あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

「介護要員」的な日々

2024-09-10 | 奮闘中

ライブの翌日だったか

「歯がおかしい」という母。

歯の上下噛み合わせができない。

連結したブリッジの左側が

浮き上がっている為だ。

ブリッジの金具を止めている

歯がぐらついているから。

歯医者嫌いの母。

必要な治療が途中なのに

断固行かないと言いはる。

虫歯があるからいずれ

痛くなるしその時は本当に辛い。

治療日数も掛かると言っても

聞かなかった。

嚙み合わせができないから

ご飯を食べられない。

今回は放置できないと本人も

降参した。

自ら歯科へ予約してくれと言った。

夕方歯医者さんに空きが出たので

即日診療してもらえる。

予約時間の4時まで何回も何回も

「何時に行くのか」

「何時に予約したのか」と聞く。

面倒くさいったら。

お昼ご飯をおかゆにしたが

硬すぎたか母は食べられず。

玄米の粉を湯に解いて

塩をひとつまみして渡したが

甘くないと途中で飲むのをやめた。

別の何か甘い飲み物と間違って

いるはずだが麹の甘酒を

美味しいと飲んだ。

早々に着替えて「早く行こう」と

落ち着かない母。

万事が不安&心配の種になっている。

歯医者は母には特にハードルが

高いようだ。

ぐらつく歯を抜いて仮の歯を

いれるとのことだった。

16時半から治療してもったが

思った以上に時間が掛かった。

私が仕事に間に合わなくなった。

30分遅刻の旨を伝えて、

治療を終えた母を急ぎ自宅へ。

麻呂に晩御飯を与えてから

おしめを装着してダッシュ。

勤務先へ滑り込んだ。

そして今日。

月1回、ボイトレ指導をしている。

準備せねば。

スタジオのピアノで確認していたら

突然の雨に。

気持ち良い雨だと思いながら

外に出ると周辺は降っていない。

私の車だけ濡れていた。

帰宅したら自宅周辺は降った

ようだった。

麻呂はウロウロしていた。

仕事へ行く前に麻呂をおしっこ

させねば。

外へ連れ出したらおしっこしたが

グルグル回る。

抱っこしていたら左前脚に

痙攣が来て脚を大きく回転させる。

不気味な動きにぎょっとする。

床に降ろすとその脚が痛むのか

グルグル回りながらギャッと

叫び声を上げ始めた。

おじいちゃんなのでいつ

何があってもおかしくない。

急すぎるけれど今夜お別れか?

と焦った。

昨日は禁断の肉を食べさせた。

喜んで食べたので与え過ぎた。

直後口から泡だらけのよだれ

を出して苦しんだ。

消化不良だと思う。

そんなこんなで内臓から来ている

不具合だとしたら重症だと思った。

「私のせいだ」とわが身を恨む。

時計はもう16時50分。

1時間以内に職場に行かなくては

いけない日だというのに。

かかりつけ医院は定休。

どうしたら良いかと思いを巡らす。

もうひとつの動物病院に

診察可能かと電話した。

母が抱っこして急いで運転して

行った。

車内でうなり声をあげる麻呂。

無口で我慢強い麻呂が

吠えるとは只事ではない。

到着したら17時5分。

脚をついて歩けるから

大丈夫でしょうと言われて

胸をなでおろす。

痛み止め注射をしてもらった。

病院では無口だったのに

帰りの車内でうなり声をあげる。

どうやら緊張がとけて甘えている。

別の病院で検査する時、

「甘えるから、ママ(私のこと)は

出ていて下さい。」と言われた

ことがある。

行きはその声が悲痛な声に聞こえた。

「痛いね~」「もうすぐよ」と

慰めながら行ったが帰りは

同じ声に笑いがもれる。

17期30分到着。

麻呂はヨーグルトをむさぼる

ように食べた。

不安だったのだろう。

おしめ装着完了。

背中をなでていたら眠った。

母に歯医者さんで出たうがい薬で

うがいをさせて、

食後に飲む薬を用意した。

洗濯物を取り込み着替えを準備。

朝から汗で流れた顔面を

信号待ちに整える。

間に合ったのは奇跡だわ。

万事おさまって本当に良かった。

大きな入道雲が空にモクモクと

立ち上がって綺麗な青空だった。

何に対してか「有難う」と

言わずにいられなかった。

介護要員の日々は続く。

 

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