目立たずひっそりと咲いている花を
思いがけず見つけたときの喜び‥。
このえびねらんもそのひとつ。
裏通りで小さくて上品な薄紫色の花を
こっそりと咲かせていた。
思いがけないと言えば、この姫山茶花もそのひとつ。
普段足を運ばないミニログの裏に植えているものだから
まったく気がつかなかった。
懐かしい旧友に、久し振りに再会したような喜びを感じる。
「うわあ～、久し振り。元気だった～？」ってね。
こちらは半年振りに再会したピンクのかわいいホクシア。
春にもたくさんの花をうつむいて咲かせていたが
涼しくなってまた花をつけていることに気がついた。
恥ずかしがり屋の性格は相変わらずだけど‥。
日陰でひっそりと‥といえば、この白いシュウメイギク。
ピンクのシュウメイギクは賑やかに咲いて終わったけど
オクテの性格なのか、一足遅れてようやく咲き始めた。
なんと言ってもいちばん驚いたのは、このオキザリスだ。
葉っぱもつけずに、花だけが突然地面から顔を出した。
ここに植えていたことは覚えていたけれど‥
今この時期に、それも花だけなんて‥それでいいの？
思いがけない出会い、発見、驚き、再会の喜び‥
花と暮らすということは、こういうことかと思う。
懐かしき 友の便りを くりかえし
読むがごとくに 花いとおしむ
