あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

ヒロシマレクイエム・コンサート開催に向けて

2021-07-05 | 私が歌手

毎年何らかの形で行っていた

広島市での平和コンサートを

2年前に終えた。

色々な意味で息切れしていた。

お祭りのようなコンサートは

したくなかったが、

重たくなりがちな内容。

集客への実力不足を感じてもいた。

で、最終章と銘打った

「ヒロシマ・レクイエム」だけれど

世界平和は実現されていないし、

ヒバクシャの苦しみも終わらない。

広島市中心部にはいまだに

原爆投下で亡くなった人たちが

あの瞬間にとどまり苦しんでいる。

2年前のある日、広島市中心部で

突然心身の不調に

見舞われたことがある。

親を求める子供たちが

土中に何人も埋もれている

イメージが見えた。

その悲しさは私にとってリアルで、

看過することができなかった。

「ヒロシマレクイエム」を

開催して来たのはまさしく

鎮魂への思いからだ。

歌えないほど込み上げたこともある。

彼女らのバイブレーションに

私が同調していると思う。

楽しいはずがない。

半端ない疲労感を感じたこともある。

他者から見たらバカげたミッションだ。

その上、際限がない事と知った。

会場によってはサポートメンバーへの

ギャラが払えないという事情もある。

持ちだしてまでやる意義があるか?

自問自答が続いた。

その私がまた開催しようとしてます。

決行を8月1日(日)と決めた。

会場は被爆建物の旧日銀。

神奈川県在住で被爆二世の

森川さんと縁を頂戴したのは何年か前。

お父様が原爆直下で生き延びて

体験を詩にされていた。

作曲したいと申し出たところ

快く提供して下さった。

合唱曲「声 三部作」が生まれた。

合唱の何たるか知らないレベルで

作曲に挑んだ。

毎回何か頼みです。

この時も勢いだけ。

何かに突き動かされたーとも言う。

編曲は吉野妙さん。

素晴らしい歌にしてもらった。

友人から島根県の合唱グループを

紹介してもらえたのも幸運だった。

指揮者の寺井さんが奇跡的に

この歌を気に入って下さり

解釈も深まった。

2年に亘りヒロシマレクイエムで

メイン曲として合唱できた。

また、島根県でも2回

発表させて頂けた。

様々な縁がつながり

ひとつの歌になってゆく様は

奇跡的で感動的だ。

オールラウンドプレイヤーの

キーボーディスト・倉田香織さんも

サポートに加わってくれる。

しかし、今年はコロナ下。

合唱練習はハードルが高い。

県をまたぐというこもあり

練習は今月に入ってようやく

始まった。

この状況で参加者が少ないのは

覚悟していた。

一人でも歌うしかないと思ったが、

数人参加してもらえるようで、

なんとか合唱できることになった。

ちらし制作完了。

さきほど入稿を済ませた。

何もかもお手製で悪しからずです。

目下少し落ち着いているコロナが

また蔓延するかもしれないが、

開催の決意はゆるがない。

動画を後日配信したいが、

できるだけ多くの方に

足を運んで頂いて、

鎮魂の和に加わってもらいたい。

photo 宮角孝雄

「ヒロシマレクイエム・コンサート'21」

日時 2021年8月1日(日)14時開演

会場 旧日銀広島支店1階(広島市中区袋町)

出演 新屋まり(歌・ギター)

   吉野妙(ピアノ) 倉田香織(キーボード)

   ポットプーリー(合唱) 

   寺井弦(指揮)

入場無料

 

 


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