MODEL:TAILWIND(MESH)
MADE IN U.S.A.
今回の依頼はTAILWINDのミッドソール新規作製とシュータンリペアになります!
なかなか出回らない、アッパーにメッシュを使用した希少な一足です。
状態もデッドストックですが、残念な事に片足のみ保有との事で…。
ここで簡単ではありますが、TAILWINDのエピソードを!
ご存知の方も多いと思いますが、TAILWINDはAIRを搭載した初のモデル。
この革新的な技術は、元NASAの技術者フランク・ルディのアイデアで、圧縮ガスを封入したエアバッグをソール内に組み込み、クッションとして使うというもの。
当初、彼はこのアイデアをadidas等、他メーカーに売り込みに行ったそうですが、NIKEだけがこのアイデアを採用し契約に至りました。
この最新テクノロジーは1978年のホノルルマラソンでの発売を目指して開発され、何とか完成にこぎつけた初回生産分230足はホノルルの小売店に向けて出荷され、
当時のスニーカー史上最高の$50.00というプライスで店頭に並べられましたが、空前のジョギングブームという事もあり1日で完売したそうです。
初期TAILWINDのアッパーにはハイテクノロジーなイメージを作る為、シルバー色のメッシュを採用し、いかにも高価な物に見えるように作られました。
メインランドでも本格的に発売開始となり、テイルウインドは高価にもかかわらず爆発的に売れましたが…、
アッパーのメッシュに吹き付けたシルバー塗料が原因(シルバー塗料には金属粒子が含まれており、その粒子はランナーの足が着地する度にメッシュの繊維をこすり上げ
最後にはメッシュアッパーとエアソールが剥離してしまうという結果になった。)で返品の嵐となります。
NIKEもすぐにナイロンアッパー仕様にマイナーチェンジを施しますが、その過渡期のモデルが今回ご紹介するモデルで、エアソールと接地するメッシュアッパー箇所に
スウェードをかまして剥離対策が施されてます。期間も短期間だった為、なかなかお目に掛かれない仕様な訳です。
と、まあエピソードはここまでにしておき、片足ながらデッドですので非常に気をつかいながら作業しました。
まずはアッパー接地面のクリーニング。古いボンド及び真ん中のメッシュ生地についても塗料を残さないようキレイにしてます。
そして型をとり、ミッドソールを成形します。資料をもとに出来るだけオリジナルに近い形状で作りました!
アウトソールは予め用意して頂いたオリジナルのデッドを使用して張り付けてます。
そしてシュータンは両面ともオリジナルを使用し、スポンジは5mm厚を組み込み完成となります。
ご依頼、誠にありがとうございました!!
ご依頼・お問い合わせはこちらから
※ご依頼の際は、HP記載の利用規約を順守下さい。
***************************
Shoe Repair & Custom LIME
fumin@beetle.ocn.ne.jp
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HP http://shoerepair-lime.com/
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今回の依頼はTAILWINDのミッドソール新規作製とシュータンリペアになります!
なかなか出回らない、アッパーにメッシュを使用した希少な一足です。
状態もデッドストックですが、残念な事に片足のみ保有との事で…。
ここで簡単ではありますが、TAILWINDのエピソードを!
ご存知の方も多いと思いますが、TAILWINDはAIRを搭載した初のモデル。
この革新的な技術は、元NASAの技術者フランク・ルディのアイデアで、圧縮ガスを封入したエアバッグをソール内に組み込み、クッションとして使うというもの。
当初、彼はこのアイデアをadidas等、他メーカーに売り込みに行ったそうですが、NIKEだけがこのアイデアを採用し契約に至りました。
この最新テクノロジーは1978年のホノルルマラソンでの発売を目指して開発され、何とか完成にこぎつけた初回生産分230足はホノルルの小売店に向けて出荷され、
当時のスニーカー史上最高の$50.00というプライスで店頭に並べられましたが、空前のジョギングブームという事もあり1日で完売したそうです。
初期TAILWINDのアッパーにはハイテクノロジーなイメージを作る為、シルバー色のメッシュを採用し、いかにも高価な物に見えるように作られました。
メインランドでも本格的に発売開始となり、テイルウインドは高価にもかかわらず爆発的に売れましたが…、
アッパーのメッシュに吹き付けたシルバー塗料が原因(シルバー塗料には金属粒子が含まれており、その粒子はランナーの足が着地する度にメッシュの繊維をこすり上げ
最後にはメッシュアッパーとエアソールが剥離してしまうという結果になった。)で返品の嵐となります。
NIKEもすぐにナイロンアッパー仕様にマイナーチェンジを施しますが、その過渡期のモデルが今回ご紹介するモデルで、エアソールと接地するメッシュアッパー箇所に
スウェードをかまして剥離対策が施されてます。期間も短期間だった為、なかなかお目に掛かれない仕様な訳です。
と、まあエピソードはここまでにしておき、片足ながらデッドですので非常に気をつかいながら作業しました。
まずはアッパー接地面のクリーニング。古いボンド及び真ん中のメッシュ生地についても塗料を残さないようキレイにしてます。
そして型をとり、ミッドソールを成形します。資料をもとに出来るだけオリジナルに近い形状で作りました!
アウトソールは予め用意して頂いたオリジナルのデッドを使用して張り付けてます。
そしてシュータンは両面ともオリジナルを使用し、スポンジは5mm厚を組み込み完成となります。
ご依頼、誠にありがとうございました!!
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