約4時間を掛けて、鹿児島県の川内から熊本県の新八代までを走る、「おれんじ食堂2号」の旅も、あと1時間弱を残すばかりとなってきました。
佐敷で、行程最後の駅マルシェを楽しみ、八代海(不知火海)に沿って走る、風光明媚な車窓風景を心ゆくまで鑑賞、贅沢なスローライフの列車旅のフィナーレを、印象的に飾ります。
「おれんじ食堂2号」のラストスパート、球磨川を鉄橋で渡り終えると、程なくして八代に到着。
終着駅である、新八代までの1駅間は、JR鹿児島本線に乗り入れます。
素敵な旅の余韻に後ろ髪を引かれる思いで、午後の日射しも眩しい新八代のホームに降り立ちました。
<おれんじ食堂>
<肥薩おれんじ鉄道>
時刻は14時…『おれんじ食堂2号「SPECIAL」』が始発駅の川内を出発してから、約3時間が経過しました。
水俣を出発して20分程走り、佐敷(さしき)に到着します。
佐敷に停車した「おれんじ食堂2号」の車窓からは、小高い山上にある、佐敷城趾を眺めることができました。
築城の名手でもある、加藤清正による築城と考えられているだけあって、残っている石垣もしっかりとした造りに見えます。
眺めも良さそうですし、城下町である佐敷の街も、いつかゆっくり歩いてみたいです^^
どこか懐かしさを感じる、ゆったりとした風情を纏う、佐敷駅。
今日ではデザイン化されたものに取って代わられつつある、昔ながら?のシンプルなデザインの駅名標が健在!
静かに、「おれんじ食堂2号」の到着を出迎えてくれました。
佐敷では、10分間の停車。
「おれんじ食堂2号」の行程で、最後の駅マルシェ開催の駅となります。
並べられている、美味しそうな地元の産品には、興味津々♪
おかずいりこや太刀魚の浜焼きのパック等の海のものや、特産の柑橘「デコポン」の加工品等の山の物と、目移りしてしまいます。
駅マルシェに立つ方々との掛け合いのネタは、商品についてに留まらずに際限なく膨れ上がり、「九州男児は怠け者だった?!」という「衝撃のw」事実を告げられたり…等々、明るく、ざっくばらんに、楽しく停車時間を楽しんでいました(^o^)
ここでも財布の紐は、緩みっ放し(爆)
この旅に出る前には思いもよらなかった、「買い物」もテーマとなっていた、「おれんじ食堂の旅」でしたw
撮影とブログ掲載を快諾してくださると、「是非これも♪」と、ご当地カレーパンを掲げてくださいました^^
前日に乗車した「おれんじ食堂3号」でもお土産に提供された、地元のあしきた牛とサラダ玉ネギとをじっくり煮込んだコクが堪らなく美味しい、スパイシーなカレーパン、この日の「おれんじ食堂2号」でももちろん、ここ佐敷で、お土産に提供されています!
…こうして、佐敷での10分間の停車時間は瞬く間に経過。
スタッフさんが手に持ち鳴らす、ハンドベルの音色が、出発3分前を告げます。
14時10分、手を振る駅のスタッフや駅マルシェの方々に見送られて、「おれんじ食堂2号」は、佐敷を後にしました。
佐敷を出発後、遂にスペシャルランチ最後となる一皿が運ばれてきました。
これも美味しそうな、「ガトーフロマージュ 季節のフルーツ添え」。
チーズケーキの上には、甘酸っぱい風味の虜になった、ラズベリーとブルーベリー。
円やかなチーズのコクとの相性も素晴らしく、素敵なランチのコースのトリを飾るに相応しい逸品でした!
「おれんじ食堂」の車内では、コーヒー、紅茶、オレンジジュースは、お代わり自由のドリンクフリー♪
デザート共にコーヒーをいただいて、車窓に広がってきた美しい景色を眺める、優雅な時間を過ごします。
「おれんじ食堂2号」は、佐敷を出発してしばらくすると、東シナ海と同様に、今度は八代海(不知火海(しらぬいかい))のすぐ傍を、海岸に沿って走行します。
九州と天草とに囲まれた内海である八代海、比較的波静かで、天草の島並みを対岸に望む風景は、白波が打ち寄せる外海の東シナ海のそれとはまた趣を異とする美しさ、雄大さが魅力的です。
ちょうど干潮時に通りかかったようですね。
線路際には、干潟が広がっていました。
明るいブルーの空色を映す水面のコントラストには、見とれずにはいられません!
