利休梅の花が今とてもキレイに咲いている。
真っ白な花びらと花芯の緑色が
ただ可愛いだけじゃなくクールな感じがして
山庭の春の花木の中では
私のいちばんのお気に入り。
この利休梅はお茶花に使おうと思って
10年ほど前に茶室の前庭に植えたのだが
今ではこんなにも大きくなって
毎年美しい花をたくさん咲かせてくれる。
でも、肝心のお茶花としての利用は…
ほとんど、無い。(笑)
可愛いピンク色の花が咲くハナカイドウも
同じ頃に茶室の前庭に植えたもの。
この木もずいぶん大きくなっているが
肥料や日当たりの関係かしら
年によっては殆ど咲かないこともある。
でも今年はどうにか人様にお見せできる程度に
頑張って咲いてくれた。
一方山庭の南斜面に植えたクラブアップルは
例年になくたくさんの花を咲かせた。
この木はターシャの庭のクラブアップルの大木に憧れて
山庭を造り始めた初期にいち早く植えたものだが
理想と現実とは大違い。(笑)
10年以上経っても未だ大木には程遠く
周りのモミジなどの木々が大きくなり過ぎたせいで
日当たりもイマイチの窮屈な場所で
肩身の狭い思いをしながら細々と生きている。
にもかかわらず、お日様を求めて
細身の体から精一杯伸ばした華奢な枝々に
こんなにも可憐な花をたくさん咲かせている。
その健気で天晴れな姿を見ると心が癒され
元気と勇気がもらえるような気がする。
こちらは雨上がりのリンゴの花。
この木も苗木を植えてからずいぶん経つが
今年初めて花を咲かせた。
品種は「ふじ」だったか「つがる」だったか
今となっては定かではないが…(笑)
花は咲いても実は成らないと覚悟をしている。
そしてこれはカリン。
この木はあまりにも大きくなりそうなので
4~5年前に広くて他の植物の邪魔にならない
日当たりの良い場所に植え替えたものだが
その甲斐あってか伸び伸びと成長し
今年は今までになくたくさん花が咲いた。
以前移し替える前の場所では
一個だけ大きなカリンの実が成ったことがあり
はちみつシロップにして喉に効いた覚えがあるので
虎視眈々と2匹目のどじょうを狙っているが
それ以降は残念ながら
花は咲いても実が成ったためしがない。(笑)
なので今年あたり大いに期待している。
最後はパーゴラのアケビの花。
アケビの木な雌雄同株だが、花は雌雄異花で
紫褐色の丸棒状のものが放射状に付いているのが雌花で
淡紫色の丸い房状のものが付いた小ぶりな花が雄花だ。
秋になると少々グロテスクな…(笑)
いや、野性味あふれる個性的な実がなるが
私はこのアケビに限っては「花より団子」でなく
断然「団子より花」の方が好みだ。