あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

種芋事件

2021-04-09 | 田舎暮らし

春爛漫だ。

昨年は3月27日あたりに

ジャガイモを植えた。

4月になったので植えなくては。

そこで種芋を調達に行ったが

売り切れだった。

その周辺4店舗とも売り切れ!

最後のお店では

「年々早くなっているから

3月初めじゃないと。

遅すぎる。諦めた方が良い」

と叱られた。

「食べる分を植えるしかない」

と言われて

その手があったと思った。

昨年収穫したジャガイモは

10センチもの芽が一斉に出て

気色悪いほどだった。

だいぶ捨てたが残り15、6個

納屋に取ってある。

植えるとしても

それだけだと少ない。

母が自分の里へ行ってみよう

と言った。

厚かましいお願いに来ました

と、立ち寄った。

食べない芋があるからと

2種類30個ほどを譲ってもらえた。

「すみません」と恐縮すると

「そが~な時はうちへ寄ってね」

と慰めてもらい

凄くおいしい日本酒「獺祭」

がついてきた。

 

帰って早速芋植えだ。

2つにカット。

灰をまぶして畑に持って行き

畝を作ってそこへ芋を並べて

肥料を置いた土を被せた。

種イモ3キロ分くらいに

なっただろう。

お隣さんが見物に来た。

お隣さんはまだ種芋を買っても

いないそうだ。

もうどこにもないと

やや勝ち誇った気分で私は言った。

植え終わって安心した。

で、納屋で探し物をしていたら

小箱が2つ重ねてある。

なんと種芋3キロの2箱だった!

注文していないと思いこんでいたが

とっくにJAから届いていたのだった。

そういえば・・

私が納屋に置いたような記憶が

うっすらと蘇った。

およよ~。

「天然」は自覚しているが

思っている以上に脳が劣化している。

で、さっきのご近所さんに

種芋を売りつけようと決めた。

笑われたが250円引きで

ひと箱を買ってもらった。

そこで急に疲労を覚えたが

残りひと箱も頑張って植えた。

や~れやれだ。

考えようによっては

「獺祭」をゲットする為の

一連の流れだったのかと思えば

微笑むことができた。

この脳と共に下手をすれば

あと40年も生きていくのです。

母の物忘れを笑えない。

 


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