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DISCOVER KYUSHU EXPRESS 787 36ぷらす3(青の路)乗車記 

2020年11月22日 21時00分00秒 | 鉄道
JR九州 - 36ぷらす3
https://www.jrkyushu-36plus3.jp/


2020年10月運行開始のJR九州【36ぷらす3】乗車してきました。
36ぷらす3は、木曜日~月曜日まで毎日運行で、曜日によりコースが異なり、5ルート6コースが設定されています。基本的に各コース毎の発売なので、各々で乗りたいコースをチョイスして乗車することが可能です。

木曜日ルート(赤の路):317.1 km 博多駅→熊本駅→鹿児島中央駅
金曜日ルート(黒の路):125.9 km 鹿児島中央駅→宮崎駅
土曜日ルート(緑の路):225.1 km 宮崎空港駅→宮崎駅→大分駅→別府駅
日曜日ルート(青の路):222.1 km 大分駅→別府駅→小倉駅→博多駅
月曜日ルート(金の路):153.9 km 博多駅-佐賀駅-長崎駅
*月曜日は博多駅発(ランチ)、長崎駅発(ディナー)の往復、他曜日は片道。
*乗降可能駅の他に、おもてなし等がある特別停車駅で車外に出ることが可能

乗車時間は3時間41分(黒の路)~6時間32分(赤の路・平日)。料金は食事付きで12,000~30,000円となっています。

注意:内容は個人の感想です。車内の様子など詳細が知りたい方は他のサイトでご確認ください。

旅の始まりは大分空港から。当日朝九州入りとかなかなか勝負師ですな。飛行機が欠航・遅延で36ぷらす3に乗れなくても払い戻しなしです。

事前に確認したときには運休だったノンストップ大分駅前行(Z系統)が運行されていたので、そちらに乗車します。


大分駅までは約1時間。やっぱ大分空港は遠いわ。


これが動いてるの初めて見た


最終旅程表を有人通路で見せて改札内へ。


ホームに来ました


宮崎方から11時13分頃に入線(ダイヤ上は11時14分着)


787系にちりんの回送列車と隣同士に並びました。装飾具合が一目瞭然です。BLACK TRAINな787も良い感じですが、個人的にはメカメカしい標準塗装も嫌いじゃないです。


サロシ786-363
2003年九州新幹線部分開業(つばめ→リレーつばめ)時に普通席車両に改造された、元ビュッフェ車の旧サハシ787-2がサロシ786-363に改番され、17年ぶりにビュッフェ車として復活です。


ロゴ
記念撮影スポットです。

車内の様子
*満席だし編成長いしで車内撮影は無理でした。専門情報サイトなどにきれいな写真が掲載されていると思うのでそちらでご確認ください。


2号車・6名(最低利用4名)個室


2号車・車椅子対応席


3号車・2名(最低利用1名)個室


3号車・ビュッフェ
2003年までの装いとは変わってしまいましたが、本来の用途で利用されるのは良いですね。


お土産


飲料はケースから取り出してお会計に持って行くスタイル。ゆっくり選べます。


車販用のカートでしょうか。今回乗車した列車ではこの場所にずっと置かれたままでした。


4号車・マルチカー


4号車・マルチカー(大画面スクリーン)


5号車・座席車


6号車・畳敷き座席車


6号車・下駄箱


6号車・スツール
靴を履くときに利用できる小さい椅子が用意されています(後方からのプレッシャー必須w)


6号車・運転室後方フリースペース

5・6号車座席の様子
座席は九州新幹線800系などで利用されているものをベースとしています。一応グリーン料金(料金上はDXグリーン相当)とるのだから、もう少しどうにかならなかったのかなとは思います。


リクライニングは気持ち程度。テーブルはインアーム式。壁面の座席には別途壁面テーブルがありとても便利。


シートバックは小物類入れとカップホルダー


1人掛け席


車内各所にはロゴがあしらわれています


乗降口には消毒用アルコールが設置されています。テーブルなどではなく壁面に金具で固定されいます。オリジナルロゴシールにもこだわりを感じます。


乗車記
列車は大分駅を定刻に出発し、右手に別府湾を見ながら別府駅へ。窓は障子+日よけ用ロールスクリーンの二段構え。最近の水戸岡デザインは窓を小さくするのが流行っていますが、このデザインは見てくれは良いかもしれませんが車窓を楽しむには、はっきり言ってマイナスしかないと思います。


別府駅で乗客が確定しますので、号車毎にアテンダントから挨拶があります(個室は個室毎なんじゃないかな)。


最初の特別停車駅・杵築駅に到着。ホームでは地域の物産品の直売がありました。特別停車駅ではスタンプが設置されていて、列車案内のスタンプ押印場所に記念スタンプを押せます。


