絶滅危惧種への影響を回避できるのか
経済産業相の勧告の力点は、土砂の搬入の見直しを促すことにあったものの、環境への影響を極力回避、低減することを求めている。特に鳥類と生態系の影響についてはサシバなど猛禽類の複数のペアによる営巣と繁殖が確認されていることやミゾゴイの営巣が確認されたことを取り上げ、「多様で豊かな環境の里山の生態系が形成されている」と述べ、影響を回避・低減する措置をとるように求めた。
サシバはタカ目タカ科に属する中型の渡り鳥で、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類、埼玉県レッドデータブックでは絶滅危惧IA類に分類されている。ミゾゴイは、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類、埼玉県のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類の重要な鳥だ。
今年1月8日、NPO法人バードリサーチが主催する鳥類学大会で、埼玉県の環境団体6団体8人が、さいたま小川町メガソーラーの建設予定地で行った共同研究について発表した。発表者の小林みどりさん(みぬまサウルス企画事務所)は、ミゾゴイが生息している可能性が高い古巣4カ所の近くで音声を収録した数百時間分の録音データを分析した。
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