コウノトリがおしえてくれた池田 啓フレーベル館このアイテムの詳細を見る |
4月13日。池田さんがお亡くなりになった。
池田さんとは、「科学ジャーナリストの会」というサークル!でお会いした。当時 文化庁の天然記念物担当者、もう、20年以上まえのことだ。
ニイムラは普通ならば俺のような高級官僚と席を同じくすることはありえねぇ などと言いながら、軽口をたたきあう間柄だった。
1昨年、癌を患っていることを知って、昨年の4月にご自宅に見舞った。ことしの2月にホスピスに入院したことを知って電話したのだが、見舞いに行くことはやめておいた。
池田さんと仕事!をしたことがある。
リュウキュウアユの保護フォーラムを開いたときに池田さんをパネラーに招いた。池田さんは当時、コウノトリの保護施策のプロデューサー役だったが、講演の内容は奄美の保護グループをおおいに鼓舞した。
そのフォーラムの終わりに、「フォーラム宣言」としてリュウキュウアユの保護に関する提言を行うことになった。言い出しっぺのボクが原案を作成して、池田さんが手直しをした。
コンサルタントと高級官僚 の最初で最後の仕事となった。
13日は、季節外れの低気圧が日本海を通過していった。
池田さんがその能力を発揮したコウノトリの郷 から、最後に係わっていた佐渡を通過し、大嵐となって、日本の空を吹き抜けていった。さようなら。高級官僚。
池田 啓
ひろし
(兵庫県立大学教授、県立コウノトリの郷公園研究部長)
・昭和25 年兵庫県生まれ。
・九州大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。
・平成11 年より、兵庫県立大学教授兼県立コウノトリの郷公園研究部長。
・専門は動物生態学、環境保全学。
・現在の主な研究テーマは、「コウノトリの野生化を機軸にした総合的な環境保全学の構築」
・主な著書・論文に、「週刊日本の天然記念物」(総監修)、「哺乳類の生態学」(共著)、「タヌキ
はぼくのたからもの」、「ひと・どうぶつ行動観察じてん」、「生態学からみた野生生物の保護
と法律」(分担)、「コウノトリの野生復帰を目指して」科学、「高病原性鳥インフルエンザに
襲われたコウノトリ野生復帰事業」動物観研究NO.9 がある。
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