持続的に活動を続ける必要があると考え、本田さんたちは2021年7月から『一般社団法人シーソンズ』を立ち上げました。
ゴミをただ集めるだけでなく、時期によってゴミの量や種類の変化についてデータを取り、大学の研究室に提供する試みも。
また、海で拾ったプラスチックゴミをリサイクル工場に売却し、その収益を漁師に還元する仕組みも試行錯誤しながらつくっています。
「海で拾ったプラスチックは劣化しているのでリサイクルが難しいんです。でも、なんとか再生させ、“漁師の拾った再生プラスチック”として商品化し、収益を上げられないか考えています。
こうしたお話をすると“金儲けが目的なのか”と話す方もいらっしゃいます。でも、お金になるかどうかはとても大切です。
ボランティアをお願いするとしても、個人の善意に頼る形になり、限界があります。日々の生活が優先となり、継続的に続けるのは難しいんです。
私たちは海洋ゴミの回収を漁師の仕事のひとつとしてとらえ、長く活動したい。そのためには利益を出す必要があるんです」
一般社団法人化されたことで、活動内容が周囲にも伝わりやすくなりました。
小学校で海洋ゴミの授業をしたり、企業向けの講演を行ったりするなど、少しずつ本田さんたちの活動が周知されてきています。
こうした活動が宗像市だけでなく、日本各地で展開されてほしいと本田さんは話します。
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