光の按配や水深等、様々な要因が重なって、このような微妙な色彩を現出させるのでしょうね。
同じ海を眺めているのに、眺める位置がほんの少し動いただけでも、全く異なる様相を披露してくれる、変幻自在な八代海の色彩です。
画像の右端には、天草の更に遠方に、雲仙普賢岳が見えています。
風光明媚な海岸沿いを、のんびり走り続ける、「おれんじ食堂2号」。
列車の最後部から眺めた、レールと共に過ぎ去っていく風景も、乙なものですねぇ^^
八代海沿いでは、東シナ海沿いよりも海のすぐ傍を走る区間が長く感じられました。
線路際の堤防のすぐ外側は、もう海となっている程の、海の近さ!
沿線の景色が絶景となる道理です。
荒々しさを感じさせる、インパクトのある山容を誇る、雲仙普賢岳。
ここ肥後の地からの眺めでも、その堂々とした威容は、充分に伝わってくるようです;
こんなに雄大な景色を、しばらくの間堪能することができる幸福感に、心も癒やされます。
線路に沿う小径の踏切が近くにあり、その道路標識が風景に唐突に映り込む様子が、面白い感じでした♪
天気の良い午後に相応しい、ゆったりとした広がりを見せる、素晴らしい風景です。
このような風景の中を、いつまでも走り続けていたいです。
八代海と共に、雲仙普賢岳も、ずっと「おれんじ食堂2号」の旅のお供をしてくれます^^
雲仙のすぐ近くの有明海もまた干潟で有名な海…ここ不知火の海の景色に違和感なく溶け込むのも、そうした共通性のせいであるのかもしれませんね。
八代へと近付く程に、線路と海との距離が縮まっているようにも感じられます。
辛うじて寄せるさざ波…海というより、湖を思わせる眺めですね。
凪いだ海面は、正に鏡の如く、青い空色と白い雲の色彩を映し出しています。
その、とても微妙なグラデーションの按配が、とても幻想的に見えます!
心ゆくまで鑑賞した、八代海の美しい風景とも、そろそろお別れ。
この後、「おれんじ食堂2号」は海岸から少し離れて、いよいよ八代へのラストスパートに入ります。
一路八代を目指して、延びる鉄路。
既に、目と鼻の先にまで近付いてきた八代到着ですが、その前に、もう一つハイライトとなる見せ場が待っています♪
その、ハイライトの眺め。
八代へと至る直前に、富士川や最上川と共に日本三大急流の一つとしても知られる熊本県最大の川、球磨川(くまがわ)を鉄橋で渡ります。
肥薩おれんじ鉄道が鉄橋で渡る地点は、既に河口近くであり、川幅も広がった球磨川の流れは、穏やかそのもの。
「おれんじ食堂」の魅力の一つである、ミュージシャンによる生演奏の調べと素晴らしく合致したムードで、球磨川橋りょうをゆったりと通過しました。
八代では球磨川、川内では川内川と、両端の駅近くで大きな川を渡る、肥薩おれんじ鉄道です。
球磨川を渡って八代に到着後、「おれんじ食堂2号」は隣の新八代までJR九州の鹿児島本線に乗り入れ、14時55分に、その終着駅・新八代へ到着しました。
川内から116.9km、3時間48分の素敵な列車の旅がここに終了しました!
