上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

秩父34観音巡礼その2の1(10~15番札所)

2022年02月26日 | 遍路・巡礼
 行程
 2022年2月23日(水) 晴れ
 自宅6:25==51km==7:50道の駅秩父----08:25札所10番大慈寺08:32----08:46札所11番常楽寺08:59----09:00上ノ台稲荷神社09:06----09:29札所12番野坂寺09:48----10:14札所13番慈眼寺10:29----10:43札所14番今宮坊10:51----11:03秩父神社11:08----11:10札所15番少林寺11:22----11:30「大むら」12:101----2:27札所16番西光寺12:44----13:05札所17番 実正山定林寺13:14----13:35札所19番龍石寺13:43----13:59札所18番神門寺14:10----14:28道の駅ちちぶ==57km==16:50自宅(走行距離120km、徒歩16.9km +-0m)


 
 今回は秩父市街地にある「道の駅 ちちぶ」に車を置かせてもらって
 10番札所から19番札所の10寺を廻り道の駅に戻る計画
 前回と違って快晴の天気で武甲山も良く見える
 階段状に採石した跡はさながらピラミッドの様だ
 それにしても街から見えない反対側を削れば良かったと思うが
 反対側は石灰岩の層が深く採算に合わなかったのだろうか?

 【10番札所 曹洞宗 萬松山大慈寺(ばんしょうざん だいじじ)】本尊 聖観音
 ・横瀬町横瀬5151

 
 道の駅から10番札所に歩き始めると直ぐに11番札所常楽寺が道脇に見えた
 順番に巡るべくここを通り過ごして10番へ向かう


 
 常楽寺山門前には大きな地蔵?

 


 
 山門

  


 
 仁王門越しに本殿をみると本殿は近い距離にある


 
 本殿


 
 龍の彫刻は新しい様に見える


 
 本殿内のお賓頭盧様


 
 ここも庭から武甲山が良く見える
 写真左の方へ絵馬を掛けるところがある
 何やら絵馬の写真を撮っている人が居た
 帰って調べてみるとここが秩父に関係するアニメの聖地になっており
 登場人物の絵馬があるようだ
 放送から10年以上経っているそうだがご当地アニメの影響力は相当なモノだ


 
 観音霊験記
 摂津(大阪)から来た儒教者が仏教を罵ったところ本尊が僧に化けて諭したところ儒者は仏道に目覚めた
 当方、アニメよりこちらの方に興味がある

 
 御朱印


 【11番札所 曹洞宗 南石山常楽寺(なんせきざん じょうらくじ)】本尊 十一面観音
 ・秩父市熊木町43-28


 
 10番大慈寺から来た道を戻る
 セメント会社の駐車場脇の急坂の上が常楽寺だ


 
 辰年と巳年生まれの守本尊普賢菩薩の祭りも賑わうとあり
 巳年生まれの自分いにも御利益がありそうだ


 
 わき道から入ってしまったので正面から一度急な階段を降りて正面から入りなおす


 
 本殿

 
 向拝の獅子や像の彫刻
 #向拝 (こうはい):寺院神社建築 において、仏堂や社殿の屋根の中央が前方に張り出した部分のこと
 

 
 この扁額「何観音」と読むのだろう


 
 境内の石仏


 

 
 小高い所にある境内からは秩父市内が一望できる


 
 観音霊験記
 仁王門を建設した僧侶が病に倒れると夢枕に金剛神が現れ長寿になった


 
 納経所脇に鳥居が建っている
 案内板には三番札所と上之臺稲荷とあり登ってみることに


 
 途中に「上之台金刀比羅神社」と読める社


 
 正一位上之台稲荷大明神

 


 稲荷神社に参拝し元来た道を下り国道299号線を横切り次の12野坂寺へ向かう

 
 御朱印


 【12番札所 臨在宗 仏道山野坂寺(ぶつどうさん のさかじ)】本尊 聖観音
 ・秩父市野坂町2-12-25

 
 11番常楽寺から野坂寺へは芝桜で有名な羊山公園に沿って
 住宅街の車がやっと通れるほどの道を進み西武秩父線のトンネルを抜ける
 途中羊山公園へ登る道があり誤ってそちらに進もうとすると地元の方が
 「お寺に行くなら違うよ」と親切に声を掛けてくれた
 こんな形でも歩いて廻ると地元の人とも交流が出来るのが嬉しい


 


 
 立派な山門


 
 山門の花頭窓を覗くと仁王像の代わりに閻魔大王など十王が祀られていた
 仁王門では無く十王門らしい
 #十王:(じゅうおう)は、道教や仏教で地獄において亡者の審判を行う10尊の裁判官的な尊格(仏)

 

 


 

 
 門の中右手に「十牛観音」


 

 
 正面に「あずかり観音」
 
 
 左には風神・雷神など
 これらの木像は「十牛観音」を彫った人と同じ作者なのだろうか?
 それにしても色とりどりの山門だ


 
 更に山門裏手にも線画の様な仏像が


 
 これも線画の様なダルマ


 

 
 本堂手前に左右に可愛い六地蔵


 

 
 本堂の龍の彫刻も立派
 本堂は昭和49年に再建されたそうだが、この寺木彫はどれも凄い



 
 本堂前の「ふれあい観音」 これも可愛い


 
 観音霊験記
 山賊に襲われた商人が「南無観世音菩薩」を唱えるとお守りから光明が発せられ
 眼が見えなくなった山賊は改心し寺の建設に協力した
 

 
 子授け観音&子育て呑龍上人


 
 「お掃除小僧」 石仏も盛沢山


 
 弁財天


 
 稲荷神社もある


 

 

 

