リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

中京テレビニュース 2011年11月7日 午後6時台

2011-11-08 00:55:04 | YouTubeはこちら
中京テレビニュース 2011年11月7日 午後6時台


岐阜市の長良川で5日、アユの産卵を見るイベントが開かれた。長良川の魚に詳しい新村安雄さんが、長良川でアユの産卵場所を見つけてからほぼ毎年、観察会を開いている。
 新村さんは、16年前に河口堰が本格運用されてから、天然アユだけでなく、長良川の生態系自体が変化したという。「アユはいるけど、サイズが小さくなって産卵期も遅れた。川の藻類を食べる魚が来なくなり、その分の栄養が余ったから川が汚くなった」と話す。
 洪水の防止や、水道水・工業用水の利用を目的につくられた長良川河口堰。川の生物に影響をおよぼすの声が上がったことから、愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長は、河口堰を開門して調査を行うことを共通のマニフェストに盛り込んだ。
 これを受け愛知県は、独自に検証チームをつくり「開門調査をする必要がある」とする報告書を7日、まとめた。内容は、5年以上ゲートを開放するというもの。生態系が回復し、魚が昔のように戻るには長い時間が必要としている。
 新村さんは「開けるべき。9月後半の稲作が終わったころに開ければ、(引き潮にのって)速くアユが海に下っていけるから、(昔のように)大きなアユが帰ってくると思う」と期待している。
 一方で、岐阜県や三重県では、開門によって海水が川に逆流し、農作物に影響を与える「塩害」を心配する声がある。この開門調査、実現にはまだまだハードルが高そうだ。
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