惨状が伝えられる奄美 住用川流域、もう一本の役勝川の情報がないのが気がかりだ。
ボクこの地にリュウキュウアユの撮影、保護活動で20年余通い詰めている。
上役勝、通称 新村(しんむら)という集落には、奄美の母親というような存在の方がいる。みどり旅館の小野せつさんだ。
昨晩から気になってニュースを見ているのだが、西仲間、という住用川流域の惨状は報道されているが住用川と合流する役勝川については住用中学校に生徒が残っているという報道しかない。
20年まえにも、この地方には大きな水害があった。台風19号の雨はその当時の豪雨記録を塗り替え、大きな被害を及ばした。
たまたま、その時ボクはみどり旅館に泊まっていて、2日間、閉じこめられたことがある。ただ、その時には電気は来ていたし、電話もつながっていた。今回の方がかなりひどい状態ではないかと思う。
先ほど、二時のNHKニュースでヘリコプターからの映像が流れた。新村の映像もあったが、集落に直接的な被害は無さそうだった。
役勝川も写っていたが、水位は思ったよりも少ない、新村周辺で水深2.5mくらいだろうか、もっとも、平水時には50cmくらいだから大水には違いないが、すこし、安心している。
☆テキスト版
前が見えなくなるほどの猛烈な雨が島を襲った。停滞した秋雨前線がもたらした鹿児島県奄美地方の大雨。奄美市内では川のはんらんで全域で浸水する地 域も出て、避難したお年寄り2人が亡くなった。降り続く雨に加え、道路網や通信網も寸断。天候不良でヘリコプターも飛べず、被害確認すらできない状況に、 関係者は焦りを募らせた。
被害状況をまとめる県は20日午後10時過ぎ、奄美市住用町のグループホームから避難したお年寄りの女性2人が死亡したと発表したが、市から「未確認 だった」との連絡を受けて「死亡」を取り消し、改めて午後11時20分過ぎに「確認できた」と発表した。午後6時ごろ、現地の医師が死亡を確認したが、そ の後の連絡がつかず、午後11時15分ごろ、現地の消防と連絡がとれて確認できたという。
20日昼の約1時間に130ミリを超える雨が降った奄美市住用町は町内の837世帯1606人が孤立。同町西仲間地区(約140世帯)は、ほぼ全域が水につかった。
この地区で美容院を営む40代の女性は20日午前、雨が降る中を市中心部に出かけたが昼前に戻ると、地元の様子が一変していた。「ワイパーを最も強くし ても、前が見えにくい」ほどの土砂降り。道路はタイヤの半分の高さまで冠水し、結局、市中心部に引き返した。「道路が相次いで通行止めになり、帰るに帰れ なくなった」
電話交換所も浸水し、町の全域で固定電話は通じない。町に残る親族の携帯電話もつながらない。女性は市中心部のスーパーに車を止めて、近くのコンビニエンスストアで買った食料で夜を過ごした。
公民館などに避難した住民との電話連絡が取れなくなった市は「毛布や食料が運べない」と焦りを募らせた。
奄美大島内の他地域でも、激しい雨が降った。島南西部の瀬戸内町古仁屋で海上タクシーを営む男性(63)によると、午前10時ごろから激しい雨が 降った。「ここに住んで約25年になるが、こんなのは初めてだ」。雨は夕方には小康状態に。島の県道の一部が通行止めになったため、帰宅できなくなった人 たちを夕方、海上タクシーで運んだ。
同町古仁屋の観光ガイド、富岡紀三さん(47)は「こんな雨は初めて。台風でもこんなことはなかった」。同町では19日夜から20日昼すぎにかけて最も 激しく降った。20日昼に車で移動していると道路のあちこちが冠水。濁流が車に押し寄せてきた。「水量が多く、怖かった」
県などの被害状況の確認や救助作業は難航を極めた。県は20日午後1時半ごろに自衛隊にヘリコプターによる救助を要請したが、奄美大島上空の天候不良で 出動できていない。奄美市住用町西仲間地区には県警奄美署からも救援の署員が現場に向かったが、道路が寸断されている。現地の駐在所も冠水し、鉄砲水のた め、同地区に入れない状況が続いた。警察が現地にたどり着いたのは20日深夜だった。
気象庁によると、大雨の原因は停滞した秋雨前線。20日は奄美大島付近を東西に横切る形で停滞。台風13号の接近に伴い、暖かく湿った空気が前線に流れ 込んで活発化し、大雨につながった。担当者によると1時間に130ミリの雨は「バケツをひっくり返したようで前が見えないほど」。
同庁は、21日未明まで猛烈な雨が降る恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。
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