三毛姐さんと語り合う夕暮れ

今日も高原の夏を思わせる爽やかさだった

日暮れ始めたのでチーズをポケットに入れて散歩に出かける

今日のチーズは子猫の健やかな成長を祈って「毎日骨太」にした

河川敷の土手から眺める富士には細長い雲がかかっていた

それにしても良く富士が見える夏だ

工場の奥から三毛姐さんが現れた

「姐さんチーズをどうぞ♪」

「まぁ！いつもいつもありがとうございます」

子猫たちは出てこない

私「姐さんお子さんたちは？」

姐「遊び疲れて寝ているんです　ほんに今日は過ごし良いこと♪」

私「工事で子育て 大変でしょう？」

私「私に何かお手伝い出来ることがあれば おっしゃってください」

姐「まぁ！ お気遣いいただきありがとうございます　けれども・・・」

姐「あの子たちを立派な野良猫に育て上げるのがアタシの使命でございますから」

姐さんの鋭い眼差しに迷いは無い

これからも野生の輝く命を見守っていこうと心に決めて帰宅する

鶏もも肉をブツ切りにして塩コショウと中村屋のカレー粉をまぶし揉み込んでおく

賀茂茄子とズッキーニとトマトを角切りにして炒めたら下味を付けた鶏もも肉を加え

鶏肉に半ば火が通ったら牛乳を加え蓋をして蒸し煮にする

５分ほど蒸し煮にしたらピーマンを加えてザックリ混ぜれば出来上がり

夏野菜と鶏もも肉のカレー煮込みラタトゥイユ風だ

強い日差しを受けて育った野菜たちの野性味を身体に摂り込み

また猛暑に戻るという夏本番に備える夕暮れ