S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

ジャージを着た和尚さんだ。

2009-10-01 16:54:31 | Weblog
会社の近くに小さな小さなお寺がある。
檀家さんも少なくて、お参りにくる人もあまりいない。

そこの住職は、いつもにこにこしていてやさしい人だ。

日本中を歩いているという?かなりボロボロのお洋服を着た男の人が、お寺にやってきて、「草取りでもなんでも仕事させてください、食べるものもないので、しごとをしてお金を少しいただけたらと思います」
こういう男の人もあまり今の時代はいない・・・

たぶん本当に働く所がなくて、こういう放浪をしているのだろうと思う。

住職は「あいにく今仕事してもらうようなことはないけど、そのお賽銭箱見てみるよ」と言って、お寺のお賽銭箱をあけて、なかにあった千円少しのお金をその男の人に渡して、「これしかないけどなんか食べて」と言った。

「ありがとうございます。それにしても長野は寒いですねえ」と。


住職にとって別に特別なことをしたわけじゃないだろうけど、今の時代では特別になってしまうかもしれない。

男の人は、門前払いで追い出されるお寺の方が多いからと言った。
そりゃあそうだ・・・はっきり言って不審者みたいないでたちだから・・・


不思議に昭和の30年代にタイムスリップしたような感じがした。

住職はジャージを着て、会社に回覧板を持ってくる。
いつもにこにこしている。
お金持ちではまったくない・・・子どもみたいな顔をしている。(とっつあん坊やみたいな)

住職と話しているとなんだか笑ってしまう・・

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