リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

補足 アユの産卵を見る会 第22回 のお知らせ 10月22日に開催します。

2011-10-19 20:10:25 | サツキマス研究会/長良川調査会
第21回 アユの産卵を見る会




日時: 2011年10月22日(土曜日)
観察会:午後4時より午後6時まで 
場所: 岐阜市 元浜町地先 
長良橋下流400m左岸(金華山側)目印は「あゆをみる会」の青い旗です。
会場へは鵜飼乗船場から下流に向かい、美登里橋右横の道路を河原方向へ    
通路は通常は鍵が掛かっていますが、当日は午後3時から7時まで開放します。
参加費:無料


観察会当日は産卵場から水中カメラのLIVE映像を中継して川岸のスクリーン投影します。同時に、撮影地点から新村安雄(フォト・エコロジスト)がアユの生態、産卵等について解説をします。
アユの産卵は日没直前が見頃です。午後4時40分前後が観察をしやすい時間帯です。
当日は大雨で川が濁らない限りは小雨でも行います。天候が悪い場合には電話でお問い合わせ下さい。

尚、観察会終了後、河原で「持ち込みパーティ」を行います。(モクズガニがあるかもしれません?)
連絡先: 当日のご連絡は 090-2686-0869 新村まで

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 私たちが長良川でアユの産卵を現地で観察する会「アユの産卵を見る会」を始めて今年で22年の歳月が流れました。アユは長良川のシンボルであり、岐阜県の産業(水産業・観光業)はその知名度に多くを依存してなりたっています。しかし、アユという生物の生活史(生まれてから死にたるまでの生活)については意外に知られてはいませんでした。
22年間の観察会を行ったことを通して、岐阜市在住の方に長良川のアユの産卵場所が岐阜市内にあるのだということを説明するという一定の目的は達したものと考えております。

「アユの産卵を見る会」は長良川河口堰建設前より長良川の変化を見守る「定点観測」を目的として22年間開催してまいりました。新村が2000年に予測した「長良川では大きなアユがいなくなる=産卵期初めの仔アユは海に行けない?」(参考資料)という現象を確認できるのも、私たちが22年にわたって「定点観測」としての観察会を行ってきたことの成果です。
大きなアユがいなくなる(=アユの産卵が遅くなった)という現象は年々進行しています。そして、いままで継続してきた毎年日時を決めて行う観察会(10月の第4週
土曜日)ではアユの産卵を参加者に見ていただくことが困難という事態が起こっています。従いまして、毎年同じ日時に行う観察会という形式での開催につきましては本年をもって終了する可能性があります。
しかしながら、現在も進行中の「木曽川導水路事業」、この計画で、もっとも影響を受けるのは長良川のアユの産卵場所であり、心配されるのはふ化して海に下るアユ仔(し)魚の減少です。もし、この事業が強行された場合、私たちが観察会を行っている場所(長良橋下流)は、放水口から最も近く、最も影響をうける場所にあります。
この新たな脅威が長良川に迫る今、私たちはこの「定点観測」の意味を改めて確認し、今しばらく「定点観測」を継続して行きたいと考えております。

「アユの産卵をみる会」代表世話人
         リバーリバイバル研究所 新村安雄
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