Hell Bent 4 Leather ニィニィのブログ

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あんみつさん、大往生 - 自宅で猫を看取る話

2021年06月19日 | ねこ話
(´;ω;`)ブワッ



タイトルを書いただけで泣けてきます。

3日前、愛猫あんみつさんを亡くしました。

余命宣告された翌日の悶絶死。

まだ半分放心状態ながらも、気持ちを鎮めるためにブログを書いています。

ペットを飼っていらっしゃる皆さんへ、

看取り方について考えるきっかけにしていただければ幸いです。



数日前から餌も水も摂らず、吐く回数が増えたので、

6月15日、2年ぶりに動物病院を受診しました。



触診とエコー検査でリンパ腫の大きな腫瘍が見つかり、

飼い主ショックを受ける中、余命数日と宣告されました。

開腹手術を勧められて同意し、翌日の手術を予約して帰宅。



明けて6月16日、動物病院で手術前のX線検査と血液検査を実施。

結果、腎臓と肝臓が正常値から大きくかけ離れた異常値を示し、

リンパ腫が全身に転移しているのと、肺に水が溜まっていることが判明。

麻酔に耐えられないとして手術中止、自宅で看取るため連れ帰りました。



思い起こせば2019年3月、あんみつさんは一度、死にかけています。

当時の日記「猫のあんみつさん療養中」の中では、遺体のような寝姿を晒しています。

(´;ω;`)ブワッ

この時も、いよいよお別れか、と身構えたものですが、持ち直してくれました。



当ブログ、アクセス数No.1の記事「猫の便秘との闘い」にある通り、

あんみつさんは重度の巨大結腸症という病気を抱えていました。

その病気が発覚したのは1歳の時ですから、今年で病歴10年になります。

あんみつさん頑張りましたが、飼い主も、摘便介助と給餌コントロールを頑張りました。



1歳の時の血液検査結果では、肝臓の悪化を示す数値γ-GTP、317でした。

(猫の正常値29~84)

