最近目がとても疲れるので、余り読書をしていません。目が疲れると言いながら、ネットで将棋を見たり、テレビを見たりして、それってどうなの・・・と自責の念に駆られています。
とはいうものの、少しは読んでいます。
『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ作、村上春樹翻訳です。
映画「ティファニーで朝食を」は何度か見ましたが、主人公ホリーの生き方に共感できなくて、余り好きな映画ではありません。主演のオードリー・ヘプバーンが映画の中で着たジバンシーの衣装が印象的でしたが、内容はそんなに洗練されたファッショナブルなものではありませんでした。原作本も余り好きになれませんでした。
翻訳者の村上春樹の新しい本が4月半ばに出版されると分かっていたので、先にこの本を読んでおこうと思って読み始めましたが、いつものように次のページをめくるワクワク感を感じることはありませんでした。
村上春樹のリズム感が好きではなくなったのかしらと心配しました。今、新刊の「街とその不確かな壁」を読んでいるところですが、やはり、彼の他の本を読んだ時と同じように引き込まれます。
読んだ本が好きな本になるかどうかは、ストーリー、文体、主題など、色々な要素が関係してくるのでしょうね。
トルーマン・カポーティをネット検索していたら、嬉しい情報を見つけました。
私はハーパー・リーの「アラバマ物語」が好きなのですが、その本の中に作者の幼友達として登場するディルという少年は、トルーマン・カポーティをモデルにしているらしいのです。
「アラバマ物語」は原作本も、グレゴリー・ペックが父親役で出演している映画もとても感動的でした。因みに、「アラバマ物語」の原題は本も映画も「To Kill a Mockingbird」です。
ディルという少年が全くの創作ではないと分かると、ハーパー・リーの小説の中のスカウトという少女が立体感をもって動き始めたような気がします。
二人の有名な作家が幼馴染だったなんて驚きです。
ご訪問、ありがとうございました。
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