こ~んば~んは〜
10月9日に放送された櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)にて、「櫻坂46秋の絵心チェック!」の後半戦がオンエアされた。2週に渡ったこの企画は、芸術の秋にちなんでメンバーの絵心をデッサンなど様々な方法で試してみようというもの。前半戦では「投球する大谷翔平」というお題に対してそれぞれが画力を尽くして表現したが、足の関節がおかしなことになってるものや、MC陣が思わず「Tシャツにしたい」と言ったものまで、多くの名作が誕生した。
なかでも二期生の大沼晶保が披露した作品は、投球の激しさが全面的に伝わるものになっており、スタジオ中から笑いとどよめきが発生。また司会のハライチ・澤部佑をデッサンするコーナーでは、打って変わって薄いタッチでノスタルジックに描き出す。すると周りは「思い出になってるじゃん」「消えちゃう消えちゃう」と爆笑。これについて大沼は「癒される感じを表現した」と説明した。
常に”前のめり”な全力少女
大谷翔平の絵では濃い筆圧で力強く描き出したかと思えば、澤部の絵では優しく柔らかい線で表現した大沼。彼女は自らの絵について「全振りタイプ」と表現する。そんな大沼自身もまた「全振りタイプ」なキャラクターで人気の存在だ。
例えば、以前番組で行った体力測定では、すべての項目に対して全力でチャレンジする姿が印象的だった。ボールを使う場面では毎回ボールを力一杯投げ、短距離走では壁にぶつかるほど全力疾走を見せる。とりわけ反復横跳びでは、測定後に泣き出してしまうほど全力で取り組み、最後は「反復横跳びで天下取るね」と満面の笑みを見せるという一幕があった。たかが番組企画での反復横跳びと言えど、大沼は全てをかけて取り組む。どんなことにも常に100%の力で挑むのだ。
このように大沼が何事にも全力で取り組む姿勢は、周りの人々を笑顔にする力がある。それが偶然にも表れたのがあの「前傾姿勢」だろう。耳を塞ぎながら目隠しをした大沼の姿勢が、なぜか徐々に前に傾いていった。スタジオが大爆笑に包まれたこの場面は、番組きっての名シーンとして今でもファンの間で語り継がれている。
大沼に関する面白エピソードは尽きない。誕生日当日に大沼が楽屋裏で突然「誕生日だから初ブリッジしちゃおう!」と言ってブリッジをし始めたという話から、靴下を揃えるようになったらダンスに身が入るようになったという意味不明なものまで、大沼にまつわるエピソードトークは番組でも鉄板だ。
「なぜか私の言動で笑いが起きるんでるけど、みんなが甘やかしてくれるのでクセが強いまま育ってしまいました」(『BUBKA 2021年1月号』より)と大沼は言う。その独特のキャラクターから“大不思議”の愛称がついた彼女は、ムードメイカー的存在としてファンのみならずメンバーからも愛されている。
大沼はステージ上でも全力を尽くす。昨年の『BACKS LIVE!!』で「流れ弾」をセンターで踊った際には、激しい振り付けを鬼気迫る表情で表現。高難易度のダンスを先頭に立って全身全霊で踊り切った彼女に、多くのファンが驚いた。まだ表題曲の選抜には選ばれていないものの、この時のパフォーマンスは観る者に「大沼は選抜でもやっていける」と思わせるほどの力があったのではないか。
そんな大沼も近い将来、先輩になる。
「後輩には死ぬほど優しくしたいですし、もし困ってることがあったら全力で支えたいと思います」(『BUBKA 2022年8月号』より)
バラエティもパフォーマンスも、そして先輩としても全力であろうとする大沼。何事にも“前のめり”な彼女が、櫻坂46の未来を導くだろう。
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