為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

作業療法の臨床実習について

2017-01-23 | 作業療法

あけましておめでとうございます.
2017年も宜しくお願い申し上げます.


久々にBlogを書こうと思って見てみると…
前回の記事は2016年の4月になってました…
その間,多くの方々がご訪問頂いていたようです.
今年は少し定期的に書ければと思っております.


さて,当Blogでは何度か作業療法の臨床実習に関して書かせて頂いておりますが,今回も臨床実習指導者会議に参加させて頂きました.


ここ数年,作業療法の世界では生活行為向上マネージメント(Managment Tool for Daily Life Performance:MTDLP)をいう概念が提唱され,推奨されています.
また臨床実習指導に関しては参加型臨床実習(clinical clerkship:CCS)が推奨されています.


今回の会議でも,生活行為向上マネージメントでの指導をしている施設の方々のお話がありました.
また臨床参加型の実習で指導をされているという方々のお話もありました.


いや~想像以上に流行っています.


作業療法士として考えると,作業に焦点を当てて介入をすることを基軸とした臨床の展開がようやく常識となりつつあるということで,うれしい限りですし,この流れを大切にしていきたいと思っております.


しかし…
これって…
流行りだけでそう簡単にできることなのでしょうか?


作業のことを知り,クライエント中心の概念を把握して介入していかないと,あまり臨床は変わらない気がします.
ただ書式や評価を生活行為向上マネージメントのマニュアルに沿って行っています…という感じで…
MOHOやCMOP-E,OSなどを学び始めた頃,よくドツボにはまっていました.


これを学生さんが初めて臨床の経験をする場でできるのでしょうか?
その中でうまくサポートができる作業療法士がいれば,素敵な臨床実習になることは間違いないですが,簡単なことではないと思っています.


持論ですが,もう少し視点を変えて検討してほしいと,いつも感じます.
推奨されている概念を用いて進めていくというのではなく,なぜ臨床実習が行われる必要があるのか?誰のための臨床実習なのか?


そうです.
学生さんのための臨床実習だと思います.


学生さんが3年または4年間の学んだ知識をふまえて,どのようなことをしたいのか?などを把握していく必要があると思います.
クライエント中心(学生中心)の展開と一緒です.

もちろん,わからないという場合も多々あると思います.
その際には様々な進め方を提案するのもひとつかなぁ…と思います.

トップダウンの介入でもボトムアップの介入でも,学生さんのしやすい方法を検討し,サポートをしてあげることが第一ではないでしょうか?
いつも会議の内容では,論点がずれているなぁ…と思います.


臨床実習では,学生さんにやりがいを感じてもらえるように,また臨床の楽しさを伝えられれば十分だと私は思っています.


長くなりましたが,今年も臨床実習で学生が2名来ます.
素敵な作業療法士になれるように少しだけお手伝いできればと思います.


また来年度より新人作業療法士が2名就職内定しております.
新人教育も今年度以上に充実したものにしていきたいと思います.


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