ここで九州新幹線に乗り換えて、次の目的地や家路に就くと思われる乗客の方々も多かったですが、私はここからそのまま後続の鹿児島本線の普通電車で熊本へ向かうため、降りたホームで「おれんじ食堂2号」として走ってきた車両を見送ります。
全く退屈することなく寛ぎ、充実した4時間弱を過ごした「おれんじ食堂2号」の車両。
昨年(平成26年/2014年)末以来20日程の間に、三度にわたる乗車でお世話になったこの魅力的なブルーの車両とも、ここで遂にお別れです(´-`)/~
…そういえば、前日のちょうど今頃は、この新八代の反対側のホームで、川内へ向かう「おれんじ食堂3号」を待っていたっけ。。。
新八代へ到着する「おれんじ食堂2号」も撮影したなぁ…。
そう、この日も、「おれんじ食堂2号」として新八代に到着した同じ車両は、「おれんじ食堂3号」として折り返します。
反対側のホームには既に、前日の私と同様に、「おれんじ食堂3号」への乗車を心待ちにしている乗客の姿がありました^^
「おれんじ食堂」の車両は、間もなく、後続列車に進路を譲るべくホームを離れ、折返しのために一旦留置線へと引揚げます。
三度にわたる新たな感動を、本当に本当にありがとう!!
車内では、短い時間の間に、「おれんじ食堂3号」としてのテーブルセッティングも完了している模様。
乗車する度に新たな感動をもたらしてくれる、「おれんじ食堂」の旅。
平成27年(2015年)3月には、ダイヤを改正して、便数やサービス内容も変わる予定です(詳細は「おれんじ食堂公式HP」内の情報をご参照ください)。
ダイヤ改正を前に、朝昼夕の3便でそれぞれ内容の異なるエンタテインメントを体験しよう!と考えた今回の旅は、期待以上に心地良く、とても満足の内にどの行程も満喫することができて、「おれんじ食堂」の素晴らしさを改めて感じることができました♪
確かに、お値段は少々張りますが、それに見合うレベルの高い「おれんじ食堂」の独創的なサービスをセンス良く提供する、肥薩おれんじ鉄道の、沿線の人々と一体となった取り組みに、私は心からエールを送ります!!
「おれんじ食堂」に乗車して知った沿線にも、とても魅力を感じた今回の旅。
「おれんじ食堂」だけでなく、この沿線にもいつか必ず訪れて、のんびりと過ごしてみたいです。
さて、「おれんじ食堂2号」の道中で、お土産として車内や停車駅でいただいた、沿線の産品の数々デス♪
「こんなにいただいてしまってもいいのだろうか;」と思える位の、充実したラインナップw
車内でいただいたのは、「肥のあけぼの」という柑橘100%ストレート果汁のおれんじ食堂限定オレンジジュースと、沿線の著名な温泉地の一つである日奈久(ひなぐ)の竹箸。
停車駅でいただいたのが、薩摩高城のちりめん(画像左端、130gとタップリ!)、出水の地鶏「南国元気鶏」の熟成柿酢仕立(画像右端、一昨年乗車時にもいただき人気の高さが窺える)、水俣の和洋菓子3種(画像中央、優しい甘味でボリュームたっぷり!水俣はスウィーツの街でもあるとのこと)、佐敷のカレーパン(画像右上、あしきた牛の滋味満点の美味しさ)。
本当に、羨ましい程に「食」に恵まれた、肥薩おれんじ鉄道の沿線です。
こちらも、車内でいただいた、熊本県八代産100%のい草コースター。
湯呑みはもちろん、カップを置いても、渋くて素敵でした♪
こちらは、駅マルシェで買い求めた品々^^
甘塩きびなごの干物(薩摩高城)、無農薬有機栽培水俣産グレープフルーツとグラニュー糖のみで作ったグレープフルーツジャム(水俣)、太刀魚骨せんべいとおかずいりこ(共に佐敷)です。
きびなごの干物は、軽く焼いて、香ばしい香りと共に、美味しくいただきました。
グレープフルーツジャムは、パンに付けたりヨーグルト等と一緒にいただくと、混じりっけなしのグレープフルーツの苦みを帯びた風味が、素晴らしく引き立って、たちまち虜となりました!
その名から連想するイメージどおり、とても固くていかにもカルシウム摂れてそうな気分にさせるw太刀魚骨せんべいに、固めの口当たりが嬉しくご飯も進むおかずいりこ…。
本当に、この八代海から東シナ海にかけての急襲西海岸一帯は、海の幸、山の幸、バラエティに富んだ産物に恵まれていますね。
益々、肥薩おれんじ鉄道とその沿線のファンになりました!
