ていねいに入れたお茶を飲むと、高校生の時に読んだ「パールバックの大地」を思い出します。「中国安徽省にすむ貧農の王龍(ワンルン)は、 妻として奴隷の阿蘭を娶る」日に、自分へのお祝いに窓辺に干してあった茶葉でお茶を入れて飲みます。そして、お父さんに贅沢だと叱られる場面。うちの垣根のお茶も、百年前に王龍が飲んだお茶も、たぶんほとんど変わっていないと思います。少し昔の生活が「自然を守る賢い方法だよ」と思いながら朝のいっぷくをしました。