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ZenFone 3 Zoom (日本名:Zoom S) ZE553KLレビュー 後編

2018年10月20日 21時00分00秒 | ZenFone情報
後編では、一緒に購入したケースとカメラの写りについて。

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本体保護用にASUS純正のZE553KL用BUMPER CASEと、ラスタバナナ反射防止液晶保護フィルムを購入しました。


純正BUMPER CASE
定価で約2,000円ほどのケースです。現状では在庫処分品となりますのでネット上で適当に検索すれば1,000円以下で購入できると思います。

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ケース内部、本体背面の当たる部分は柔らかい素材が貼り付けられていて、ケースとの擦れによる傷付きは防げそうです。また、少しばかりですがクッション性がありますので個体差による収まりの悪さも軽減できるのではないでしょうか。

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本体下部意外はフルガードなのですが下部は全開です(^_^;) コネクタ部分のみ露出するケースが多いですが、この形状ですと下部分の保護はほぼ無理ですね。 

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背面はカメラ部分と指紋認証部分があいています。カメラ部分はケースをつけることで段差が解消するかと思いきや、ケースの縁取りのせいで平らな机などに置いたときに若干ガタつきます(おしい)。指紋認証部は下側に大きめに開いていますが、これは設計ミスではなく、指紋認証をやりやすくするためのデザインで、実際に下側が広めにあいていることで指を当てやすくなっています。最下部のasus COLLECTIONはなんかパチモノ臭がパナイですw ここは普通にZenFoneやZenFone Zoomなどのロゴの方が良かったかも。


保護フィルムはZenFone3と同じメーカーの商品を選びました。こちらも在庫処分が行われていますので検索すれば400円未満で買えると思います。ZenFone3の時は2.5Dのため画面全体を覆うことはできないものの、横幅は液晶が表示される部分とちょうどぴったしなので画面表示的には違和感がなく、よくできた商品だと思い同じシリーズを選んだのですが・・・ 今回の商品は表示部分の幅より2mm(左右1mmづつ)足りない感じで、表示部分にフィルムの縁がかかるので微妙でした。やっぱ2.5Dガラスは好きになれないです。


カメラについて
撮影サンプル(ブログ画像サイズにあわせるためリサイズしてあります)
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メインカメラでの撮影画像例。ブログ用には十分だと思います。明るい場所であればほぼ納得のいく画質で撮影できるでしょう。暗所はスマホのカメラとしては悪くないです。明暗差の大きい場面はこんなものでしょう。一応カメラ特化モデルという体にはなっていますが、後継機種(ZenFone4や5)の方が見た感じ綺麗に写りますので、カメラ目的で購入するのはあまりオススメできません。

動画例
とても酷い動画になりました。明るい場所では綺麗に撮影できていたので、ここまでノイズが出ているのは設定ミスかサブカメラの方になっていたのか・・・なぜこうなったのか原因がわかりませんが、これですと実用は無理かも。


ズーム例
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メインカメラ(25mm)

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サブカメラ(59mm)

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デジタルズーム最大(125mm)

ズーム倍率はカメラ画面の中央下部にある倍率表示をタップすることで変更できます。微妙にメインとサブで構図が違うのは、無意識に動いたか、カメラの位置によるものなのかは不明です(多分前者)。明るい場面であればメイン・サブとも問題はないですが、サブカメラはメイン側に対しセンサーは貧弱、レンズは暗め、OISなしですから、光量が不足する状況ではそれなりに身構えて撮影することが必要です。手ぶれに関しては広角側のメインに対し望遠ゆえに手ぶれが発生しやすい状況ですし、OIS(光学手ぶれ補正)はありませんからより一層の中位を払う必要があると思います。デジタルズームに関してはこんなものかなと。写真として残すには不満も残りますが、ブログやSNS投稿用には十分かなとも思います。


