リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

きほんたかみず 基本高水 は過大

2010-10-22 14:43:49 | ダムの穴
八ツ場ダム建設根拠の想定流量など見直しへ 国交相指示(朝日新聞) - goo ニュース

基本高水は過大だった。初めて国交省(大臣)が認めた意義は大きい。

今本先生が設楽ダム問題の連続シンポで「基本高水をなくすことが大切だ」というお話しをされた。基本高水を廃止???と思ったのだが、こんな背景がある。

ダムが国を滅ぼす
今本 博健,「週刊SPA!」ダム取材班
扶桑社

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☆テキスト版
八ツ場ダム建設根拠の想定流量など見直しへ 国交相指示

2010年10月15日12時23分


国が必要性の検証を始めた八ツ場(やんば)ダム(群馬県)を巡って、馬淵澄夫国土交通相は15日の会見で、利根川水系で200年に1度の洪水が起きた時に想定される最大流量(基本高水)の算出方法を見直すよう指示したことを明らかにした。基本高水はダム建設の最大の根拠で、算出方法の見直しは、各地のダム建設に影響を与える可能性もある。

馬淵国交相は「今後、八ツ場の検証を進める中で、最新のデータ、技術的知見を用いて徹底的に点検を行い、計算モデルの妥当性を含め見直しを行うべきだ」と語った。

国交省は政権交代前まで、1980年に算出した基本高水を根拠に、八ツ場ダムの建設が必要としてきた。利根川水系では、中流の群馬県伊勢崎市の八斗島(やったじま)で毎秒2万2千トンの基本高水が想定され、このうち八ツ場ダムを含め上流域のダム群で5500トンを抑え、残る1万6500トンは堤防などの整備で対応することになっている。

この30年で上流域の森林の整備は進んだが、基本高水は変更されなかった。現行の基本高水では、八ツ場ダムが完成してもさらに数基のダムが必要とされ、専門家からは「森林の保水力が向上した状況を考慮すべきだ」「想定する流量自体がそもそも過大」との指摘が出ていた。基本高水は川によって異なり、川の規模によって想定する洪水も異なる。(歌野清一郎)
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