もし、花に色がついていなければ…と想像してみると
いやはや全く殺風景で、何と味気ない世界だろうと思う。
してみると、人々が花をこよなく愛し、心惹かれるのは
自然が創りだしたとりどりの、その美しい色のせい?
多分…そうだと思う。
めっきりと花色が少なくなったこの季節のガーデンで
今、目にするのはブルーや紫色系の寒色系の花たち。
ブルースターとも呼ばれる星形の花のオキシペタラム。
子どもの頃から親しんできたありふれたツユクサ。
よく見ると、とてもきれいなブルーの花だと気づく。
これもお馴染みのどこにでも見かけるヤブラン。
そして先日ご紹介した林檎アザミ・ムラサキルーシャン。
美しいうす紫色でゴージャスな八重咲きのムクゲ。
目に鮮やかなブルーで強烈な印象のメドウセージ。
口をあんぐり開けて、今にも噛みつきそうに見える。
誰かを威嚇している…?
緑一色もそれはそれでキレイだけど、やっぱり…
ところどころに色とりどりの花が咲いていてこそ
ホッと心が和み、華やかに浮き立つというもんだ。
この世で「美しき哉」として「天に星、地に花、人に愛」
と言った武者小路実篤の言葉が思い出される。