3月3日朝。
気温マイナス3度。
すごく冷え込んでいた。
道路に雪がないので安心して
出発した。
向かう先は島根県浜田市の
海岸にあるカフェ・ハマイロ。
ナビによると高速道路を使って
60分。
片道950円。
一般道で70分。
雪が降っていないので一般道の
山越えルートを選択した。
だが、標高がドンドン上がり、
真冬の景色だ。
道路が凍結していて30キロで
走る。
ついにマイナス5度になった。
同じ町内ながら芸北地区には
スキー場があるくらい豪雪地帯。
営業されていない真っ白な
ゲレンデ前を通過しながら
心細さがジワジワと迫って来て
寒さに拍車が掛かった。
横滑りしながら走行。
そこから高度を下げていくと
道路の雪がなくなり
いつの間にか春のような市街地だ。
海岸にあるハマイロさんは
トロピカルにさえ思えた。
到着出来て良かった。
ここまででかなり消耗。
思えば、ライブ本番になると
毎回何かしら大変な思いをして
かろうじて現場入りをしている。
時間通りに忘れ物なく行くのが
第一のハードルだ、
歌うって大変なんだと自分で
思い込んでいるのかもしれない。
本当に懲りたのです。
優雅に労せずして時間通りに
現場入りしたい。
出演者はElem 、
ましゅまろトライアングル、
そして新屋まり。
合唱曲を作曲したのが縁で
コーラスメンバーとして
紹介してもらったのが出会い。
合唱メンバーとしては
新屋まりライブでもご一緒したが
個々のバンドとしては初めて。
「ましゅまろトライアングル」の
きみちゃんがピアノでサポートを
してくれてまゆみさんがパーカスで
入ってくれた。
最後に「365日の紙飛行機」を全員で
セッション。
この日が初あわせ。
リハーサルで結構満足して
終わった感さえあった。
美味しい手作りケーキとドリンク付き。
和やかなライブがスタートした。
出演者も一緒にお茶しながら
参加した。
生音の良さと歌声の良さで
とても心地よかった。
気負いとか気取りがなくて
和やかなライブになった。
直前になって出演者のドレスコードを
ピンクに決めたのは私の独断。
雛祭りの雰囲気が出た方が
良いと思った。
男前なキャラばかりなので
黒っぽい服がステージにずらり
となりそうだと思ったし。
ピアノの寺井氏(唯一の男性出演者)が
間違えた言い訳に
「ピンクの袖がちらちらと
視覚に入って集中できない」
と何度も言ってた(笑)
ピンクのトレーナーを夜になって
買いに行ったそうだ。
寝不足だそうで面目ない。
それでも皆さん拒否するという
発想がないって素晴らしい。
おかげ様で一体感あるライブだった。
指摘した自分が何を着よう?と
考えあぐねたけれど。
まずは着ないピンクのワンピースで
恥ずかしいなと思いながら
ステージに出た。
軽く歌っとくつもりでした。
あの・・ギャラが無いと気合が
ちょっと違う(笑)
ユーミンがテレビで言ってた。
「そうそう」と新屋まりも思った。
でもつい本気で歌ったな。
「海空愛」はまさしく目の前の
海に家族と来た時に生まれた。
2001年9月と歌詞の横に
書いている。
東京で挫折してユーターン。
歌うという生き方に出逢った
直後だ。
カフェがまだなかった時代だが
ここで「海空愛」を歌うとは
想像だにしなかった。
関西の方たちがこの歌を
フラダンスで踊ってくれたことを
思いだしたら歌いながら
泣きそうになった。
「生かされて」を凄く気に入って
下さっている方が病気療養中で
私はその方に「魂を込めて歌う」
と宣言したっていう話を
紹介して歌うと冒頭泣きそうに。
都合3回も泣きそうになった。
会場の雰囲気があたたかくて
歌いやすかったのも手伝って
「女で上等」を締めに歌う。
少子化に物申す歌です。
国会とか芸能界やスポーツ業界で
「おじさんたち」がやりたい放題だ。
この歌には「女にやらせてみ」という
趣旨もありましておじさまたちが
好意的に聞いてくれたのは
珍しい現象(笑)
盛り上がった模様。
泣いたり笑ったり忙しいライブ
だった。
ギャラをどうこう言ってる場合
じゃないと自分を振り返る(笑)
さすがプロだと思ったとそうで
素直に嬉しい♪
この日は雛祭りだし、
タイトルは「女の子だけの音楽会」。
ご来場下さった方は、
ほぼおばさんとおじさん。
企画倒れかと思われたが
女の子が一人参加してくれて
恰好がついた。
「楽しかった」「またやって」
とお客様も喜んで下さった。
もし次回企画があるならば
「おじ様おば様の為の音楽会」
が妥当かもね~と言いながら
解散。
帰り道は高速道で優雅に帰宅した。
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