巨大結腸症の影響かどうか不明ながら、1歳の頃から肝臓も悪く、

2017年、7歳時の入院では肝炎、膵炎の疑いあり、との診断も。

やはり、お通じが正常でないということは、

他の臓器にも負担や悪影響を与えるものなんでしょうね。



16日、手術中止で昼頃、帰宅。

流動食をちょっと食べた後、喉をゴロゴロ鳴らして寝ていました。

その姿を見て、まだ大丈夫かな?と、飼い主、数時間、外出しました。



夕方帰ると、あんみつさん、よだれ流して目が半開きになっていました。

抱こうとすれば、嫌がって逃げます。

猫ベッドに、昼間与えた流動食が吐いてありました。



追いすがる飼い主、逃げるあんみつさん。

カーテンの陰に隠れようとするので、抱きあげ、キャットタワーの小部屋に投入。

小部屋の中で七転八倒、お腹の中のガン腫瘍と闘っている、あんみつさん。

相当苦しいと思うのですが、触るのも拒むため見守るしかありません。



低くうなりながら2時間経過しました。

数十秒おきに「うぎゃあっ」と叫ぶこと数回、

ひときわ大きく叫んだあと、静かになりました。

長くて綺麗なしっぽが、だらりと力なく垂れさがっていきます。

絶命、という表現がふさわしい最後でした。



(´;ω;`)ブワッ



飼い主としては、苦しむようであれば麻酔で眠らせてあげたい、と、

思っていたのですが、その判断は相当に難しいことを知りました。

亡くなる直前まで、喉をゴロゴロ鳴らして機嫌よさそうに寝ている猫に、

いったい、どのタイミングで安楽死処置をすればいいのでしょうか。

皆目わかりません。



10年前、ブーちゃんという心臓病のオス猫を8歳で亡くした時、

動物病院に預けたまま仕事に行ってしまい、臨終に間に合いませんでした。

高額な医療費を稼がねばならないとしても、猫を最優先しなければ後悔する。

とはいえ、自宅で看取るのもなかなかツライ。

命を全うするというのは本当に大変なことだと実感します。



病気なのに平気なふりをして喉をゴロゴロする、あんみつさんに、

すっかり騙されてしまいました。

思えば数週間前から、妙なタイミングで「にゃー」と鳴いたり、

いつもと違う場所で寝ていたり、小さな兆しはあったのです。

6月4日のブログ記事を見ると、その頃から既に変だったことに気付きます。



闘病生活10年ですから、何か異変があればお別れのとき。

そう、ある程度、覚悟していたものの、たった2日間でのスピード決着とは。

不意打ちにも程があります。




(´;ω;`)ブワッ











主治医の院長先生が、亡くなった後、もしよければ病理解剖をしたい、

とのことだったので、病院休診日を挟んだ18日の朝、

あんみつさんの遺体を自転車の荷台にくくって連れて行きました。

でも、死後時間が経ちすぎているのでもう必要ない、と言われ…(*_*;

虚しく帰宅。



アパート暮らしで埋葬する庭もなく、火葬して骨壺に収めても虚しい(経験済み)。

倉敷市のホームページを見ると、ペットの遺体は持ち込みなら無料で引き取るとのことで、

倉敷環境センターへ電話して、あんみつさんを連れていくことにしました。



再び、あんみつさんの棺(段ボール箱)を自転車の荷台にくくり、出棺です。

20分後、倉敷環境センターへ到着。

「家庭ごみ」レーンに進むのはかなり心理的抵抗ありますが、

今生の別れ、と思って、職員さんに、棺を手渡しました。


(´・ω・`)


猫の遺骨は、私は、いりません。

先代猫ブーちゃんを火葬した時、遺骨を引き取って虚しさを感じ、

当時住んでいた家の庭に、骨壺から出して埋めてしまった記憶があります。

骨よりも、いつも撫でていた体毛を残す方がいい。

そう思い、あんみつさんの毛と長~いヒゲを切り取って、綿棒の空き容器に詰めました。




これは形見として、なかなかいいものです。

まるで、小さなあんみつさんが丸くなって寝ているようにも見えます。

いずれ時期が来たら処分するのでしょうが、気持ちの整理がつくまでは、眺めていたい、あんみつさんの忘れ形見です。



あんみつさん11年間の生涯医療費、

合計544,248円。

この他に、高額な療法食代やら何やら消耗品も合わせると、

たぶん100万円いってます。

調子を崩した月は一気に20万円以上の医療費がかかることもありました。

世知辛い話ですが、この費用のことを忘れて、気軽にペットを飼い始めるのはいかがなものかな、と思いますので、最後に記しておきます。

もう一匹の猫、ニャンさんは、飼い始めて9年目で医療費累計15万円です。

病気持ちと、そうでない猫の医療費格差、かなり大きいですね。

ペットは家族、と言ったって、医療費控除の対象にはなりませんし。



動物病院選びも大切です。

2年前、あんみつさんが便秘をこじらせたとき、

I動物クリニックというところに見てもらいましたが、

入院までしたのに全く摘便してもらえず、お金だけ取られたことがあります。

すがる思いで、いまお世話になっているS動物病院を訪ね、

処置してもらってなんとか助かりました。



また、S病院で院長先生にぬるま湯浣腸を教えてもい、

自宅で排便介助できるようになりました。

通常、処置は病院で行うので通院するように、と勧められるものですが、

猫の通院ストレスに加え、経済的に余裕がない旨を伝えるとあっさり教えてくれました。



美味しく食べてしっかり出すことが普通にできるようになってから、

あんみつさんはとても元気に食事を楽しめるようになったのです。

最後の二年間、あんみつさんは幸せだったろうと思います。



経験豊富で腕のいい獣医師がいる病院は、現状、口コミで探すしかありません。

ペットとの相性もあると思うので、今かかっているところに疑問が生じたら、

近隣の別の病院を訪ねてみることをお勧めします。



一匹残ったニャンさん、保護した当時から老猫のサインがあり、

推定年齢15歳超えですが、しっかり猫生をまっとうしてもらいたいです。

頑張ろうね、ニャンさん。









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