ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

トイカメラというよりも・・・

2009年09月13日 | ほぼカメラ噺
昔 リコーハイカラー35というカメラがありました

これはセルフタイマーが装備されているので35S
         ↓  


トイカメラっていうよりも
おしゃれな化粧道具のようなデザインじゃぁありませんか?

1970年大阪万博の年に発売されたこのカメラ
「20世紀少年」でモチーフにされた太陽の塔が建造された頃の時代を感じさせるような
近未来的なデザインでしょう?

正面の化粧板は黒塗りに銀色でウェーブラインが引かれています
本体下のダイヤルを回すとゼンマイの力でフィルムが巻かれます
レンズはシャープさで有名なリケノン35mm

大阪万博の時には中学生だった私も
家族と一緒に大阪の親戚の家に泊めてもらって
千里の万博会場に観に行きました

なんといってもアメリカ館の「月の石」が目玉でしたが
長~い行列に恐れをなして観るのをあきらめました
アフリカの国々の共有パビリオンや
空いている企業のパビリオンをまわったあげく
ガラガラのソ連館に入ったのです
期待して無かったソ連館でしたが
意外にも巨大な琥珀など見応えがありました
夕方になってもアメリカ館の行列は消えず
我慢強く並んだ人たちが中で見たものは
「月の石」とはいっても見た目はただの石・・・
どんな気持ちになったのでしょう?
人ごみが嫌いな私の家族にはわからないことです

こういうと大阪万博ってつまらなかったのかと思われるかもしれませんが
絵画館で観たダリや岸田劉生の絵は忘れられないほど感動しましたし
当時は珍しかった世界各国の人々に触れたことなど考えると
とても有意義だったと思います

1970年製のハイカラー35Sを触っていたら
そんな昔のことを思い出しました
おしゃれなデザインがそんな時代を感じさせるハイカラー35S
これでソ連館の高く尖ったパビリオンも撮ったのでしょうか?
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