リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

河内川河口域(奄美大島)マングローブ再生プロジェクト実施計画(案)

2006-02-28 14:45:49 | リュウキュウアユ研究会/奄美大島
河内川河口域(奄美大島)マングローブ再生プロジェクト実施計画(案)
2006年3月1日
リバーリバイバル研究所
 新村安雄
1. 目的
リュウキュウアユは奄美大島の太平洋側の数河川、住用川、役勝川、川内川、山間川(住用村)および嘉徳川(瀬戸内町)と南シナ海側の少数の河川、大和川(大和村)での生息が確認されている。いずれの河川でも個体数は減少しているが、南シナ海側、河内川(宇検村)についてその傾向が著しい。
その減少の原因について、諸条件が複合して作用していると考えられるが、河内川河口域の環境変化に原因を求める研究がある。
リュウキュウアユの生息数の比較的多い役勝川、住用川の河口にはメヒルギ群落を主とするマングローブ林が広がり、国定公園特定保護地区に指定されている。比較して焼内湾に流入する河内川河口域は干潟部分の多くが干拓され、メヒルギは規模の小さい群落が点在しているのみとなっている。
本プロジェクトは、リュウキュウアユ等の魚類を始めとして、多様な生き物の揺籃の場所として利用される汽水域環境の代表的植物としてのマングローブの分布状況について把握し、その再生の可能性について検討する基本的情報の収集を目的とする。

2. 対象地域
調査対象地域として、河内川(宇検村)河口域ならびに焼内湾とする。
対照地域として住用湾周辺域とする。

3. 計画内容
 3-1 分布状況調査
・ 河内川河口域
河内川河口域ならびに焼内湾内について、以下の項目を測定する。
① メヒルギの生息状況 
単位面積あたり(1m2)本数。高さ。幹径。
② メヒルギの生息環境
   底質調査 泥厚(貫入試験)。粒度試験。強熱減量。臭気・混入物。
・ 住用湾周辺域
住用湾周辺について、メヒルギの生育密度の勾配から測点を決めて河内川河口域と同様の項目について測定する。(対照区としての調査)
 3-2 蒔種実体調査
・ 住用湾周辺の胎生種子の蒔種状況について分布域を確認する。
・ 河内川河口域におけるメヒルギの胎生種子形成状況ついて確認する。

ー マングローブ帰ってこい→ プロジェクトまんこいー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マングローブ リバイバル ... | トップ | マングローブ帰ってこい→「ま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

リュウキュウアユ研究会/奄美大島」カテゴリの最新記事