作業療法士を目指す学生さんが見学実習という5日間の臨床実習に来られています.
学生さんの姿を見ると,初心に帰ることができます.
自分が実習で感じたことや,して欲しかったこと,学生さんにやってみて良かったことなど,できるだけ充実した実習になるように心がけています.
見学実習を受け入れる大きな目的は新人さんのスキルアップです.
1年間,私と一緒に新人教育で作業療法の勉強をしてきました.
それを見学実習の学生さんに伝えるという大きな役割を通して成長していくことを目的としています.
今回の新人さんも,すごく緊張しています.
1年前は学生さんだったのに,その背中は確実に成長しています.
デイリーノートなどにも新人教育でお伝えしたことが,ずら~っと書いてありました(笑.
さて…
今回の見学実習に来られた学生さんにも,作業に焦点を当てた介入を中心にお話をさせて頂いております.
そして,毎回同じですが,臨床で私たちが行う作業療法を体験して頂いています.
作業を知り,作業療法の役割を把握することからお話をしていきます.
ここが少し把握できると,実際の介入場面でも生活の中での作業を考えながらお話をしても理解して頂くことができます.
それと,学校で習ってきた知識,解剖学,運動学,生理学(モニターなどを見ながらリスク管理や他の疾患)も実際に沢山臨床で使えるということを伝えます.
徐々に学生さんは生き生きと,質問も積極的になってきます.
この過程を2-3日繰り返します.
そして4日目に実際に臨床で行われる作業療法の一連の流れを経験していきます.
クライエントの方とお話をして,獲得したい作業(したい,しなければならないこと,周りからきたいされること…)をお伺いします(面接の評価).
挙げられた作業を実際に行って頂き,なぜ作業が難しくなっているのか?などを一緒に考えます(観察の評価)
そして,どのようにしたら今回よりうまく行えるようになるかを考え(作業療法プログラムの立案),
実際に考えたことを行います(作業療法の実施)
行った結果を再度確認し(再評価)今後のプランを検討します.
実際に介入を行うのは明日ですが,今日は1日学生さんもお休み.
今日は介入のイメージトレーニングと介入の際に使う道具を簡単に作成してきたもらうようにお願いしました.
明日はうまくいくかはわかりませんが,うまくいけばいいですね(笑
今回は2年生の学生さんですが,今まで受け入れた見学実習の学生さん(ここ7-8年)はこの流れで行って頂いています.
皆さん利口なので,呑み込みが早く,いいプランを考えつきます.
作業療法のやりがいを全員感じて頂けるようです.
作業療法専攻の学科は卒業をしても「作業療法士の国家試験受験資格」しかもらえません.
ということは,作業療法士にしかなれません.
なので,早いうちに作業療法士のすることや,なぜいろんな知識が必要なのかを体験して,学生さん自身で知ってほしいと思います.
すこしでも,クライエントの方々にお役に立てる作業療法士を輩出できるようにサポートしたいと思います.
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