「やはり、絶対にまたこの美食と、(今回は機会がなかった)温泉を訪ねなければ!」との思いを、固く心に誓いました。
「平成27年 旅初め-02~新八代からの帰路 熊本へ」
佐敷で、行程最後の駅マルシェを楽しみ、八代海(不知火海)に沿って走る、風光明媚な車窓風景を心ゆくまで鑑賞、贅沢なスローライフの列車旅のフィナーレを、印象的に飾ります。
「おれんじ食堂2号」のラストスパート、球磨川を鉄橋で渡り終えると、程なくして八代に到着。
終着駅である、新八代までの1駅間は、JR鹿児島本線に乗り入れます。
素敵な旅の余韻に後ろ髪を引かれる思いで、午後の日射しも眩しい新八代のホームに降り立ちました。
<おれんじ食堂>
<肥薩おれんじ鉄道>
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
時刻は14時…『おれんじ食堂2号「SPECIAL」』が始発駅の川内を出発してから、約3時間が経過しました。
水俣を出発して20分程走り、佐敷(さしき)に到着します。
佐敷に停車した「おれんじ食堂2号」の車窓からは、小高い山上にある、佐敷城趾を眺めることができました。
築城の名手でもある、加藤清正による築城と考えられているだけあって、残っている石垣もしっかりとした造りに見えます。
眺めも良さそうですし、城下町である佐敷の街も、いつかゆっくり歩いてみたいです^^
どこか懐かしさを感じる、ゆったりとした風情を纏う、佐敷駅。
今日ではデザイン化されたものに取って代わられつつある、昔ながら?のシンプルなデザインの駅名標が健在!
静かに、「おれんじ食堂2号」の到着を出迎えてくれました。
佐敷では、10分間の停車。
「おれんじ食堂2号」の行程で、最後の駅マルシェ開催の駅となります。
並べられている、美味しそうな地元の産品には、興味津々♪
おかずいりこや太刀魚の浜焼きのパック等の海のものや、特産の柑橘「デコポン」の加工品等の山の物と、目移りしてしまいます。
駅マルシェに立つ方々との掛け合いのネタは、商品についてに留まらずに際限なく膨れ上がり、「九州男児は怠け者だった?!」という「衝撃のw」事実を告げられたり…等々、明るく、ざっくばらんに、楽しく停車時間を楽しんでいました(^o^)
ここでも財布の紐は、緩みっ放し(爆)
この旅に出る前には思いもよらなかった、「買い物」もテーマとなっていた、「おれんじ食堂の旅」でしたw
撮影とブログ掲載を快諾してくださると、「是非これも♪」と、ご当地カレーパンを掲げてくださいました^^
前日に乗車した「おれんじ食堂3号」でもお土産に提供された、地元のあしきた牛とサラダ玉ネギとをじっくり煮込んだコクが堪らなく美味しい、スパイシーなカレーパン、この日の「おれんじ食堂2号」でももちろん、ここ佐敷で、お土産に提供されています!
…こうして、佐敷での10分間の停車時間は瞬く間に経過。
スタッフさんが手に持ち鳴らす、ハンドベルの音色が、出発3分前を告げます。
14時10分、手を振る駅のスタッフや駅マルシェの方々に見送られて、「おれんじ食堂2号」は、佐敷を後にしました。
佐敷を出発後、遂にスペシャルランチ最後となる一皿が運ばれてきました。
これも美味しそうな、「ガトーフロマージュ 季節のフルーツ添え」。
チーズケーキの上には、甘酸っぱい風味の虜になった、ラズベリーとブルーベリー。
円やかなチーズのコクとの相性も素晴らしく、素敵なランチのコースのトリを飾るに相応しい逸品でした!
「おれんじ食堂」の車内では、コーヒー、紅茶、オレンジジュースは、お代わり自由のドリンクフリー♪
デザート共にコーヒーをいただいて、車窓に広がってきた美しい景色を眺める、優雅な時間を過ごします。
「おれんじ食堂2号」は、佐敷を出発してしばらくすると、東シナ海と同様に、今度は八代海(不知火海(しらぬいかい))のすぐ傍を、海岸に沿って走行します。
九州と天草とに囲まれた内海である八代海、比較的波静かで、天草の島並みを対岸に望む風景は、白波が打ち寄せる外海の東シナ海のそれとはまた趣を異とする美しさ、雄大さが魅力的です。
ちょうど干潮時に通りかかったようですね。
線路際には、干潟が広がっていました。
明るいブルーの空色を映す水面のコントラストには、見とれずにはいられません!
