あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

認知機能の低空飛行

2024-01-22 | 愛犬がいる暮らし

親の介護で自由を奪われる

同世代。

クラス会不参加の理由に

それを上げる人もいる。

我が母は88歳と半年。

認知機能が明らかに下がった。

早く病院に掛かったら良い

と昨年初めごろに誰かに

言われたのだけれど放置状態。

1年くらい前かな、MRIは受けた。

特別な脳状態ではなかったが、

2か月くらい前に一段進んだ。

「(自分は)お昼を食べたかの?」

と聞く母。

「食べました」と答える娘。

それくらいではもう驚かない。

最近では日にちや曜日だけではなく

出来事も脳内から消える母。

10分しかもたないこともある。

コーヒー好きの母だが

コーヒーメーカーを使えない。

コーヒー豆を茶こしに入れて

湯を注ぐことを覚えた母だが、

豆の消費が多くなりすぎるし

美味しくないはずだ。

インスタントを買ったが

戸棚の奥に移動されていて

茶こしに出がらしのコーヒー豆が。

母にインスタントを買ったと

説明したがそれでもまた

コーヒー豆が棚奥へ移動していた。

しょうもないことだと思いつつも、

あたしは切れました。

気を取り直して母を買い物へ

誘った。

何を買おうかと言う母。

放置しておくと同じ物しか

買わない。

キャベツとピーマンと

人参とごぼうがおきまり。

もしくは調味料ばっかり買う。

その後、ガストでお茶をした。

ロボットが運んで來るのを

見せたかった。

母の脳に刺激が必要だから。

で、帰宅してリビングのこたつに

脚を突っ込んでしばしテレビタイム。

ウトウトした母が目覚めて

「あんたおったんかいの。」と言う。

ずっと居たじゃん(爆)

先日の朝は階下で母と遭遇。

「あんたおったんか。」と言う。

前夜から家に居た。

今夜は居てくれと頼んだじゃん

と言いたかったがのみこんだ。

私が家に寝るのは珍しいから

混乱するのも無理はない。

夕方私に「今日は休みだろ」と

何度も言うが仕事です。

そのたびに「今から?」と

驚く母なのだがもう25年

この生活なのだ。

「ご苦労だの~」と私を

ねぎらうようになった。

というのも母は動くのが

おっくうになったようで

トイレ以外は日がなリビングの

こたつで椅子にもたれている。

あちらこちら飛び回る私のことが

信じられないのでしょう(笑)

リビングでご飯を食べるのが

当たり前になった。

居眠りをして目覚めた母、

昼夜が分からなくなったことも。

夕方、廊下で出会ったら

「おはよう」と言われた(爆)

愛犬も昼夜逆転傾向で

老婆と老犬が何とか生きている。

「廊下でこけた。腰が痛い」

と言う母。

廊下が濡れていたと言う。

麻呂のおしっこだ。

毎日のように廊下に放尿を

するようになった。

家の中でおしっこするのも

認知症なのだそう。

認知症の原因は死への恐怖心から

と聞いたが犬にもその恐怖心が

あるんでしょうか。

白内障で見えないし、

身体に痛みもあるだろう。

不安感を覚えても仕方ない。

で、帰宅したらおしっこの匂いが

ほんのりするがふき取った後

だった。

母の拭き方はゆるい。

糞尿まみれの家になりつつある。

人も犬も年を取るとは

なかなかなことだ。

それでも「母は母。私は私」を

貫こうとしている。

思い切った選択ではあるが、

週末はひとりで過ごしている。

その自由さが今は私の

エネルギー・チャージになる。

気持ちの切り換えができるように

なったから母とは以前より

良い関係になったと思う。

かくゆう自分自身の認知機能

もダダ下がり(爆)

母を買い物に連れて行ったが

ランドリーに洗濯物を忘れたまま

帰宅したことを思い出しUターン。

そんなこんなの認知機能低下を

心配してくれる人もいないが、

自分のことは自分でという

潔さが我ながら爽快でさえある。

 

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