あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

酷暑にあえぐ愛犬

2024-07-06 | 愛犬がいる暮らし

朝から暑い。

この夏一番の猛烈な暑さ。

麻呂がベロを出して喘ぐ。

麻呂は毛皮のコートを

着ているのと同じ。

体温も人間より高い。

湿度も苦手だ。

加えて老犬。

心臓も相当悪い。

かたや寒がりの母。

というよりエアコンの風が

当たる定位置に陣どっていて

梃子でも動かない。

天ねんの冷気じゃないから

ひざ掛けしたりソックスを

履いたりか―ディガンを着て

調節してもらわないと。

やっと膝掛けだけは素直に

掛けた。

めでたく朝からエアコンを

つけて快適なリビングとなった。

28℃の幸せ。

昨年まではつけるつけないで

大論争の末にやっとつけさせて

頂いたが設定は30度だったな。

ベロを出して喘いでいた麻呂も

ベッドですやすやと

気持ちよさそうに眠った。

麻呂は目が悪くなったが

ひと月くらい前から

完全に視力がなくなったようだ。

お茶碗も見えていない。

そして後ろ脚が弱くなった。

体調によるらしく

日によっては立っていることが

出来ない。

今日はさらに後ろ足が不調の

ようでフラフラしている。

先週、おしっこに連れ出した後、

ベランダから見ていると

大きなカラスがまっすぐに

こちらへ飛んできた。

え・え・え・??と思ったら

庭に残っていた麻呂の

おしっこをなめてさっと

飛んで行った。

ヨタヨタした犬が庭に

出て来たのを見ていたらしい。

カラスは塩分が必要なのか?

それとも家人がいうように

おしっこの味で麻呂の死期を

図っているのだろうか?

以来、庭で用を足す麻呂が

カラスに狙われないかと

警戒している。

8時間もおしっこをしなかった

事があって、

心臓病が限界まで悪くなった

のかもと思ったが

今日は2、3時間ごとに

出たので安心した。

2週間前までちょこちょこと

リビングでおしっこを

していた。

それは1カ月以上続いたが

血尿が出て分かった。

膀胱炎だった。

薬が効いてから粗相が

無くなった。

膀胱炎は辛い。

おしっこに行っても行っても

残尿感がある。

厳しい目つきで夜中に

ウロウロしていたのは

徘徊ではなく膀胱炎だった

のだろう。

血尿に至るまでどれほど

長くて辛かったことか。

物言わぬ麻呂は食べたい

という意思表示も薄い。

かろうじてベッドから

這い出てキッチンをうろうろ

する程度。

それを見逃さず食べ物を

口に運んでやるが最近では

何でも食べるというわけでは

なくなった。

飽きるのも早い。

つまり食欲が落ちた。

元気な頃は猛烈に食べた。

夜中ぐっすり眠っていても

私が冷蔵庫からビールを

取り出して冷蔵庫のドアを

閉めるとそこに立っていたものだ。

今日は朝プリンを少し

食べただけ。

既に夕方だ。

プリンも肉もそうめんも

好物のツナ大根サラダも

食べない。

最後の頼みの綱「牛乳カン」を

口にもっていくと凄い勢い。

後ろ足がおぼつかないので

前かがみになれない。

抱っこして食べさせる。

お茶碗に顔を突っ込んで

ガツガツと食べてくれた。

食べる終わるとおしめを

装着。

目が見えないのでベッドに

入れてやる。

そのまま倒れるように眠った。

食べて排泄して眠るのが

精いっぱいだ。

口元にプリンがついたまま

疲れた顔で眠る麻呂だった。

お風呂に入って2階へ。

ベランダで風に吹かれていたら

動物らしき鳴き声がする。

鋭い鳴き声は聞いたことがない。

お隣さんの犬か野生の動物?

珍しい動物とか・・。

と気にしなかった。

数分後にまた聞こえた。

もしかして階下の麻呂の声!

急いで降りると母がそこにいた。

「麻呂が、麻呂が!」と

切羽詰まった声で言う。

「あんた~麻呂が痛いんで!」

と責められた。

あの声はどこから出るんかの!

というがもう落ち着いていた。

心臓発作だったらもう

どうしようもない。

どうやら今朝から調子が悪い

後ろ脚だ。

寝返る時に痛んだのだろう。

あれから2時間。

暑いのかベッドから床に

ドンと降りた音がしたが

眠っている。

この夏を越せるかな~と思う。

麻呂とのお別れはいずれ来るが

後悔はしたくない。

母は本当におぼつかない。

エアコンを消すのは得意だが

適温に調整できない。

下手したら暖房にしそうだ。

麻呂が暑さに耐えきれない

可能性が高い。

なので私は外出をなるべく

短時間で済ませたい。

Xデーの時はどうか麻呂が

苦しまないようにと祈る。

そして私がそばにいる時で

あって欲しいと祈るばかりだ。

 

 


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