きつねさんといっしょにいたデカ猫です。
「陸山会」石川氏、大久保氏、池田氏有罪判決。
一体この国はほんとうの法治国家と言えるのか?
以下抜粋しましたが、腹がたつのを通り越してこの国はもう救われない・・・・と感じました。
胸くそ悪っ!
「西松建設違法献金事件」とは何でしょうか。
これは西松建設の複数のOBを代表とする政治団体から陸山会が受け取った献金が政治資金規正法違反であるとするものです。
その西松建設の政治団体が実体のない西松建設のダミーであるというのが検察の主張です。この容疑により、検察は小沢氏の秘書の大久保隆則氏を逮捕したのです。事前の任意の事情聴取も一切なく、いきなり逮捕です。
大久保隆則氏が逮捕されたのは、2009年3月3日のことで小沢氏を代表とする民主党が解散総選挙を求めて、自民党の麻生政権を揺さぶっていた最中なのです。いつ選挙があってもおかしくないし、総選挙で民主党が勝つことはほぼ予想されていたのです。もし、民主党が選挙に勝つと、代表の小沢一郎氏が総理になることになります。
このタイミングで小沢氏の秘書は逮捕されたのです。これはどうみても民主党潰しであり、選挙妨害です。そのときは麻生政権による国策捜査ではないかという声が上がったのです。後で判明したことですが、当時の自民党にもはやそれだけの力はなく、官僚機構が「小沢だけは総理にしてはならない」としていきなり大久保秘書を逮捕し、記者クラブメディアを使って小沢潰しを仕掛けたのです。官僚機構としてはもはや選挙で民主党が勝つのは確実であったので、せめて小沢氏が総理になることだけを阻むことに重点を絞ったのです。これによって官僚機構がいかに小沢氏が総理になることを警戒していたかがわかると思います。
しかし、西松建設の政治団体から献金を受けていたのは小沢氏だけではないのです。ウィキペディアによると、自民党では二階俊博、尾身幸次、加藤紘一、藤井幸男、森喜朗、藤野公孝、山口俊一、加納時男、川崎二郎、山本公一、林幹雄、古賀誠、渡辺具能、民主党は小沢一郎、山岡賢次、改革クラブでは渡辺秀央、国民新党では自見庄三郎、自民系首長では村井仁などが同じ団体から、同様な会計処理で献金を受け取っていたのです。それなのに小沢氏の秘書だけが逮捕されたのです。
それに加えて当時の官僚のトップである漆間内閣副長官が次のように述べたことから、小沢氏を狙い撃ちしたものという印象が一層強くなったのです。
西松献金事件が自民党議員に捜査が波及することはない
──漆間内閣副長官
西松建設違法献金事件の裁判は、検察側にとって不利に展開し2010年になって、検察側証人からも西松建設のOBの団体は実体のあるものであって、ダミーではないことが明らかになってきたのです。このままいくと、大久保隆則氏の無罪は確実という情勢になってきたのです。
そうすると、東京地検特捜部は、2010年1月15日に小沢氏の元秘書である石川知裕、池田光智の両氏に加えて、大久保隆則氏を再び逮捕したのです。大久保氏の裁判がこのまま進むと、2月には無罪判決が出てしまうので、元秘書3人を逮捕し、起訴したのです。そのさい、大久保氏に対する訴因を変更し、陸山会事件として裁判をすることにしています。またしても参議院選挙の直前の逮捕・起訴です。しかし、陸山会事件の中身とは、不動産の登記時期を巡る「期ずれ」というとるに足らないものであったのです。
─── [日本の政治の現況/72]