5000年以上前から接着剤や雨漏り防止で使用
私たちはイラク湿地帯の伝統的な舟「タラーデ」を作っていた。舟の形が完成すると、最後、表面に「ギール(瀝青/レキセイ)」を塗装する。水漏れ防止のためだ。
瀝青とは天然のアスファルトのことで、ビチュメンとも呼ばれる。「自然に存在する原油の軽質分が蒸発してアスファルト分が残ったものと考えられている」という(一般社団法人日本アスファルト協会HPより)。
現代イラクは産油国だが、古代メソポタミアの時代からずっと石油の恵みを受けてきた。ギールは接着剤や雨漏り防止などとしても5000年以上前から使われていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます