カニカマと酒悦の沢庵を冷やし素麺に乗せる朝

午前６時に起床する　

朝は爽やかなのに陽が高くなると蒸し暑くなるのはそろそろ梅雨入りだということだろうか？　

酒悦の沢庵とキュウリの繊切りを冷やし素麺の上に乗せさらにカニカマを乗せてネギを散らす　

素麺は島原　つゆは宗田鰹節出汁と味醂と醤油と塩　ワサビは缶入りの粉ワサビを掻いたもの　

ガラスの鉢は近所のスーパーで買った　もう少しマシなのをどこかで探そうと思う　

昨今は沢庵のまともなものが無いとお嘆きの諸君！　

酒悦の沢庵は塩がしっかり効いて締まった味がするし　

糠の香りも爽やかな昔ながらの沢庵だ　探せばあるね　

砂糖や甘味料漬けの沢庵などは美味くもなんともないうえに　

甘くしたせいで合成保存料まで添加されては喰えたものではない　

以前琵琶湖に旅した時に長浜で喰った沢庵の味は忘れられない　

酒悦のが江戸の沢庵なら長浜のは田舎の農家の沢庵だと言えば良いだろうか？　

糠床自体が時代物なのだろうがとにかく臭いのだ　

臭いと言っても悪い意味ではない　非常に美味い　しかし臭い　

昔は誰かが沢庵を持ってバスに乗り込んできたらすぐに判るほどに臭いものだった　

どう臭いのか？と聞かれてもちょっと・・・例えるのを憚れると言うしか無いが　

しかしそれこそが本当の沢庵なのだ　

そして昔はどこで喰ってもこういう臭い沢庵だった　

弁当に乗せた沢庵をどけた飯のほんのり黄色く染まったところを頬張れば　　

懐かしい子供時代の思い出が次々と蘇ってきて・・・ああ！　

気がつくと「昔はこうだった」と嘆く爺になってしまっている　

いや！抗うな！　受け入れよう　認めよう　コーヒーを飲もう　

今日はどこへ行こうか？