S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

トイ・ストーリー?

2006-04-07 16:19:33 | Weblog
ずっと忙しくて行かれなくて気になっていたけど、きょうはババちゃんに会いに施設に行った。
ババちゃんのお世話になってる特別養護老人ホームは、ご飯のときは、みんな食堂につれてきてもらって、みんなでいっしょにご飯を食べる。といっても、ひとりでご飯を食べられる人はいないので、職員さんがついて一人ずつ食べさせている。時間がかかるのでとても大変だと思うので、だいたい行ける時は食事の時間に行って、食べさせている。そうすると必然的に職員さんも助かるから。
この間は少し具合が悪く食事もとれなかったババちゃんが、きょうは一生懸命食べてくれて調子良さそうだった。話しかけるとにこって笑ったので、もうそれだけでうれしい!
食事時の食堂には、口から食事のとれない老人が半分いるので、その人たちは鼻からチューブを入れて直接胃のなかに栄養を入れる。
人間が口から食べ物をとるのは、当たり前なのでけれど、ババちゃんも2年前の夏は口からとれずに、ずっと鼻から入れていたのだ。
お医者さんからもう口からは無理と言われたにもかかわらず、なんとまた口から食事がとれるようになった時は、「ばあちゃん!あっぱれ!」とすごーくうれしかった。
老人施設に来ると、食べることが生きることだ、とほんとにシンプルな考え方になる。食べることと、排泄することで、施設の1日は終わっていくのだ。
人はどんなひともずっと生きているうちに、余計なものはどんどん捨てていって、命の原点に戻っていくんかもしれないなあと思う。ババちゃんには、ずっとずっと今のままでもいいから生きててほしいのだ。どんなになっても生きててほしいのだ。
ババちゃんのベッドには、家からもってきたぬいぐるみ達がいっぱい住んでいる。施設に入るとき淋しくないようにたくさん引き連れてきた。ババちゃんを見守っていてほしいという娘たちの願いもあって・・・・真夜中にぬいぐるみ達が話をしたり、遊んだりしていそうな、ここ老人達がいっぱいいるここでは、そんなことが起こりそうな気がするのだ。
いつだったか、ババちゃんのプーさんが行方不明になったことがある。職員さんもいろいろ探してくれたんだけど、プーはいなくて、どこいったんだろうねえ、とみんなで言ってたら、なんとある日ひょっこりプーさんはババちゃんの枕元に戻っていたことがある。職員さんも不思議だ不思議だと言って、プーさんはひとりでいなくなり、ひとりでいつのまにか戻ってきたのだ。
不思議だよねえ。

あしたは大阪に行きます。ひさしぶりにいろんな人に会えるので、うれしい。

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