 
 ここに収められている仏像や山門の木像殆ど全てが
 秩父市在住の高橋敬秀なる同一人物によるものらしい


 
 烏枢沙摩明王(ウスサマミョウオウ・ウスシマミョウオウ)トイレの神様
 これも高橋さんの作品

 
 御朱印
 

 【13番札所 曹洞宗 旗下山慈眼寺(きかさん じげんじ)】本尊 聖観音
 ・秩父市野東町26-7


 12番野坂寺から坂を下り、西武秩父線と秩父鉄道を秩父市街地に入って行く
 慈眼寺は秩父鉄道「おはなばたけ」駅に近い

 
 簡素な山門越しに本堂を見る


 
 山門の中に福寿稲荷
 秩父では何処のお寺も稲荷とは仲が良いらしい


 
 稲荷の脇に「烏枢沙摩明王」(うすしまみょうおう)
 髪の毛が炎の形で不浄のものも焼き尽くす「トイレの神様」


 
 本堂 左が納経所

 

 
 龍など細密な彫刻の本堂正面
 扁額は「大悲閣」、慈悲深い観音菩薩は「大慈大悲菩薩」とも呼ばれる


 


 


 

 
薬師堂 薬師如来は病に御利益があり、慈眼寺は特に眼病に御利益があるそう


 
 経蔵

 
 輪蔵(回転させることが出来る経蔵)


 

 
 輪蔵の周りには、秩父札所を拓いたとされる13権者の像が配置され
 その下には、34札所の観音霊験記が掲げられている


 
 振り返れば暗い中にこの寺の観音霊験記の額
 門前の娘が江戸に嫁いだが大火に会い観音の霊験により助かった

 
 観音霊験記 秩父巡礼
 
 御朱印



 【14番札所 臨済宗 長岳山今宮坊(ちょうがくさん いまみやぼう)】本尊 聖観音
 ・秩父市野中町25-12


 13番慈眼寺から秩父市街地を歩く
 今宮坊の前に今宮神社がある

 

 
 今宮神社入り口に龍上観音が祀られている
 神社に観音様?
 神仏混交の修験道の聖地であった八大権現者がここにあったそうだ
 明治の神仏分離、修験道禁止により神社と観音堂(今宮坊)は分離されたそうだ
 この神社から今宮坊は一つの広い境内であったとのこと


 
 今宮神社


 

 
 樹齢千年のケヤキ、ケヤキは埼玉県の木

 
 修験道の創始者役行者を祀った御堂もある


 
 今宮坊は住宅街の中にある
 今宮神社から100m程離れて今宮坊があるが嘗ては一つの境内地だったそうだ


 
 観音堂
 扁額には「円通閣」
#円通(えんつう):あまねく通じて全てを知る。円通大士の略=観音菩薩の略称


 
 輪廻塔
 「この車を廻すと、地獄道や飢餓道にさまよっている亡者が
  極楽に生まれ変わり現生を安楽に暮らせる」と書いてある 


 
 延命地蔵尊


 
 勢至堂
 丑年生まれの守り本尊。なぜか前に狛犬がいる


 
 観音霊験記
 武田信玄は部下の失敗を咎めようとしたが観音様が夢枕に立ち許した


 

 
 御朱印


 14番今宮坊から15番少林寺へ向かう街中に秩父神社がある

 
 アニメゆかりの地として街起こし
 街道にはアニメツーリズムの旗が掲げられている


 

 
 秩父神社
 嘗ては武甲山を霊峰とする山岳信仰と結びついた修験の拠点だった
 左甚五郎の彫刻など見所満載の神社の様だが
 後日ゆっくりお参りすることにして次の少林寺へ向かう


 【15番札所 臨済宗 母巣山少林寺(ははそさん しょうりんじ)】本尊 十一面観音
 ・秩父市野中町25-12
 

 
 秩父神社から踏切を渡り右折したところが少林山
 門前に真新しいダルマが祀られている
 「一願達磨」と書かれている
 お願い事は様々欲張らず神様仏様も忙しいので一つにしてくださいとのことか?


 
 山門を上がるところの標柱には「五葉山少林禅寺」の表示


 
 その後ろは秩父事件の殉職警官の墓標

 


 
 山門


 
 山門から本殿 三角の家紋が目立つ
 調べてみると「三つ鱗」という紋で北条家が使っていた紋


 
 白い漆喰が塗られた土蔵造りの本殿は明治の洋館の様で美しい
 明治11年(1878年)の秩父大火の後に火災に強い建物にしたそうだ
 手前は増上寺の石灯籠だろうか?


 
 秩父半僧大権現 火災除けに御利益があるそう


 

 
 地蔵堂
 上から下がっているのは枝垂れ桜、3月下旬が見頃?


 
 観音霊験記
 本堂近くに見当たらないので納経所で聞いたら地蔵堂の中に掛けてあった
 納経所では4月中旬から牡丹が見頃とパンフレットも頂いた


 
 秩父鉄道の踏切から山門が見える


 

 
 御朱印


 
 

 
 午後の16番西光寺はまた秩父神社を通り北へ戻る
 途中秩父神社近くの蕎麦屋「大むら」で昼食
 わらじ丼蕎麦セット1200円也
 歩きで腹も空いたが食べでがあり満腹
 食休みをして午後の巡礼に出かけた

 




 少しでも歩こうと本日は道の駅に車を置き徒歩での巡礼
 先を急がず、番号どうり廻ると同じ道を行き来します
 そんなに遠い距離でもないので苦にはなりません
 休日にもかかわらずお寺は閑散
 中にはアニメオタクらしい人も居ましたが
 無住の寺が増えないか心配になりました

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