光の按配や水深等、様々な要因が重なって、このような微妙な色彩を現出させるのでしょうね。
同じ海を眺めているのに、眺める位置がほんの少し動いただけでも、全く異なる様相を披露してくれる、変幻自在な八代海の色彩です。
画像の右端には、天草の更に遠方に、雲仙普賢岳が見えています。
風光明媚な海岸沿いを、のんびり走り続ける、「おれんじ食堂2号」。
列車の最後部から眺めた、レールと共に過ぎ去っていく風景も、乙なものですねぇ^^
八代海沿いでは、東シナ海沿いよりも海のすぐ傍を走る区間が長く感じられました。
線路際の堤防のすぐ外側は、もう海となっている程の、海の近さ!
沿線の景色が絶景となる道理です。
荒々しさを感じさせる、インパクトのある山容を誇る、雲仙普賢岳。
ここ肥後の地からの眺めでも、その堂々とした威容は、充分に伝わってくるようです;
こんなに雄大な景色を、しばらくの間堪能することができる幸福感に、心も癒やされます。
線路に沿う小径の踏切が近くにあり、その道路標識が風景に唐突に映り込む様子が、面白い感じでした♪
天気の良い午後に相応しい、ゆったりとした広がりを見せる、素晴らしい風景です。
このような風景の中を、いつまでも走り続けていたいです。
八代海と共に、雲仙普賢岳も、ずっと「おれんじ食堂2号」の旅のお供をしてくれます^^
雲仙のすぐ近くの有明海もまた干潟で有名な海…ここ不知火の海の景色に違和感なく溶け込むのも、そうした共通性のせいであるのかもしれませんね。
八代へと近付く程に、線路と海との距離が縮まっているようにも感じられます。
辛うじて寄せるさざ波…海というより、湖を思わせる眺めですね。
凪いだ海面は、正に鏡の如く、青い空色と白い雲の色彩を映し出しています。
その、とても微妙なグラデーションの按配が、とても幻想的に見えます!
心ゆくまで鑑賞した、八代海の美しい風景とも、そろそろお別れ。
この後、「おれんじ食堂2号」は海岸から少し離れて、いよいよ八代へのラストスパートに入ります。
一路八代を目指して、延びる鉄路。
既に、目と鼻の先にまで近付いてきた八代到着ですが、その前に、もう一つハイライトとなる見せ場が待っています♪
その、ハイライトの眺め。
八代へと至る直前に、富士川や最上川と共に日本三大急流の一つとしても知られる熊本県最大の川、球磨川(くまがわ)を鉄橋で渡ります。
肥薩おれんじ鉄道が鉄橋で渡る地点は、既に河口近くであり、川幅も広がった球磨川の流れは、穏やかそのもの。
「おれんじ食堂」の魅力の一つである、ミュージシャンによる生演奏の調べと素晴らしく合致したムードで、球磨川橋りょうをゆったりと通過しました。
八代では球磨川、川内では川内川と、両端の駅近くで大きな川を渡る、肥薩おれんじ鉄道です。
球磨川を渡って八代に到着後、「おれんじ食堂2号」は隣の新八代までJR九州の鹿児島本線に乗り入れ、14時55分に、その終着駅・新八代へ到着しました。
川内から116.9km、3時間48分の素敵な列車の旅がここに終了しました!
ここで九州新幹線に乗り換えて、次の目的地や家路に就くと思われる乗客の方々も多かったですが、私はここからそのまま後続の鹿児島本線の普通電車で熊本へ向かうため、降りたホームで「おれんじ食堂2号」として走ってきた車両を見送ります。
全く退屈することなく寛ぎ、充実した4時間弱を過ごした「おれんじ食堂2号」の車両。
昨年(平成26年/2014年)末以来20日程の間に、三度にわたる乗車でお世話になったこの魅力的なブルーの車両とも、ここで遂にお別れです(´-`)/~
…そういえば、前日のちょうど今頃は、この新八代の反対側のホームで、川内へ向かう「おれんじ食堂3号」を待っていたっけ。。。
新八代へ到着する「おれんじ食堂2号」も撮影したなぁ…。
そう、この日も、「おれんじ食堂2号」として新八代に到着した同じ車両は、「おれんじ食堂3号」として折り返します。
反対側のホームには既に、前日の私と同様に、「おれんじ食堂3号」への乗車を心待ちにしている乗客の姿がありました^^
「おれんじ食堂」の車両は、間もなく、後続列車に進路を譲るべくホームを離れ、折返しのために一旦留置線へと引揚げます。
三度にわたる新たな感動を、本当に本当にありがとう!!
