リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

サツキマスの漁獲高 長良川は5番目 (1937)

2006-05-11 19:45:03 | サツキマス研究会/長良川調査会
京のサツキマス

で説明不足でしたので、補足します。
写りの悪い資料で申し訳ないのですが、昔のサツキマス漁獲高を示した図です。
河川名の横の単位は 左側が貫 右側はkgです。

見にくいので、ベスト6を以下に並べます。

1位 淀川  73,676kg
2位 木曾川 15,938kg
3位 太田川  7,841kg
4位 天竜川  6,878kg
5位 長良川  4,826kg
6位 揖斐川  3.979kg

昭和12年(1937)農林省水産局 「河川漁業」第6刷より

 これを見ると京都でサツキマスが獲れていて、食卓に上がっても不思議はないのですが、現在、淀川にサツキマスは殆ど遡上しません。
もっとも、この時代には、サツキマスとビワマスの区別はしていなかったので、かなりの量がビワマスである可能性はあるのですが…。

 それにしても、淀川と太田川を合わせるとかなりの量で、サツキマスは瀬戸内海のマスということも出来たかと思います。
そこで、京のサツキマスですが、京都といっても、日本海側も京都です。

 丹波市で売られていたサツキマス(アマゴマス)は、宮津港産ですから、日本海側で獲れたものと思われます。本来、日本海側にはサツキマスではなくて、サクラマスが分布しますが、放流によって日本海側の一部の河川ではサツキマスがとれています。

 そんなわけで、ボクがびっくりしたのは、本来いないはずの日本海側産のサツキマスが、流通している。ということにでした。


 それにしても、淀川のマスがおよそ74トンというのは、すごい!
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4 コメント

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これは面白い資料ですね~ (ruger)
2006-05-12 18:17:24
拝見しました。この資料、その他の内水面魚種についても全国統計が乗っているのでしょうか?水系毎なので、かなり使えそうですね。自分も入手したいと思います。

 しかし、おっしゃるとおりでサツキマスってかなり瀬戸内海に入っていたのですかね~、古来サケマスの献上でサケが珍重されたのはこのあたりも影響しているのかもしれませんね(味はマスの方がよいとされているのに不思議だったのですよね)。
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大和朝廷 (ニイムラ)
2006-05-12 20:26:23
なるほど、マスは大和ではありふれたモノだっだのかもしれませんね。

 尚、資料の原本は持っていないのです。残念。
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サツキマスの回遊 (ニイムラ)
2006-05-12 20:37:34
補足しますが、サツキマスは半年くらいしか海にいません。そこで瀬戸内海とか伊勢湾とか、内湾があるところで多く産したと思われます。

 天竜川がすこし問題ですが…。
返信する
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