リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

流氷のたどり着くところ

2005-11-25 23:41:42 | アユの流し目/雑記帳
ニトロベンゼンの混入した河川水がアムール川を下っている。

河川汚染、露ハバロフスク非常事態宣言へ (読売新聞) - goo ニュース

 人類への影響はもとよりだけど、川に棲む生き物たちはどうだろう。
それにしても、ババロフスクに達した汚染水は海に注ぐ、その河川水などが元になって、オホーツク海の流氷が生まれる。

 もしかして、流氷に解けた汚染水が大量に日本に漂着して、日本、例えば知床沿岸で大きな被害が起きるということは、考えられないのか?
 気になるニュースだ。

  ニイムラ

 ニトロベンゼンの毒性等について

以下引用
前略
3.健康リスクの初期評価
健康リスクの初期評価として、ヒトに対する化学物質の影響(内分泌かく乱作用に関する
ものを除く)についてのリスク評価を行った。
(1) 一般毒性及び生殖・発生毒性
① 急性毒性1)
表3.1 急性毒性
動物種経路致死量、中毒量等
マウス経口LD50:1,414 mg/kg
哺乳動物経口LD50:420 mg/kg
本物質の局所刺激は少ないが、皮膚から吸収され、全身性の中毒を起こす。全身症状とし
ては、急激な貧血が特徴で、チアノーゼを起こすこともある。倦怠感が強く現れる。
② 中・長期毒性
Sprague-Dawley ラット雌雄各10 匹を1 群とし、0、5、15、45 mg/m3 をエチレングリコール
モノメチルエーテルに溶解してその蒸気を4 週間(6 時間/日、5 日/週)吸入させた結果、用
量に依存したメトヘモグロビンの上昇を認めた。また、15 mg/m3 群及び45 mg/m3 群では貧血、
肝・脾重量の増加と髄外造血、ヘモジデローシスが観察された2)。
③ 生殖・発生毒性
ア)Sprague-Dawley ラット雌24 匹を1 群とし、0、5、15、45 mg/kg/day をコーン油に溶解し
て妊娠6 日~19 日目まで経口投与した結果、45 mg/kg/day 群で胚・胎仔の吸収率と骨格の
奇形の出現頻度に増加を認めたが、15 mg/kg/day 以下の群では異常を認めなかった3)。
なお、この研究者たちはこの後、さらに低用量で、より長期間の暴露の影響についても
検討し、本物質に起因すると考えられる影響がなかったとされている(ただし、原論文が
入手できないため、詳細は不明)。
イ)F344/N ラット雌雄各10 匹を1 群とし、0、39、77、155 mg/m3 を13 週間(6 時間/日、5
日/週)吸入させた結果、39 mg/m3 以上の群で性周期の短縮が認められた4)。
④ ヒトへの影響
ヒトに対する影響として、吸入及び経皮暴露による頭痛、動悸、めまい、吐き気、食欲不
振等が知られている。
本物質の製造工場で働く労働者が暴露され、顔面の蒼白、頭痛、呼吸困難、血清の赤色化、
赤血球の巨大化と変形等がみられたとの報告がある。また、製品としての本物質を荷造り作
業中に足部に付着したまま放置したために経皮吸収による中毒を起こした労働者では、不快
感、頭痛、吐き気、呼吸困難、心悸亢進、チアノーゼ等の症状がみれらている。
Yoshida(1988)は日本での職業暴露濃度を測定し、個人暴露量は、秋期0.31 mg/m3(0.12
~0.80 mg/m3)、冬期0.16 mg/m3(0.04~0.66 mg/m3)、夏期0.38 mg/m3(0.16~0.88 mg/m3)
であったと報告している。
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