杵築駅で外装を撮影していたのですが、この色はメンテナンス大変そうですね。黒い車とかもメンテナンス大変なんですよね~


すべての乗客が利用できるフリースペースでお弁当を広げるのはマナー違反だと思います。


12時20分すぎにお弁当が配膳されました。時間的にはちょうど良いのですが、この20分後に中津駅での特別停車があるのでタイミオングとしては微妙かなと思いました。


飲み物は3号車まで買いに行かなくてはなりません。ちょっと不便。


風呂敷は持って帰れます。500円で販売もしています。


九州のご当地アルコール類を購入すると、アルコール類生産地にちなんだ色の手ぬぐいがもらえます。車販でも同じ柄の手ぬぐい(4種1セットで2,800円)が売ってるんですよね。多分生地の質などが違うのだと思いますが、もし同じ商品ならば九州酒購入しておまけでもらう方が割安です(九州酒・瓶8種類で合計5,730円、タオルセット2セットで5,600円)。


お品書き


お弁当の内容
乗車コース沿線ゆかりの食事が振る舞われます。味は美味しいですし、食材も良いもの使っているのだと思います。飲み物は別料金です。お弁当の値段はグリーン席プランとの差額でわかってしまうのですが、青の路では5,050円となります。正直なところ5,000円(風呂敷で-500円)の内容としてはお粗末かなとは思いました。不満といえば座席と個室で食事内容が異なるのも不満です。差額を払えば座席でも個室の料理が選べるようにして欲しいなって思います。


中津駅


中津駅ではオーロラ源星中津太鼓のおもてなし、地域の特産品の販売、ゆるキャラがありました。観光列車といえば各駅でのおもてなしがスパイスとなっていますが、コロナ禍のおもてなしがどうあるべきかは難しい問題ですね。


門司港駅

36ぷらす3では門司港駅で約30分の停車があります。


門司港駅
噴水を見学することを大いに勧められましたが、たいしたことなかった(^_^;)


バナナのたたき売り。これは以前も見たことがあるので36ぷらす3のおもてなしというわけではなさそう。あと30分でみかど食堂利用は無理です。

門司港駅は下車できないはずなのですが、出発時に何席か空席になりました。ツアー商品で門司港下車の商品がるのでしょうか。運賃上の大分・別府発小倉行の乗車券は北九州市内扱にはならないから運賃的にもキセルになりそうだし?そもそも、特別停車扱いだから下車しちゃダメなはずだけど。また、門司港では進行方向が変わります。


青の路では小倉を出ると4号車マルチカーでイベントが開催されます。事前予約制で別府駅出発後に3号車設置のタブレットor各自のスマートフォンから予約ができます。


北九州の入江製菓提供で金平糖試食イベント。金平糖の作り方や特徴の紹介と試食があります。
*大きなコップに少しだけなので見た目が貧相です。コップのサイズを小さくするなど一工夫した方がよさげ。


16時過ぎ頃からこの旅のおさらい的なイベントがマルチカーで開催されました。沿線の紹介やクイズなどが開催されましたが、自分を含めて参加者が3名。企画的に悪くないのですが、乗客を引き寄せる為にもう一工夫必要なのかなと思いました。


博多駅到着前に、アテンダントさんから挨拶がありました。


博多駅に到着。

【36ぷらす3 青の路】の感想
 良くも悪くも、水戸岡デザインの観光列車の最新版(全部入り)みたいな列車でした。各地で観光列車を運行しているJR九州ですからプランニングも手慣れた感じですし、車内は一目で水戸岡デザインとわかる作りでした。乗り慣れた人からすれば見飽きた内装とも言えますし、デザイン優先で微妙なところも多々あるのは事実です。
 ハードは水戸岡デザインですし、ソフトは各地で観光列車を運行しているJR九州ですから乗ってハズレという感じはありません。また乗っても良いなと思わせるレベルの観光列車です。ただ、座席車に乗る限りではそれ以上のものはないかなとも思ってしまいました。
 オススメできるかと問われればオススメできる列車です。ただ、6号車はやめとけといいたいです。一見畳敷きは良さそうに見えますが、移動時に毎回靴を履かなくてはいけないのがとても面倒でした。また、出入り口が1カ所で27人を裁く必要があり、特別停車駅や終着駅など乗客が集中する場面では乗り降りに時間がかかるのがネックでした。



おまけ
1日目は個人行動をさせて貰ったので、2日目以降はレンタカーで佐賀・長崎方面へ。


唐津


呼子


伊万里


ハウステンボス


ウォーターマークホテル


朝日が目にしみるぜ


福岡空港から現実へ


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