満たすことができました。
 ごちそうさまでした!




 下鴨限定で〆た聖地巡礼でしたが、おまけというか、番外編ということで、もう1ヶ所。
 下鴨からだいぶ南へと下がった所に位置している岡崎公園(平安神宮や動物園等があります)にある、京都府立図書館です。

 岡崎公園は、勤務先から徒歩圏内にあり、そんな身近な場所も映画に登場するのかと、下鴨再訪の日の帰宅時に地下鉄を途中下車して、訪れてみました。





 映画のシーンとして登場したのが、この前庭を背景とした、地下1階の閲覧室

 館内は撮影禁止のため、屋外から地下の閲覧室を見下ろした、映画のシーンとは逆方向からのアングルで撮影しています。

 やはり、地元が舞台の作品を鑑賞すると、日常的に目にしている馴染みの風景も頻繁に登場するので、作品にたいする感慨もひとしおですね。
 かなり限定的な聖地巡礼でしたが、土地勘もあり、他所でのそれとはまた別の充実感を味わえた、「HELLO WORLD」のプチ聖地巡礼でした。

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 上賀茂神社へお参りした日は、「HELLO WORLD」の伊藤智彦監督と横川和政アートディレクター・CG監督が、京都の複数の上映館を訪れて、舞台挨拶が行なわれました。
 チケットも入手できたので、上映館の1つで、鑑賞もしました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 劇場内には、大きな幕も掲げられていました。



 作品の上映後、お二方が企画の武井克弘プロデューサーと共に登壇。
 左から、武井氏、伊藤氏、横川氏の揃い踏みです。

 この舞台挨拶、撮影・拡散大歓迎という、異例の太っ腹開催w
 この作品を生み出した方々によるウラ話や、観客からの質問に答える形での内容や制作の種明かし等、作品を一層理解し好きになった、楽しいひと時でした。
 チケットの座席番号での、関連グッズプレゼント抽選も行われました…もちろん、かすりもしませんでしたが;



 別の上映館では、伊藤監督と横川氏のサイン入りキービジュアルが、掲げられていました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 こちらの上映館、「HELLO WORLD」の観客動員が日本一とのことです。



 舞台挨拶終了後、希望者全員対象に、伊藤監督と横川氏のサイン会も催されるという、サービス精神満載な、嬉しい舞台挨拶でした^^

 「こんな感じで、サインお願いします」程度の一言二言ですが、このようなイベントがなければお目にかかることすら叶わない制作陣の方々と、実際に言葉も交わす貴重な機会にも恵まれました。
 素敵なイベントを、ありがとうございました!

 武井プロデューサー曰く、「(サインを)大いに自慢して拡散してください」とのことでしたので、SNSではないですが、記事の最後に上げさせていただきますw
 (シーンのカットは、観客全員に配布されたものです)

※ この記事において、比較・検証の目的のために、作品の一部画像を引用しました。
© 2019「HELLO WORLD」製作委員会



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2 コメント

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タヌ子さん。 (taろう)
2019-11-17 22:06:15
京都の人でも、上賀茂神社の正式名称を知らない人の数の方が、多いような気がします。
因みに、下鴨神社も正式には、「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といいます。
京都最古といわれる、由緒のある神社が、よくぞアニメ映画とコラボしたものだと、その意気に精一杯応えようと、コラボ企画全てを体験しました!
この作品、精緻なロケをされたようで、緻密な際限の仕上がりには驚きました。
よしむらさんの蕎麦、自家製手打ちでコシのある、美味しい蕎麦でした^^
太さが選べるのは二八のみですが、蕎麦の風味をガッツリ堪能できるので、京都ご来訪の折には、是非味わってみてください!
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Unknown (タヌ子)
2019-11-17 06:20:03
上賀茂神社が通称だったということを初めて知りました。
日本のコラボ企画は面白いですね。
実際の場所をここまで忠実にアニメ映画に入れ込むというのも日本以外では見られないのではないかと思います。
うどんやラーメンは麺の太さの差が色々あるけれど、お蕎麦の太さが選べるお店は珍しいですね。
お蕎麦の太麺は食べたことがないので、いつか京都を訪れる機会があったらこのお店に行ってみたいです。
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