モッコウバラの花が少しずつ咲き始めた。
山荘のウッドデッキからパーゴラを経由し
屋根の上まで征服しそうな勢いで
たくさんの蕾を蓄えて
今か今かと満開の時を待っている。
オオデマリの花も咲き出した。
毎年たくさんの花を全ての枝に咲かせて
圧巻の風景を見せてくれるのだが
今年はなぜか花をつけない枝が多くあり
少し寂しい景色になっている。
ブルーベリーの花も咲き始めた。
こちらはブルーベリーによく似た
ドウダンツツジの花。
花の中に顔を埋めるようにして蜜を吸う熊蜂。
蜜がよっぽど美味しいのだろうか
この花の周りには小さな虫が絶えず飛び回っている。
そして日に日に葉を茂らせる
山庭のシンボル、スモークツリーの木。
モクモクとした煙のような花穂が出る前の
光を浴びて透き通るような若葉の季節も美しい。
バラの木も徐々に葉っぱが茂ってきて
立ち上がった枝先に小さな蕾も見えてきた。
終盤を迎えたチューリップとは対照的に
一雨ごとに葉っぱが艶々として緑色が濃くなり
ますますその存在感が増してきている。
去る者は追わず来る者は拒まず…。
こうして自然は常に新陳代謝を繰り返しながら
季節が次へと移り変わっていく。
山庭の花たちも新旧交代の時期を迎えているようだ。