オリオン座の流星が見られたらなあと思って、ここ2,3日夜空をながめていたんだけど・・・・残念ながら見られませんでした。
きのうは雲が多かったので、星があまり見えず。
今日が最後のチャンスかなあ。
テレビで「不毛地帯」を見ていた。
山崎豊子のこの小説を読んだのはもう30年も前になる。
読んだ季節は秋だったのは鮮明に覚えていて・・・
夏に出あった人に教えてもらって読んだ本だ。
最初読んだとき、こういう社会派の甘さのない小説を書いた女性にまずびっくりして、すごいと思った。
山崎豊子という作家は戦う男を描く。
そして彼はいつも孤独だ。心の内側をすべて見せない。
シベリア抑留。
詩人の石原吉郎のことを以前書いたとき、石原吉郎がシベリアで体験したすさまじさを彼の書いた詩文集を読んで知った。
壮絶だった。
石原吉郎は8年間シベリアに抑留された。その孤独、望郷は私たちの想像をはるかに超えた孤独。
テレビでは収容所ではひとり一皿の腐ったキャベツのスープだったが、実際の石原吉郎の文章では、二人で一皿のスープなので、ひとさじ飲むたびに、くいいるように見つめるもうひとりの眼。死といつも背中合わせの食事・・・・
自分が少しでも多く飲みたい・・・というすさまじい飢えが書かれていた。
収容所は集団であるがゆえにかえってもっと孤独なのだ。
石原吉郎が収容所で一緒だった鹿野という人のことを書いている。
彼は収容所のなかで絶食し、苛酷な労働を黙ってしていた人で、彼が沈黙することが逆に強い意志を発していた。
そんなことをテレビをみながらぼおっと思い出していた。
シベリアで7万人の日本人がその命を絶たれた。
そして星は何万年も前に出発した光を、今、このわたしの眼に届けている。
きのうは雲が多かったので、星があまり見えず。
今日が最後のチャンスかなあ。
テレビで「不毛地帯」を見ていた。
山崎豊子のこの小説を読んだのはもう30年も前になる。
読んだ季節は秋だったのは鮮明に覚えていて・・・
夏に出あった人に教えてもらって読んだ本だ。
最初読んだとき、こういう社会派の甘さのない小説を書いた女性にまずびっくりして、すごいと思った。
山崎豊子という作家は戦う男を描く。
そして彼はいつも孤独だ。心の内側をすべて見せない。
シベリア抑留。
詩人の石原吉郎のことを以前書いたとき、石原吉郎がシベリアで体験したすさまじさを彼の書いた詩文集を読んで知った。
壮絶だった。
石原吉郎は8年間シベリアに抑留された。その孤独、望郷は私たちの想像をはるかに超えた孤独。
テレビでは収容所ではひとり一皿の腐ったキャベツのスープだったが、実際の石原吉郎の文章では、二人で一皿のスープなので、ひとさじ飲むたびに、くいいるように見つめるもうひとりの眼。死といつも背中合わせの食事・・・・
自分が少しでも多く飲みたい・・・というすさまじい飢えが書かれていた。
収容所は集団であるがゆえにかえってもっと孤独なのだ。
石原吉郎が収容所で一緒だった鹿野という人のことを書いている。
彼は収容所のなかで絶食し、苛酷な労働を黙ってしていた人で、彼が沈黙することが逆に強い意志を発していた。
そんなことをテレビをみながらぼおっと思い出していた。
シベリアで7万人の日本人がその命を絶たれた。
そして星は何万年も前に出発した光を、今、このわたしの眼に届けている。