リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

アルビノが少ないわけ

2006-10-20 18:49:27 | アユの流し目/雑記帳
 アルビノは色素の欠損だから目にも色素がない場合が多い。ただ、目に色素がないと光が感じられないからその個体は視力が弱いないしは見えない事がある。

 そういった個体は自然界では生きていくことが難しくて死んでしまう率が高い。だから、自然状態ではあまりアルビノがいないということになる。そこで、アルビノになる遺伝子を持った生物は子孫が残せないから次第にいなくなる。はずだ。
 ところが、遺伝的な異常は始終起こるから、アルビノとなる遺伝子を持った普通の個体は潜在的にいつでもいる可能性があるが。ただし外見上では判らない。

 自然状態で「血が濃くなる」つまり、血縁的に近い同士が交配するようになると、外見上はわからないが、アルビノの遺伝子を持った個体がたまたま交配してアルビノの子供が生まれることが多くなるということはある。

 オオサンショウウオについていえば、堰堤で移動できない。生息する場所が限られている。と言った問題は全国的に進行している。その結果、近い血縁の個体同士が交配してしまう可能性というが増加しているわけで、アルビノが多く見つかるというのは、生息地の減少に起因するのでは、と心配している。

 琵琶湖でもビワコオオナマズのアルビノが時々現れて、「弁天ナマズ」と呼ばれて珍重されている。
 Haru's トリビア 魚類

 博物館以外でもアルビノのナマズを育てている方もいる。一度拝見したが、目が黒かった。自然状態で卵を採取して目の黒い個体を選んでいるのだとは思う。貴重なナマズだといっていたから放すことは無いと思う。ボクは見なかったけど、今年の産卵期、黄色いビワコオオナマズが産卵場に来ていたそうだ。


 
 数が少ないから、希少ではあるが貴重ではないとボクは思う。
 
 
白いオオサンショウウオ 広島で発見、公開(共同通信) - goo ニュース

☆テキスト版

白いオオサンショウウオ 広島で発見、公開
2006年10月20日(金)11:22

* 共同通信

 広島県北広島町の太田川支流で、国の特別天然記念物オオサンショウウオの白い幼生5匹が見つかり、うち2匹を飼育している広島市安佐動物公園(同市安佐北区)が20日、公開した。

色素がない「アルビノ」と呼ばれる変異個体。公園によると幼生は通常黒色で、アルビノは自然の状態では国内で1匹しか発見例がないという。

2匹は全長約6センチ、体重約2グラムと、約7センチ、約4グラム。昨年10月ごろふ化したとみられる。5匹は北広島町の住民が今年4月、農業用のせきで発見。公園が保護し、3匹は放した。

公園の足利和英係長は「アルビノの成長例はないので、飼育技術の確立につなげたい」と話している。
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