リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

第61回 川上り駅伝大会 四万十源流で21年前からやってるよ。

2017-08-06 11:14:44 | ”川に生きる”中日/東京新聞掲載

四万十川源流で21回目となる「川上り駅伝」。長良川とか、鴨川のような都市河川でやってみたいなぁ。賛同者募集中!名称は考えています。「すぷらっしゅRAN]

 

 

参加資格が振るっている「ころんでも泣かない人・少しでも泳げる人」。

愛媛県北宇和郡鬼北町で開催されている「広見川上り駅伝大会」は今年で21回目、八月最初の日曜日に開催される。

 四国に住む友人から、川をかけ上る駅伝をやっている場所があると聞いて見に行った。広見川は四万十川の源流の一つで、愛媛県内を流れる。駅伝を行う鬼北町内では川幅は30mくらい。4.8kmの距離を8区間にわけ、男性は全区間、女性は5区間を走る。中継地点で繋ぐのはタスキならぬ、ヘルメット。三区間1.8kmを一人で走る鉄人の部を含めて、一般参加三部門は18歳以上、ただし高校生は参加できない。それ以外に、地元の小学校高学年限定のレースがある。

レース区間は瀬があり、淵があり、流れの速さも水深も様々だが、陸地を走るのは反則で水の中を駆け上がり順位を競う。水中は歩くだけでも大変だ。水しぶきあげ走る。石に滑り転げる。泳がないと渡れない深い淵もある。見かけ以上に過酷なレースだが、中継地点に倒れ込んだ参加者はみんな笑顔。中継地点、橋の上からは各チームの応援団が声援を送る。

「これは、やられた。」地元の人たちとレースをみていて思ったことだ。参加者も、観客も、町ぐるみで夏の川を楽しんでいる。年齢性別を超えた素晴らしい川遊びではないか。

大勢が川の中を走ったりしたら、川魚には災難だろうと心配するかも知れないが、その点は大丈夫。渇水気味の夏の川で、人間が石を踏み、かき混ぜると、川はきれいになる。

他の川でも川上り駅伝ができないだろうか。例えば、岐阜市内を流れる長良川。夏の川原でのイベントはもっぱら八月はじめの花火大会で、真昼の川原に人影はまばらだ。両岸には川原が広がるから観客席にも困らない。本家広見川の勝者を招いて、全国大会というのはどうだろう。

 

 

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