Zoom S 総評
○大容量バッテリー
○USB Type-C
○大容量バッテリーの割に軽い筐体
○Android8.0へのアップデート

△有機ELの画質
△サブカメラの性能
△ドコモVoLTEに非対応
△価格

×WiFiが2.4GHz帯のみ
×タッチセンサーキーは光らない
?暗所での動画性能


まずは○から。やはり大容量バッテリーを搭載したモデルの割に、通常モデルとサイズ感が変わらないことでしょう。5000mAhのバッテリーと省エネSoCという組み合わせで電池はこれでもかというほど持ちます。具体的にいうと、標準モデルでは毎日充電しないと2日目は不安ですが、Zoom Sなら2日目も充電しなくてもいけるという感じ。今回旅行に持ち歩いた際は、朝から晩までGPSログを10秒間隔で取りながら、マップでのナビやカメラでの撮影、時刻表検索などを行いましたが、夜の段階でもバッテリーは40%以上残っており、これならモバイルバッテリーは不要だなという感じでした。これが標準的なモデル(ZenFone3)ですと夜の段階で10%台になるような状況ですからすごいです。もちろん、ゲームをハードにやるような環境ならばもっと電池の減りは早いでしょうが、一般的な利用においては電池残量を気にすることなく利用することができるのではないでしょうか。


つづいて△。有機ELパネルについては決して良いパネルでは無いと思います。5年くらい前なら十分な画質でしょうが、最近のパネルは綺麗になっていますから、有機EL搭載の最新機種と比べるとこんなものかと思ってしまうことでしょう。まぁ、2年前のモデルなので仕方ない面もあると思いますが。サブカメラについては登場時はメインカメラと同等のものだと思っていたのですが、それは盛大な勘違いだったようで、スペックを見るとメインカメラより劣るモジュールが採用されていて、写り方もそれ相応な感じでした。もちろん光量が十分に確保できる場面なら問題はないのですが、暗所では気を遣う必要があり、限界点も意外と低いように感じました。ドコモVoLTEに関してはZenFone5(2018)世代から対応で、旧機種はアップデートしない方針かもしれません(現時点でZenFone4より古い機種にドコモVoLTEのアップデートはありません)。価格を△にしたのは、私が購入した2万円未満という価格なら大満足の端末です。しかし、発売時の6万円弱という価格だと、6万円なのにこの機能ないの?6万円なのにカメラこの程度?と不満が多く出そうな感じもします。


×はWiFiの5GHz帯未対応の件。ベースのZenFone3無印は対応しているのでなぜ削ってしまったのかという感じです。ASUSはミドルレンジ以上のモデルで5GHz帯に対応する傾向があるので、本来の立ち位置なら対応してしかるべきなのに対応していません。もちろん2.4GHzでWiFiを利用することはできますが、環境によっては2.4GHzのみだと厳しい場合もありますからね。あとASUSのこの世代のミドルレンジなのでNFCはないですし、防水や防塵にも対応していません。


このモデルはZenFone3のカメラ特化派生モデルなのか?ZenFone MAXシリーズの上位モデルなのか?
つくりや機能をみると意外と後者なんじゃないかなと思ったりも・・・


後継モデルは?
4世代ではZoomは出ませんでした。5世代でも今のところZoomの噂はありません。標準モデルがデュアルカメラを搭載し、一部端末では標準+望遠というZoomと同じパターンのカメラを搭載しているので、そのあたりが実質的な後継モデルなのかもしれません。今後の傾向として他社ではトリプルカメラやクワッドカメラ搭載モデルが発売されていますので、広角+標準+望遠などの3つ以上のカメラを搭載したZenFoneが出れば、その時はZoomの名称が復活するかもしれませんね。


で、購入して満足なの?
満足か否かと聞かれれば満足です。やはり電池が持つことは素晴らしいですし、2年前のミドルスペック端末とはいえ、S625+4GBメモリを搭載しているので動作に不満は今のところありません。ただ、このタイミングになるまで購入しなかった理由はお察しいただければと・・ZenFone3シリーズのミドルレンジ以上は良いモデルですが、初期の価格設定が高すぎてもったいなかったなぁと今でも思います。


満足はしていますが、今ZenFoneを購入するなら処分特価で手頃になったZenFone4(ZE554KL)のカスタマイズモデルじゃない方がベストだと思います。


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