車内では、短い時間の間に、「おれんじ食堂3号」としてのテーブルセッティングも完了している模様。
乗車する度に新たな感動をもたらしてくれる、「おれんじ食堂」の旅。
平成27年(2015年)3月には、ダイヤを改正して、便数やサービス内容も変わる予定です(詳細は「おれんじ食堂公式HP」内の情報をご参照ください)。
ダイヤ改正を前に、朝昼夕の3便でそれぞれ内容の異なるエンタテインメントを体験しよう!と考えた今回の旅は、期待以上に心地良く、とても満足の内にどの行程も満喫することができて、「おれんじ食堂」の素晴らしさを改めて感じることができました♪
確かに、お値段は少々張りますが、それに見合うレベルの高い「おれんじ食堂」の独創的なサービスをセンス良く提供する、肥薩おれんじ鉄道の、沿線の人々と一体となった取り組みに、私は心からエールを送ります!!
「おれんじ食堂」に乗車して知った沿線にも、とても魅力を感じた今回の旅。
「おれんじ食堂」だけでなく、この沿線にもいつか必ず訪れて、のんびりと過ごしてみたいです。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
さて、「おれんじ食堂2号」の道中で、お土産として車内や停車駅でいただいた、沿線の産品の数々デス♪
「こんなにいただいてしまってもいいのだろうか;」と思える位の、充実したラインナップw
車内でいただいたのは、「肥のあけぼの」という柑橘100%ストレート果汁のおれんじ食堂限定オレンジジュースと、沿線の著名な温泉地の一つである日奈久(ひなぐ)の竹箸。
停車駅でいただいたのが、薩摩高城のちりめん(画像左端、130gとタップリ!)、出水の地鶏「南国元気鶏」の熟成柿酢仕立(画像右端、一昨年乗車時にもいただき人気の高さが窺える)、水俣の和洋菓子3種(画像中央、優しい甘味でボリュームたっぷり!水俣はスウィーツの街でもあるとのこと)、佐敷のカレーパン(画像右上、あしきた牛の滋味満点の美味しさ)。
本当に、羨ましい程に「食」に恵まれた、肥薩おれんじ鉄道の沿線です。
こちらも、車内でいただいた、熊本県八代産100%のい草コースター。
湯呑みはもちろん、カップを置いても、渋くて素敵でした♪
こちらは、駅マルシェで買い求めた品々^^
甘塩きびなごの干物(薩摩高城)、無農薬有機栽培水俣産グレープフルーツとグラニュー糖のみで作ったグレープフルーツジャム(水俣)、太刀魚骨せんべいとおかずいりこ(共に佐敷)です。
きびなごの干物は、軽く焼いて、香ばしい香りと共に、美味しくいただきました。
グレープフルーツジャムは、パンに付けたりヨーグルト等と一緒にいただくと、混じりっけなしのグレープフルーツの苦みを帯びた風味が、素晴らしく引き立って、たちまち虜となりました!
その名から連想するイメージどおり、とても固くていかにもカルシウム摂れてそうな気分にさせるw太刀魚骨せんべいに、固めの口当たりが嬉しくご飯も進むおかずいりこ…。
本当に、この八代海から東シナ海にかけての急襲西海岸一帯は、海の幸、山の幸、バラエティに富んだ産物に恵まれていますね。
益々、肥薩おれんじ鉄道とその沿線のファンになりました!
「やはり、絶対にまたこの美食と、(今回は機会がなかった)温泉を訪ねなければ!」との思いを、固く心に誓いました。
「平成27年 旅初め-02~新八代からの帰路 熊本へ」
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