今日の午後は勉強会に行ってきました。タイトルは『異文化を問いなおすーことばの冒険、ちがいの発見』です。
なんか、いかにも日本語教師が好みそうなタイトルですが・・・主催が日本近代文学館ということで。
どちらかといえば文学のほうですね。
50分ずつ、3人の作家さんが登壇しました。
最初の一コマは森山恵さん。
アーサーウェーリーの「The tale of GENJI」を日本語訳された方です。
「god ress month」は神無月、ベッドチェンバーレディは更衣、ミラーケーキは鏡餅などなど、
源氏物語を英訳するときの苦労を楽しみながら、日本語訳したというお話でした。
ご自身の著書の紹介も盛んになさっていましたが・・・1冊、気になった本がありましたね。
2コマ目は島田雅彦さんでした。
私の隣席のオジサマはすっかり寝落ちされていました。
ホール席で、しかも仄暗いので、寝落ちも無理ないかも…私も必死にメモを取りましたが、乱れています。
安部公房生誕100年という題目でした。
安部公房は箱根に住んでいたということで、何気に親近感を抱きました。
異端児なのは作家さんには、よくあることで。引きこもりがちだったようですが、これも作家さんには、よくあることでしょう。
「異世界」ものや「転成」ものが得意な作家とのこと。読者を独特の世界に同化させようという・・・割とパターン化された作品が多いみたいですね。
異世界にせよ、転成にせよ、一つの肉体に2つ以上の意識が宿っている、という考え方みたいですね。
人の意識は1人だけのものではなく、さまざまな人の影響を受けている、亡くなった人も含めて。
人だけではなく、動植物や腸内細菌の影響もある。
ところで。ケガはささやかな肉体の変化・・・怪我、つまり怪しい我と書きますので。
戦後の作家は、敗戦によって空っぽになった人たちを言葉で満たし、知的解放を図ったという趣旨の発言には強く共鳴しました。
3コマ目は古川日出男さん。
三島由紀夫の話でした。「劇的」がタイトルでした…劇作家としての三島由紀夫に光を当てようという趣旨でした。
劇的、古川さんご自身による劇的な朗読もありました。途中で予告のとおり、4分、順延しました。
『異文化を問いなおすーことばの冒険、ちがいの発見』は全6日間ですが、私が参加したのは今日だけです。
今日は300名くらいの参加みたいですが、空席もありますので、当日参加ができるかもしれません。
ただし、前売りにくらべると500円高い、3,000円ですが・・・。
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